こんにちは。
一周です。
日本一周の旅を振り返る、”一周 issue” 第4回
例に漏れず今回もスーパー長いので秋の夜長のお供に。
函館出発してgooglemap開いて、うわっ北海道スケールでかーーーーい。すごーーい。
ってとこで前回は終わりました。
北海道は本当にスケールがおっきくて、本州でいう隣県に行く感覚が隣町に行くぐらいの感覚なので距離感覚がおかしくなります。
道民の方も距離感覚が僕らと当然違っていて、道を聞いた時の「あともう少しで着くよ」がいつまで経っても着かないことがザラでした。道民の距離感覚を信じてはいけないなって思いました。
<函館>
北海道を回るルートは特に考えていなかったので、ひとまずの目的地「知床半島」へ向かうべく北へ歩を進めます。
<黒松内町>
北海道入ってからの序盤数日は天気が優れず雨に降られることもしばしば。全身グジュグジュ。
もっと天気が良くて景色も良い開放的なところを走れるかと思いきやなんか想像してたのと違うな。。。。
そんな濡れ鼠状態で食べるラーメンってたまらなくおいしい。
いつもはスープはあんまり飲まないけど完飲しちゃう。冷えた体に沁みる〜。
雨で自転車漕いでるのが楽しくない時は食べ物でテンションをアゲます。
そして日本一周出発時に「北海道にお越しの際は野菜をご馳走します!」とお誘い頂いた<赤井川村>で農家をされている木津さんの元へ。
北海道の広大な大地で自転車を楽しまれているサイクリストでもあります。羨ましい。
自分みたいなわけわからないやつの突然の訪問にも関わらず快く受け入れて下さいました。ありがとうございました。
当時は抱っこされている可愛らしいお子さんが生まれる直前で、奥さんが産前で入院されている時にも関わらず温泉に連れて行って頂いたり、
<余市 海ぞく>
木津さんが作っているお米の卸し先のスープカレー屋さんに連れて行って頂いたりとお世話になりっぱなし。
「自分もたくさんの方にお世話になったから」と終始おもてなしして頂きました。
赤井川村を離れる日の朝には木津さんが作っている野菜をご馳走になりました。
どれも美味しかったんですが特に茄子がみずみずしくて美味しかったです。
自分の人生史上茄子ランキングぶっちぎりNo1。
ちなみに旅が終わった後日
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自分の実家で獲れたお米と木津さんが収穫したお米を交換なんかもしました。
自転車で繋がるこういう輪ってとても良いなって改めて思います。
<小樽市>
赤井川村を少し北上して小樽市へ。
写真の小樽運河や、ガラス細工なんかが有名ですが、、、
<かま栄 パンロール>
自分の中では木津さんから教えていただいたこの「かま栄のパンロール」が小樽の代名詞に。
はんぺん等の練り物を作っているお店なんですが、このパンロールは練り物の外側をパンで包んでカリッと揚げた逸品。考えた人天才かよ。。。
自分は小樽滞在時に合計で10個くらい食べました。本当に。
とりあえず起きたらかま栄行ってパンロール。
夕方になったらビール片手にパンロール。
いつもそこにはパンロールがいました。
ちょうど小樽へ着いた数日後が潮祭りという大きなお祭りということが判明。
せっかくなので数日滞在して祭りを見ることに。
例のごとく結局1週間ほどパンロールむしゃむしゃしながらダラダラしてしまうのでした。
そんな小樽滞在時に宿泊先のライダーハウス (チャリやバイクで旅する人が使う簡易宿泊施設)
に自分と歳が一緒で自転車が大好きで今はバイクのカブで北海道で旅をしているSくんと出会いが。
自転車で長期の旅をしている人って基本的に自転車が好きというよりかは旅が好きで自転車を使ってる人が大多数なので、自転車が好きな人に出会えてお互いにめっちゃ驚いてテンションが上がりました。
日東のハンドルがあーだこーだ、タイヤがあーだこーだ自転車談義めちゃくちゃしました。旅中自転車成分に飢えていたので本当に楽しかった。
Sくんは自分と真逆でクラシックな感じの所謂ランドナーが好きで来年カスタムオーダーした自転車で日本一周するそうな。
新潟に来た時は自分の地元に是非遊びに来て!と伝えたら
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翌年本当に来てくれました。
北海道はこんな印象的な出会いがとっても多かった。
<オロロンライン>
Sくんは北海道によく来るらしくめちゃめちゃ詳しかったのでどこかオススメの場所があるか聞いたら「オロロンライン!北海道に来て行かないとかとんでもない!」とのこと。
自分はいっちゃん東にある知床半島に行って帰るくらいのルートを予定していたんだけれど予定を大幅に変更して最北にあるオロロンラインへ。
ひたすらこんな感じの海沿いの道を進みます。
序盤は天気が悪くてイマイチだったけれど、数日かけて進んでいくうちに(オロロンラインはめちゃ長い)みるみる天気は良くなっていきました。ほんとツいてた。
海の先に見える昆布で有名な利尻島を横目に見つつ進んで行くと、約30基もの風車が一直線に並ぶ風力発電所が。
そこをさらに進んで行くと道の両側がパーンとひらけた空間で、且つ人工物がアスファルト以外何もないエリアへ。
ここを走っている時の開放感ったらない。
そんなオロロンラインを進んで行くと道道254号に繋がるんだけれど、ここをさらに進むと238号にってのに繋がります。
うおードロップハンドルラインじゃん!って一人気持ち悪くテンションを上げながらもペダルを踏みます。
※ドロップハンドルのクランプ部分の太さが25.4mmで握り部分の太さが23.8mmなのになぞらえて。
<宗谷岬>
そんなオロロンラインを楽しんでいたら本当にあっという間に日本最北端の地に到着するのでした。
到着したのは8月はじめの真夏なんだけど気温は10℃台。さすがの最北端。
めっちゃ晴れてるけど走ってる時もジャケット着てました。
最北の地で口にしたほたてラーメン。ほたてもっと入れてください。
とても美味しかったです。
<オホーツクライン>
最北端を堪能した後はオロロンラインと逆サイド、太平洋側のオホーツクラインを南下していきます。
海沿いの景色がとっても綺麗なんだけれど数日間ずーーーっと海沿いを走ってるとさすがに飽きてくる。
贅沢な悩みだな〜なんて思いました。
北海道はサイクリングロードがやたら多いです。
道の綺麗さは置いといて数十キロ単位であるので自転車乗りにやさしい。
ただここはよく熊が出没する地域だったそうです。こわい
遭遇しなくてよかった。
<網走刑務所>
かつで重罪人たちが収監されていたという網走刑務所へ。
悪いことはしてないけど天気も相まってなんか悪いことをした気分になりました。
そんな気分が落ちた翌日は、朝市に寄ってドーンと新鮮なほたてが乗ったホタテ丼を食べました。うまーい。
南下する道中道端にいた馬達。
いっちゃん手前の馬の足太くて強そう。
ばんえい競馬なんかで戦う馬かな?
写真だとわかりづらいけどたてがみがパーマがかっててイケメンでした。
もちろん牛もその辺にいます。(めっちゃ見ますやん)
写真はないけど自転車で北海道を回りながら新婚旅行をしてるご夫婦もこの辺で見かけました。
「車を運転してるみなさんごめんなさい」って書いてあるパーティ用のたすきをしてて微笑ましかったです。
自分も何かの間違いで結婚出来たらやってみたい。
<知床半島>
そして世界遺産にも登録されている知床半島へ。
手付かずの自然が数多く残る秘境です。
秘境だけあって夜になると市街地にも関わらずキツネが歩いてます。
餌付けされているのか人馴れしているようでした。
エキノコックスこわい。
<カムイワッカ湯の滝>
知床半島の奥地に進んで行くとカムイワッカというお湯の滝があるんですが、そこに辿り着くには10kmのダートを走る必要があります。
移動手段は観光用のバスと自転車のみしか許されていないのでバスとすれ違う時以外のほとんどの区間を独り占めできます。
熊の巣なので近くで買った熊除けの鈴が火を吹きます。パニアに括りつけてたらダートだからカンカンめっちゃうるさい。
その甲斐あって熊とは遭遇しませんでしたが、すれ違った時のバスの人から熊が近くにいたけど大丈夫だった?って言われて肝を冷やしました。
鈴が無かったらと思うと本当にこわい。
<知床峠>
そのあとは知床峠へ。
結構天気が崩れることが多い場所らしいんですが運良く快晴!
えっちらおっちら登ります。
天気と景色が良いといくら登っても辛くないです。いくら登ってもは言い過ぎたかもしれませんが登ってて楽しい。
<羅臼町>
知床峠を下りたとこの羅臼町で海を見ながらゆっくりしてると、なんか外国人の自転車旅行してるカップルが近づいてくる。。。
自分は英語できない上にド人見知りなので お、おうって感じだったんですが、ちゃんと聞くと自分がinstagramで発信してるのをずっと見ていた人らしい。SNSのちからってすげー!
しかも同じ色のdisc trucker。無条件に嬉しい。
オーストラリア?から来てるらしく北海道を回ったあと東京や広島にも行くそうな。
せっかくだったので自分の拙い英語でBlueLug上馬店が楽しいよ!是非行って欲しい!って伝えたら、、、
後日本当に行ってくれてました。めっちゃうれしかった。
また日本にこないかなー。
知床を楽しんだ後は南の釧路を寄るルートか、ド内陸突っ切って札幌を目指す峠越えのルートか悩むも、その時の釧路の天気があまりよく無かったので内陸ルートへ。
釧路は霧の街って言われているくらい天気が良い時の方が珍しいらしいのでこればっかりはしょうがない。
<さくらの滝>
道中旅人からのオススメで寄ったさくらの滝、この時期だけ鮭が滝を遡上している姿を見れるスポットです。
野生の生命力みたいなものを感じます。
滝を登りきれた鮭を1匹も見れなかったのが心残り。
<謎の民芸品店>
北海道ど真ん中の石北峠を越えるためにゆったりした登り坂を漕いでいると、
「き つ ね 無 料 」
の文字が。パンチありすぎ。
きつね無料ってなんやねんって思いながら行ってみると、、、、
あらかわいい。
銀狐がいました。ごんぎつねではないです。ぎんぎつねです。
そこの民芸品店で飼われている子でした。もっこもこ。
猫もいいけど狐もいいですね。
肝心のきつね無料がどういう意味なのかは聞き忘れました。
<石北峠>
後半は斜度がきついところもあったけど無事石北峠の頂上へ。
いっぱい登った分こっからはずーーーーーーーーーーーっとゆったりした下り道。
2時間くらいご褒美タイム。今思うと旅中最長の下り坂だったかも。
<上川町>
そんなながーい下り坂の途中でみんな大好き「日東」の文字が見えて思わず急ブレーキ。
「日東」って地名の看板は全国にたくさんありそうだけれど、見つけたのはここが初。
ちょっとテンションあがりました。
町名が上川町って書いてあるけど、ここを上馬町に改変したフォトT作りたい。
<旭川市>
旭川市に入ったところで蒸したとうもろこしでエネチャージ。
めっちゃ甘くてジューシー。
旭川市全体でなのかは知らないけど名物のようで、自分の走った大通り沿いにとうもろこしの屋台がめっちゃありました。
<三笠市>
札幌へ向かうべく西へ進んでいると台風とこんにちは。
久々に足止めをくらいました。
宿で連泊しつつ台風が過ぎ去るのを待ちます。
当時オリンピックのテレビ中継をしていたので卓球の水谷選手のメダル争いを応援しつつ台風をやり過ごしていると、、、
地元住民の方から気を使って頂き、BBQを開いてくれました。
ジンギスカンにはじまり、新鮮なウニまで。
北海道の人たちはあったかいなぁ。
<モエレ沼公園>
台風が過ぎ去った後は曇天の中無事札幌へ到着。
<Mr Bicycle>
そして床屋さんのミスターバイシクルへ。
ここのオーナーさんはその昔自転車で日本一周した方で、現在は自転車で日本一周している人の髪の毛を無料で切ってくれるというサービスを30年間もの間行っています。
これまで300人くらい来ていて一人目から一番最新の人までそれぞれの人と自転車の写真がアーカイブされています。それを見るのが面白かったです。
このお店の存在は旅の序盤でバイク乗りの人から聞いて、それ以降ここで切ってもらうために髪の毛を伸ばしっぱなしにしていました。
もさもさになった髪の毛をようやく切ってもらいスッキリ。
<SAM’S BIKE>
翌日はこちらも札幌サムズバイクさんへ。
店の奥でひしめき合う自分より年上であろうビンテージパーツのディープスポットがあってブチ上がりました。
店主のナミさん、メカニックの高田さんやその場に居合わせたお客さんにも優しくして頂き北海道の人たちの心の温かさに救われました。
この日の夜に本州へ戻るフェリーの予約をとっていたので名残惜しいですが札幌を出発して南にある苫小牧港へ。
<支笏湖>
そしたらまさかの最後の最後でこの悪天候。写真もめっちゃボヤけていて疲れが垣間見えます。
他の多くの景色が綺麗なところが天気良かった分のツケがこのタイミングで。
ここまで過ごした北海道の日々を思い返しながら進む、、、余裕もなく必死の形相でペダルを漕ぎます。
フェリーの時間もまぁまぁ押してたので結構必死。
<苫小牧港 フェリー内>
そして無事フェリーに到着。
船内のお風呂で体を労った後はビールとドリア的な何かでチル。
フェリーってドリア的な何か食いがちですよね。自分だけですかね?
高速のSAにある自販機のフライドポテト的な。
そんなこんなで北海道を3週間ほどかけて無事回りきるのでした。
一周 issue
#0 装備編
#1 新潟〜京都編
#2 中国地方〜名古屋編
#3 関東〜北海道序盤編
#4北海道編 ←いまここ
#5東北〜帰還編