こんにちは。

 

一周です。

 

日本一周の旅を振り返る一周 issue。

 

 

今回は色々装備のこととかモノについてです。

自分が使ったもので調子良かったものや思ったことをガチャガチャ書いて行きます。

 

ドン引きするくらい長くなってしまったのでインスタ見るのに飽きたら見てみてください。

これが 正しい というわけでなくあくまで一個人の意見なので ふーん くらいに思っていただけたら。

 

 

 

1.フレーム

 

まず肝心要のフレームの話。

*SURLY* disc trucker

自分はSURLYのツーリング向けのモデルdisc truckerを使用しました。

以前から持っていたSURLYのロードバイクであるPacerでも日本一周できなくもなかったと思います。

じゃあなんでわざわざdisc truckerにしたのよって話で色々細かい理由はありますが

 

a.「荷物を載せた時の安定感」

b.「ディスクブレーキ」

c.「馬鹿みたいに丈夫」

この3点に尽きます。

以下説明↓

 

a.ただ単に「荷物を載せる」ってことは他のたくさんの自転車でも出来るんですが、ロードバイクや競輪ピスト等の「早いスピードで走る」ことを念頭に作られている自転車にキャリアやパニアを取り付けてもフラつきやすいのです。理屈上。面倒だから細かい説明は割愛しますが。

 

でもやったことある人なら分かると思うけど案外走れちゃいます。でもそれは体がその自転車の状態に慣れるだけであって自転車がフラつきやすい状態っていうのには変わりがないです。乗れちゃうんだけど。

 

乗れちゃってるならいいじゃないって思うけど、フラつきやすい車体をどこでバランスとってるかっていうと自分の体に他ならないわけです。ただ乗るだけでも疲労って溜まるのにそれにプラスで荷物の重さとフラつきやすい自転車のバランスをとるとなると疲労感は倍増しちゃいます。

 

2、3日のツーリングなら即席でロードバイクにキャリアを装着してパニアつけて〜みたいなことは全然OKだと思います。でも日本一周となると何ヶ月も走り続けないといけないわけで、毎日ヘトヘトに疲れちゃったらそれこそ続かないですし、自転車で走ることだけが目的でないので観光だったりいろんなことにエネルギーを割きたいので自転車で極力疲れたくないのです。

 

はい、そこでやっとdisc truckerの登場。このモデルはツーリングを念頭に作られているので安定感が高めの設計になっています。Rivendellのフレームなんかも軒並みそうだけどホイールベース(前後の車輪の間の距離)が広くとられているので、荷物をパンッパンに載せても安定感が高いです。それ以外にも安定感が高くなる設計がたくさん成されてるんだけど、こちらも語り出すと面d,,,もといキリがないので割愛。

 

 

b.ディスクブレーキはバイク(エンジン付いてる方)や車なんかと一緒のブレーキのタイプです。

*SURLY* disc trucker

車輪の中央についてる金属の板を挟んで止まる感じ。ちなみにみんな大好きSURLYのCROSS x CHECKや兄弟機のLong Haul Truckerなんかはリムブレーキと呼ばれるブレーキのタイプで、車輪の外周のタイヤが接してる輪っかを挟んで止まる感じ。

 

何が違うって一番大きいのは雨の日の止まる力。晴れの日だけ走りたいけどそうもいかず雨でも走る日もたくさんあるのでこれは大きいポイント。リムブレーキだと雨の日の止まる力はガクッと落ちます。ディスクブレーキも止まる力は多少落ちますがリムブレーキほど弱くならないです。ちらほら見かけた他の旅人がことごとくリムブレーキでしたが、雨の日止まんないって口癖のように言ってました。

ブレーキのパッドを交換する頻度もリムブレーキと比較すると少なかったりと手間がかからないのも大きなポイント。

 

c.長期間ツーリングで自転車に乗っていると、自転車の扱いが雑になりがちです。わざと壊すわけじゃないけど壁に立てかける時だったり地面に置く時だったり半分投げるような感じになる時もあります。毎日自転車に乗ってるといちいち自転車に気を使うのが本当に疲れます。ともかく面倒。みなさんも自転車以外でそういうのありません?笑 毎日使ってるボールペンやハサミそーっとペン立てに入れませんよね?

 

これはSURLYの自転車全てにいえることですが、フレームを構成しているパイプが肉厚なのでめっちゃ丈夫なんです。ちょっと重いけど。その中でもdisc truckerはめっっっっちゃ丈夫に作られてます。どれくらいかっていうと難しいですが。

54サイズ(適応身長175cm前後)のSURLY STRAGGLERと

42サイズ(適応身長160cm前後)のDISC TRUCKERの重量がほぼ一緒なんです。

現物での比較写真が用意できないのが悔やまれます。

 

分かりやすく例えると、そこにXXSのTシャツとXXLのTシャツがあります。イマジンしてください。

大きさが全っ然違いますね。

 

あなたは左右それぞれの手にそのTシャツを持ちました。

 

重さは一緒です。

 

ということはXXSのTシャツは超ヘビーオンスでめちゃクソ丈夫に違いないですよね?

 

そんな感じです。

 

この文章書いた直後にお店のTシャツで同じことしたらあんまり重さの違いがわかんなかったです。

 

まぁ例えなんで。

 

考えずに感じてください。

 

 

 

 

2.タイヤ

 

ドイツのメーカーSCHWALBEのツーリング向けの丈夫なタイヤで「MARATHON」っていうシリーズがあります。マラソンです。

一番オーソドックスなのがMARATHON

悪路向けのMARATHON CROSS

軽くなって転がりが良いMARATHON RACER

なんかがあるんですがその中でも自分が使ったMARATHON PLUSはただただ丈夫さを追求した1本で、ただでさえ丈夫なMARATHONをさ!ら!に!丈夫にしてしまったタイヤです。

 

マラソンシリーズ最高位のタフさ。

タイヤの中に5mm厚の耐パンクベルトが入っているのでちょっとやそっとのことじゃパンクしません。全行程で異物がタイヤを突き破ってのパンクは2回しかなかったです。運もあるかもしれませんがこれにはびっくりしました。

 

これ日本一周後のタイヤなんだけれど合計1万キロくらい走って、表面は多少削れてましたが溝がまだまだ残っていたりと耐摩耗性もかなり高いです。

 

「自転車に数十キロの荷物を載せてまったり数ヶ月ツーリングをする」って用途にはバッチリなタイヤでした。

 

営業っぽくなってしまったのでこの辺でデメリットを言っとくと、異常なタフさの代わりに異常なくらい重いです。あと丈夫さ以外のタイヤの性能はイマイチ。

 

荷物を載せたツーリング車の他、まーったり休日に走るカンフィーな自転車にはオススメです。あとはどうしてもパンクしたくない通勤用の自転車なんかにも。

 

ちなみに自分が使用したタイヤサイズは26インチの太さは1.75です。荷物を全部載せた状態で40kgちょっとの車重でしたが路面に気を使うことはほとんどなかったです。気を使わなさすぎて段差で1回こけましたが。転がりの良い一回り細い1.5でもよかったかな?と思いました。ただ速さを求めないならよりクッション性、安定性の良い太いタイヤにするに越したことないと思います。

 

 

 

 

3.ホイール

またも車輪周り。

 

ぼくらのお店で組ませて頂く機会が多いのはスポークが32本のホイールなんだけれど、荷物を大量に載せることを考えると、より丈夫なスポーク本数の多い36本の組み合わせがマスト。

*SURLY* disc trucker

 

自転車の中で一番負担がかかっていたであろうハブはPhilwoodのツーリングに特化した仕様の Touring hub

 

基本的にPhilwoodのハブって通常ラインナップのホール数が32Hまでで、それより多いホール数のものが欲しいってなると受注生産で少しお時間頂いちゃうのとアップチャージがかかるんですが、こちらのtouring hubはラインナップの中で一番少ないスポーク数で36H笑。一番多いスポーク数で48H(!)まで指定することが可能という代物です。

あとは後ろのギアをつけるフリーボディがRoad hubやCX hubと素材が異なってアルミから、より丈夫なステンレスになってます。少し重量は増すけど長く使ってもギアが噛み込みづらい。ただひたすらに丈夫さに能力を振ったハブになります。

 

自分のと現行のは仕様が変わっててフロントハブの両サイドのベアリングにゴミが入らないようダストカバーが付きました。まだ丈夫さ求めんの?笑 正直かっこいいから現行品うらやましい。

ちなみに上馬店に前後1セットだけあるので、気になる方は上馬店まで。

 

 

 

 

 

4.ペダル

これよく聞かれますがビンディング(ペダルと靴がくっつくやつ)と普通のフラットペダルどっちがいいんですか?って話。

*SURLY* disc trucker

自分は西の方4000kmくらいをフラットペダルとクリップレスストラップ(足を固定するストラップ)の組み合わせで走って、

東の方4000kmくらいをこんな感じのビンディングペダルで走りました。

 

結論からいうと圧倒的に自分はビンディングペダル派です。もうフラットペダルで長距離走りたくない。

 

ビンディングの何が快適って足の位置がずれないってこと。

 

フラットペダルでも後付けのストラップをつけて足を固定できるじゃん!って一見思うんだけれど、ストラップギュっと締めててもペダルを踏んでる面がじわじわちょっとだけ縦横にズレてきたりしてそれがすんごいストレス感じました。自分は。

 

あとストラップの部分だけ局所的な締め付け感がある。これが一番嫌だった点。

ピストで短時間使っている分には特に気になりませんが、ツーリング車で100kmとか走ると流石に効いてきます。

 

ビンディングだと靴のアッパー全体で足を締め付けるのでその辺のストレスは少ないです。

 

観光だったり歩く時は別でサンダル持ってたんでいちいち履き替えてました。

 

少し手間だけどサドルの上で過ごす時間の方が圧倒的に多かった(1日8〜9時間くらいは自転車乗ってた)ので、履き替えるのは面倒に感じなかったです。

もしビンディング使ったことないけど自転車に荷物つけてツーリングしてみたいって方は騙されたと思って使って欲しい。慣れるまでちょっとだけ時間かかるかもだけど慣れてしまえばひじょーに快適です。

 

ビンディングペダルには専用のシューズが必要なんですが、結構スポーティーな感じなのが多いです。それが嫌!って方はDZRでカジュアルなのもあるのでそちらでひとまず試してみてはいかがでしょーか。誇張抜きに世界変わります。

 

 

 

 

 

5.ハンドル

多分ペダルと同じくらい、何が良いの?って聞かれてる回数が多い気がします。

自分は全行程で3本ハンドルを使いました。

 

マウンテンドロップ

マスターシュバー

ライザーバー

 

いっちゃん調子が良かったのは一番期待してなかった(失礼)↓マスターシュバーでした。

*SURLY* disc trucker (52)
形状が特殊なのでキワモノに見られがちなハンドル。

そもそも何処握ればいいのか最初はよく分からなかったです。

 

好みあるかもだけれど自分はハンドルの一番手前の部分を普段握っていました。端っこの方。

 

その部分がこのハンドルの売りだと勝手に思っているんだけれど、ほどほどの低姿勢になって且つ幅が広め、そして自然な手首の角度でグーでハンドルを握れて力が入れ易いのが調子がよかったです。

 

ドロップハンドルだと普段ブレーキレバーの部分を中指と薬指で挟んで握るような形になるんだけれど前に荷物を載せて走ると思いの外力が入れづらいのに気づきます。荷物載せた状態だと漕ぎ始め結構つらい。

 

あと基本そこそこ前傾姿勢になってしまうのでフロント周りに載せた荷物の負担が体にもろにきます。いちいちカーブでハンドル切る度に「よいしょ」って感じです。一挙一投足がちょっち辛い。マウンテンドロップ使っている時は上半身の疲れを強く感じましたが、マスターシュバーに変えてからはかなり軽減されました。前に荷物載せるんだったらマスターシュ推しです。

 

ブレーキかける時は前の方に持ち直してブレーキレバー握ります。

 

とっさの時ブレーキかけられないじゃんって思っちゃうけど、そもそも車重が重くてスピード出そうと思っても出しづらい自転車なのでそんなに気にならなかったです。

 

このハンドル見た目のイロモノ感が先行してしまって言葉だけで良さを説明するのとっても難しいから気になってる方は是非1回使ってみてください!いい意味で裏切られます。

 

ちなみに旅中ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと

 

「もうちょっと幅が広かったらなお最高なんだけどなぁ。。。」と思っていたんですが、最近幅が広くなったver アルバスターシュバーなるものが入荷しています。

プロームナードハンドル界のイチローことB352 aka アルバトロスバーRM016 aka マスターシュバーの中間のような形になっています。swift campoutで使ったけれど非常に調子が良かったです。マスターシュバーと比べて前にせり出す部分が少なくなった分、手前に戻ってくる部分が多いです。エンド少しカットしたらいい感じかなと妄想しています。

 

 

 

 

 

6.キャリア

*SURLY* disc trucker
*SURLY* disc trucker

キャリアはRivendellデザインの日東製のキャリア34Fと33Rを。

ここは正直機能性云々ってよりかは単純にかっこいいから選びました。あと日本製という響きに弱い。

34Fは日東製フロントキャリアの中でも数少ない天板大きめで荷物を上に乗せられるキャリアなので造形込みで大好きです。

 

丈夫さに関しては、少なくとも自分が日本一周した程度ではビクともしませんでした。表面のダルメッキが少し削れただけ。荷物がそんなに多くなかったてのもあると思いますが。日常遣いの範囲だと多分数十年使わないと壊れないんじゃないかって感じました。

 

あとはクロモリ(鉄)のパイプを溶接して作られているので、もし万が一ツーリング中にパイプが折れてもその辺の町工場とかで直せます。素材がアルミなんかだと溶接するのが難しいらしく技術的に直すことが難しい。ってのが通説なんですが実際どうなんですかね?溶接関係の方教えてください。

 

 

 

7.パニアバッグ

swift industriesのパニアバッグで。

 

これも正直かっこいいから選びました笑。前後ともにカラーオーダーで。

案外知られてないかもだけど各ポケットの色だったり、ボディの色を決めて自分だけのパニア作れちゃいます。

 

長く使うと生地の色が褪せてきていい感じに味がでてくるので、それも想像しながら色を決めると楽しいです。

全体的には落ち着きめのトーンでポイントでバキっと明るめの色とか入ってるのが自分は好きです。(Myパニアきしゃない)

 

#superstokejapantour

あとswift industriesのプロダクトを作ってる彼らが人としてめっちゃ素敵な人達。(左がJason 右がMartina)

 

SWIFT INDUSTRIES JAPAN TOUR 2017 -Blue Lug Kamiuma-

去年自分はswift来日の時に生で会いましたが一発でファンになりました。

ちょうど九州へ行った後だったので黒糖かってくらい肌が焼けてます。この写真見ると毎回変な笑い声がでます。

 

swiftのパニアは正直パニアとしての性能が特別良いわけではないけれど、使い込む内にモノというよりかはその1個上、相棒みたいな存在に感じられるようになってきます。普段使ってて気を使うわけでもなく特に何か感じるわけでもないけれどいつもそこにいるやつ。的な。

 

パニアは荷物のほぼ全てを入れるからどうしても機能性求めがちな部分だけれど、防水性が〜とかコスパが〜とか言い出すと、性能は間違いないけどみんな一緒で没個性。それはあんまり好きじゃないです。

 

 

 

サドルだったり、キャンプ道具だったり他にも書きたいことはたーーーーっくさんあるんだけど思いの外長くなってしまったのでこのへんで。

もっと突っ込んだ話が聞きたいって方は上馬店の方に直接聞きに来てくださーい!

 

 

それではー。

 

 

 

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