上馬店のタニです。
本日はMADE出張の話、パート1の続きです。記憶が鮮明なうちに他ブログの隙間に差し込んでいきます。

(今年は日程通して薄曇りなポートランド、前回は灼熱だったので助かりました)
出張帰国後、土産話をお店に聞きに来ていただいた方たくさん。嬉しいです、ありがとうございます。
いくらでも喋ってしまいそうで、皆さんを引かせないためにも、忌呪帯法をぐるぐるに巻いてお迎えしましたが、つい好きなビルダーやRivendellの話を振っていただくとブワーっと喋りまくってしまいました、すみません。でも仕方ない、「後戻りはできんぞ巻き方を忘れちまったからな」つって。

(初日から大盛況、世界中から変態が集いし混沌)
そして帰国後に皆さんとお話しして思ったこと、皆さんシンプルに「ショーの中身」についてとっても気になさってたこと。
今年で4回目の開催だし、自分としてもショー全体の流れや新製品・モノの話はもう皆さん食傷気味なのかな、なんて思っていましたが、全然そんなことなさそうなのが、エコーチェンバーかもしれませんが嬉しかったわけです。
とはいえ、長くなりそうなのでご興味ある方のみ奥へとお進みください。鉄は熱いうちに、なのでラフな文章になってしまいますが、お暇な時に読んでいただけたら嬉しいです。
・・・
毎年お馴染みの、元々造船所だった場所が会場、その建物に入る前にもブースがあるのでなかなか本丸へと辿り着くことができません。仲良しのVELO ORANGEに「10時にブースに来てね」と言われていますがまだ時間があるので散策します。

建物前屋外ブースはOLD系が多かったです。クランカーや創世記好きの方はこの小さなブースだけで2時間居れると思います。シュウィンからブリーザー、MANTISヴァルキリーにチャンピオンプロクルーザーのオリジナル当時ものなど。
後ろ髪をTAのチェーンリングに巻き取られながらも誘惑を振り切って前に進みますが、

うわ、このIBIS俺のPC壁紙コレクションにあるやつの実物じゃん・・と行く手を阻んできます。

このペイントスキームをオマージュしてSTEAMROLLERを塗ろうとしていた時期あったな、、と青い春が強襲してきます。ブルムース用のローレット。
今年も建物入り口正面、ショーの看板になる位置には、

「WHITE INDUSTRIES」、「ASTRAL」、「ROLF PRIMA」のケルベロス、WHITE INDグループが鎮座。まさに冥土MADEの門番。
目玉は噂のセラコートのパーツ群。

このミリタリーな艶消しがゾクっとするほど。

もちろんオーダーしたので入荷します、楽しみにお待ちくださいませ。
「このセラコートグループセットから自転車生えそうやな、なあサブちゃん!」「ほんまでっせ!」なんて話をしていたら、すぐ横に生やしたバイクが展示されていたことに気づく。

後ろ三角とリアサスに同コートを纏ったSignificant otherのMTB、、これトンデモで僕の今回のフェイバリット。


このバイク、実はRADAVISTのジョンプローリーがオーダーした私物ということはこの時は知らずにペタペタ触っておきました。乗ってみたい。
そしてこれも入荷します、実物触ったことなかったWHITE INDのチタンクランクT30。ee-wing一強時代に終止符を打つか。

ee-wingがチタンパイプベースで中空に作られているのに対し、これは「かまぼこ型」というか、溶接して中空構造にしている。

この艶かしい溶接跡たまらないですね。WHITEのTSRチェーンリング使えるのも良いですね。

ブロンプトンハブも初めて触りました、、喜んでくれるブロ乗りの常連さまの顔が浮かびます。
そのまま会場奥に進むと隣にはPAUL COMPONENT。

左のキャップの方がPaulさん。その右がトラビス。ベンデイビスのハーフジップをユニフォームにしているのが可愛い。うちのREDKAPもスタッフの名前刺繍入れたらどうだろう?
おっ!と声が出てしまったのは、

一番右、真鍮製のパーツのバリエーション。今まではアジャスターなど小さなものしかなかったけど、ステムキャップやバーエンドも出るみたい。真鍮、重いけどBLUE LUGのバイクには密接な経年変化の楽しめる素材。

展示はPaulさんの私物バギーに乗せられた「新旧ダートドロップバイク」。サドルバッグまで再現してるの痺れた、、

もっとよく見たいかたflickrへどうぞ。

この写真の自分腹立ちますね、、Paulさんが横乗ってくれて嬉しかったんですが、緊張していたら人間咄嗟にこんなものです。
ーーPAUL関連で一瞬脱線。ーー

PAUL看板スタッフTravis。このブログを読んでくれているような方は皆ご存知かもだけど、もしかしたら迷い込んで読んでくれてる人がいるかもなのでちょっと触れると、長くアメリカのバイクシーンに携わるレジェンド。僕が知っている限りだと、その昔SFのバイクショップFREEWHEELの店長で、後の初期MASHのライダー達やSFのトラックバイク乗りが頻繁に出入りしていたのがそこで。20年以上前にトラックバイクシーンの震源地の中心にいた人。
今回のMADE期間中、サブちゃんがメディアパスを手に入れて撮影に奔走しているその裏でぽっかりやることが無くなった僕は、Travisと話したい、と思ってPAULのブースに戻った。同行のWKK姉さんに通訳してもらいつつ、知りたいことを聞きまくった。パーソナルなプライベートなことも話してくれたのでそこはブログには書かないけど、書いて大丈夫そうなところだけひっそりここに書いておきます。
Eric Zoについて:
ショー最終日のSim worksのライドを先導してたTravisが、PASS AND STOWのついたRETROTECのシングルMTBに乗って、比較的新しそうなZo Bagを使っていて、、
→ちょっと前に、5個くらい新しいバッグを作って、Travis、Camron Falconerなどその他近しい人たちに送られたそう。
思いだした、これは2019年のNAHBS(MADE発足前にあんった別のハンドメイドバイクショー)この年はオークランドだったか、

Falconerのビルダーキャメロンが、真っ青なZo背負っていて(僕はこれ真似してSPACE AGE真っ青のやつにしたんだっけか)この時は「Zoの乗るバイクを作ってるキャメロンだからZoのバッグ背負ってるんかな」くらいにしか思ってなかったけど、多分これが同じ時に送られたバッグだったんかな。
それが気になったので聞いてみた。
Travis:知っている人もいると思うけど、Zoは昔から変わり者で、好き嫌いも激しい。お金を出したってバッグは作ってもらえない。お金じゃなくて、彼がこいつならいい!って”認められし者”だけが彼のバッグを手に入れられる。縫い目とかガタガタだし気にしないけど、とてもシンプルでよく考えられたバッグなんだ。昔ポートランドで5年くらいメッセンジャーをやって、そこからSFに移ってZoと知り合って友達になったんだけど、昔からそのスタンスは変わらなくて、彼にとってはお金じゃないし商売じゃない。
Wkk姉さん:昔財布とかEbayで売ってたよね?
T:そうそう笑 Zoのスタジオの隅に布の切れ端が山のように積んであって、勿体無いから何か作ろうって思って財布などを作ってた。
・・・痺れるでしょう?今も未来も格好いい人だけど、そんな人が「思い出話」をちょっと語れば僕らにとってとっても感動なストーリーになる。
ーーーー脱線終わりーーーー
約束の時間になったので、入り口近くのVELO ORANGEブースに戻るとシーツ被った状態のシークレットバイクに人だかり。
Peace sportsのラモちゃん、youtubeなどのインフルエンサーpathless pedaledがカメラを向けて待機してました。

アメリカに行くとVELO ORANGEの日本との認知の差に驚きます、向こうだとめっちゃ人気で支持者も多い、日本で我々がもっと頑張って伝えなければいかんですね、、
シーツを被った目玉がお披露目(これまだオフレコなんでしょうか、ダメだったらデジ君消しといて)

新しいカーゴバイクのプロトタイプ!このVOのエンジニアでアリデザイナーのクリントと、デジ君が共謀しているニュープロダクトの試作機。OMNIUMやCRUSTカーゴフォークの対抗馬になるか。

役得、乗っておきました。リアが26インチ/フロント20インチの異径カーゴ(その形状から付いた名はエスカルゴ、車好きな人もピンときましたか?)小回りきくしこれ東京でとっても活躍するバイクになると思う。愛犬バイクとしてもいいと思う。
会場内に戻ります。うちでもハンドルなどを中心に扱っている変態マッドサイエンティストBITCHNのタイラーに会いたかったのだけど、ブースが出てない、、後から聞くには今年はとっても忙しくてパスだったそう。代わりに、

このショーの象徴になる「MADE」のバイクがBTCHN製のチタン32erでした。


数年前まで「32er? いやあ日本人には大きいやろ、ショーだけのもんやろ」なんて斜めに見ていましたが、リムもタイヤもどんどん選択肢が増えていて、29のときみたいにこのまま大きな流れになるんだろうか、と感じました。僕みたいな27.5に取り憑かれた人はどうなるんしょう、わかんないです!
そしてこのMADEで一番どんなバイクを作ってくるか楽しみにしていたビルダー、天才Tom Lamrcheの元へ。
日本にも持ってきていたPhat Track。ノーブレ仕様になっていました。
そして本当お世辞抜きで相変わらずセンスぶっちぎりで目立っていたのがもう1台、
24”ママチャリタイプのカスタムバイク。32インチタイヤだらけの会場に24インチ、ライドや何か目的に特化したバイクだらけの会場に「日々・日常」に振ったユーティリティーバイク。月一の特別なライドのためのバイクでなく、週に5日乗るバイクをショーバイクのレベルでやるのって一番難しいと思う。
僕がマジマジとサドルクンクン(バイクチェック)していると、Tomが近寄ってきて、
「Sow’s BAR!」とHi-Barついたコクピット自慢げにを見せてきた、
幡ヶ谷店のイベントで作ったアルマイトDia-Compeレバー、
トレードマークの極太チェーンステーにパラゴンタイプのフード付きのトラックエンドでシングルスピード、
そしてワンオフのリアラック。この人センス良すぎる。
このバイクのソースは来日時に見たママチャリなのかな?なんて想像してたけど、そうじゃなくて来日で見た「お蕎麦屋さんのチャリ」ソースだそう。携帯に来日中に撮ったお蕎麦屋さんの写真を見せてくれました。
そして試乗、これ最高。リアラックの左右にグロッサリーパニアつけて、ベルでもつけて乗ったら最高じゃん。
そしてショーが終わって彼の工房も取材したので、もっと詳しくは後日、La Marche編ブログを書こうと思います。うーんこの人まじすごい。
そしてTomと同じブースにはSHOVEL RESEARCH。

先日ブログを書きましたが、今回のショーで一番会って話を聞いてみたかった人、デザイナーのSal。この人のセンスも本当にとんでもない。

製品だけでなくディスプレー什器までデザイン、設計、製作していました(ショーに向けて急いで作ったから・・なんて謙遜してた)製品のジャンボサイズを3Dで展示していたり、、

製品の細かなストーリーと、マイナーチェンジの話を聞けました。動画まわしたのでyoutubeになるのかな?僕含めSalちゃんファンの方お楽しみに。
・・・
そしてもう一人、このショーで絶対会いたかった人。キョロキョロと探しながら会場を彷徨う、

あった、JAMMER BIKES。
世代の人はきっと皆同じだと思う。緊張するか、テンションあがるか、どっちか。僕は前者。
ダビングVHSのスカスカな画質で見てた人が、未だシーンにいて、当時はちんぷんかんぷんだった”ハンドメイドバイク”と結びついて、今HUNTER製であのバイクを作るという。
しかしブースにJamesはいない。
僕はMASHのイメージが強くて、Macaframaはそんながっつりじゃない方でしたが、これ僕よりちょい下の直撃世代だったらもっと緊張するんだろうなーなんて思いながら、今のうちだ、とバイクをジロジロ見てたら、
本人降臨。見よ、この緊張の顔。

想像と違ってとっても穏やかで優しい方でした。ギフト渡して記念撮影がギリ。でもこの役はまっちゃんやトミーやチューヤン、僕より当時のトラックバイクビデオに明るいスタッフが会うべきだったな。あー緊張した。
・・・
最初はもうちょっと「ビルダーとそのバイク」みたいなフォーカスでブログを書こうと思ったのだけど、書き始めたらそうはならなかったので、それはサークルズのマイメンシゲちゃんブログに任せます。シゲちゃん頼んだ。
やばい、PASS & STOWのこともまだ書けていない。駐輪場バイクチェックもしたい。・・・まだまだ書きたいことがあるけれど、ブログが長くなってきたのでパート③に続きます。
最後まで読んでくれた方ありがとうございます。続きます。タニでした。








