上馬店のタニです。
本日は「ハンドメイドバイク」のお話。
「MADE BIKE SHOW」、今年もこの季節がやってきた。今年で4回目の開催、僕は2023以来の魔境への突入になります。

「MADE」の説明を改めて。
オレゴンはポートランドで行われるハンドメイドバイクの祭典。世界中からハンドメイドバイクを愛する変態が集まるお祭り。
そして世界中から僕らBlue Lugを含むハンドメイドバイクを扱うバイクショップも訪れます。
それは現在お店で扱っているパーツやフレームを”作る人”の面々と会って商談やお仕事の話をする機会にもなります。
フレームビルダーに限らず、パーツメイカーの中の人たち、お店で毎日のように触る部品を作ってる人たち。

ULTRADYNAMICOや、PAUL COMPORNENT、

VELO ORANGEなどなどなど・・普段お世話になっているパーツ、部品を作る中の人たち。そしてその人たちが乗るバイクや、展示されるバイクを見れることも大事で、そのメーカーから発信される何よりの意見、コンセプトが詰まっていたり。

こうお決まりの集合写真を見ていると遊びに行ってるように見えますが、日々の営業から得るフィードバックや、新製品の話など、お互いの情報交換をする大切な時間。
そして、僕らバイクショップが未来お店で取り扱うことになるフレームやパーツと出会うかもしれないショーケースの意味合いもあります。

思えばLa MarcheやBTCHN’の製品をお店で扱うきっかけもこの「MADE」がトリガーでした。

今回の旅はどんな出会いがあるかしら?
もっと大昔Rivendellだってそうだった。実物は日本で見れなくて憧れて、直接会って話して想いを伝えて、、ようやくお店で取り扱えるようになって。
表層のモノではなくその裏にいるヒトを知って製品を仕入れたい(入口はモノでも良いと思うんですけど)そんな出張にしたい。
・・・
そして、僕が自転車屋さんになる前お客さんだった頃、毎日楽しみにしていたブルーラグのBlogから知る見たことないバイクやパーツ、そしてそれを作ってるヒトたちを見てドキドキしたのを思い出す。
あのワクワクする気持ち、興奮と焦燥を、今ブログを見てくれているお客様に同じ思いをしていただけたら嬉しいな、それが僕のモチベーションです。
・・・前置き長すぎた。
最近お店でオーダーいただいたお客様のハンドメイドバイクチェックをどうぞ。こんなバイクが日本を走ってほしくて、MADEに行ってきます。


まずはこちらのバイクから。

今回のMADEにも出展しているLa Marche。今のところ彼のブースが一番楽しみです。どんなバイクを出すんだろう??

このバイクは実はフルカスタムオーダーではありません。全く同じバイクをオーダーした方がいて、そのオーナーのオーダー内容が最高すぎたのでご本人に許可をとって、それの双子フレームを制作してもらったもの。
それを上馬店内に吊るしてあったところ、ビビビっと運命感じた方の下にお嫁に行きました。サイズもバッチリだった奇跡。
そのオーダー内容、このフレームのコンセプトは、

シングルスピードのマウンテンバイク、でも未来ギアがつけられるようRDのタブをエンドに溶接してもらっています。こういうところも、ハンドメイドなら自在です。
「シングルがいいけどいつかギアが必要になるかな・・」なんて悩んだら、それをビルダーにそのまま伝えれば、こんな解決策をくれます。

タイヤのクリアランスも自分自在、履きたいタイヤとホイールのサイズを伝えれば良い。26+でのオーダー、しかも27.5ともコンパチです。

そして「自分にはドロッパーポストが必要です」と伝えれば、こんなギミックで答えてくれる。

指定したわけでもなく、こんなに格好いいフォークのディテールを仕込んでくれたり。。
と、ここまでが写真で伝わるディテールです。
このフレームの一番のコンセプトは、

高いBBと短いチェーンステー、それはただ数値的なものではなく、
「ジャンプやバニーホップがしやすくて、山にいかなくとも公園でも街の縁石でも遊び道具になるバイクにしてほしい」
というコンセプト。これが最高。
そしてそれをそういうののスペシャリストとも言えるTom Lamarcheのロジックで構築してもらうという。最高なオーダー。
(こんなビルダーです)
量産のフレームではまずないピーキーな暴れ馬。ハンドメイドバイクの醍醐味だと思います。
ショーに出すバイクは実験的なものや、ビルダーが提案するものが詰まったものが多いので、この天才が何を仕込んできてるかとっても楽しみです。
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もう1台はFALCONERのMTB。

トラックもロードもツーリングバイクも、いろんなジャンルのバイクに乗るオーナーの「初めてのMTB」をオーダーいただきました。

FALCONERはバイクショーにブースを出すタイプのビルダーさんじゃないです。一括りにハンドメイドバイクといっても「ショーバイク」とは真逆の存在かも(PASS AND STOWなどパーツ出展者のバイクがFALCONERだったり、WHITE INKDSUTRIESのブースのバイクしてだったり結局ショー会場でFALCONERは目立つことになるのですが、、肝心の本人は居ない笑)
僕も過去まったく同じ悩みに陥りましたが、最初のMTB「サスペンションいるか問題」。

フレーム制作の順番がくるまで一緒に悩んで、協議の結果リジッドフォークに決定。
マウンテンバイクのコースやパークで遊ぶならもちろんサスペンションフォークってあったら助けてくれるんですが、里山や林道ライド、普段乗りもするとなったら鉄フォークの方がいい、というのが理由です。一個の用途に尖らせるか、多くの用途に対応するバイクにするか。

そんなことよりこのユニクラウンフォークよ。格好良すぎるだろ。悩んでたの忘れます。不変的でビルダーの手作業が詰まった鉄フォークがフレームと同じかそれ以上の価値になる感じ、分かります。
僕もそうですが、FALCONERをオーダーする人って「サイズ寸法」と「用途」だけ伝えてあとは「フルオマカセ」な人が多いです。ビルダーの解釈をそのまま味わいたい。

バイク、車種によりますが、ブリッジレスだったり、

チェーンステーの中心からぶら下がるようにズレた位置のアクスルだったり・・
これらは形状を指示したわけではなくて、自分のためにビルダーがしてくれた味付けです。そういう細かなところもオマカセできる信用できるビルダーさんを探すのも醍醐味。

(オーダーありがとうございました。また一緒に乗りに行きましょう!)
たまたま2台ともMTBになってしまいましたが、もちろん他の車種もオーダーできます。しかもそのビルダーさんによって得意な車種もあります。そこも見極めて、自分の専用機を誰に作ってもらうか、そこから悩むのがハンドメイドバイクの醍醐味かと思います。
・・・
今回の出張では、今Blue Lugからオーダーできるハンドメイドバイクビルダーさんと関係を深めることも目的ですし、もしかしたら新たにご紹介できるビルダーさんとの出会いがあるかもしれない。それをお届けするのが僕と同行するサブちゃんの役割。
こんなブログを見て、出張から帰ってからの発信を見て、昔の自分のように「いつかは自分専用機をオーダーしたいな」なんて気持ちになってくれる方が一人でもいたら幸せです。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。それでは、行ってきます。