道ログは一度お休みして(ネタ切れではありません)

先日、ぼくの友達集団であるニューヨーカーズで、伊豆半島の伊東まで行ってきた時の話し。

前日譚としてですが今回のライドに備え、
ぼくは意気揚々と幡ヶ谷ピットにクロスチェックを預け、ロードっぽくチューンナップ。

ギアード化。そして、ハンドルはずっと気になっていたCRUSTのtowel rack barに。

これでよし!

そして当日の朝を迎えたのです。

もう、自身3回目の輪行なので、だいぶ慢心していました。

が!

『そういや、ギアードをバラすのはじめてだった!!』

こうして、自分が乗るはずだった電車を何本か見送ったあと、ようやく電車パートの小田急快速小田原行きに乗り込みます。

ゆっくり車窓を眺めている場合ではありません。

電車内では心の鼓動をいつもより早く刻みながら、Youtubeでこの後待っております、変速部分の組立て手順の予習を行います。

降りたのは、個人的に旅の出発点と決めてた伊勢原駅。
(もっと先まで電車に乗っていればよかったのに、と気づかないくらいにはパニくっていた。)

組み立ても当然手こずります。さっき、ディレイラー外しちゃったものだから…トホホ。

半泣きになりながら予定より1時間以上遅れでこの旅は漕ぎ出すことになりました。

友人たちとは小田原集合を予定していました。時間を取り戻すべく進み出す一人ライド。

いっぱい冷や汗かいたので、ウォームアップはもうすでに十分でした。

いつもより力強く踏んでいるペダル。荒い呼吸の音。

遠くから嘲笑うかのように、美しい富士山と青空が広がっています。

強風が吹き荒れる田園地帯、加速すれば加速するほど耳に触る風鳴りが増していきます。

友人たちは小田原で待っています。

虚無に流されてしまわぬように、自分を励ますために

有名な太宰治のセリフが脳を何度もよぎりました。

「待つ身がつらいかね、待たせる身がつらいかね。」

(言い訳がましいライドはまだまだ続く…)