(出張から帰還して早くも1ヶ月経っているという事実)
(というか2023年早くも4分の3が終わったという事実に慄いている最近です)
その2です。
開催地ポートランドが地元のAhearne、ジョセフ・エイハーン氏が手がけます。
上馬店で過去フレームお持ち込みで組み立て依頼頂いたことのあるビルダーですが、彼の特徴のひとつともいえる、
PASS AND STOWなんかの既製品のラックにも火を入れてカスタムしているのもちょこちょこ見ますが、ワンオフの特別製となるともうそりゃおっ勃ちます。
しかも前後ダイナモインターナル仕様。
ラック、タイヤと合わせてフェンダーとガッチャンコしちゃうのもロマンだなぁと。
象徴的なAhearneな感じの2台ももち素敵でしたらがレジェンドIgleheartとタッグを組んで作っていたPAGE STREETも。
小径車ってのが非常に意外なチョイスでしたが2台ともデモンタブル、下はカプラーで上は継ぎになっています。
テクいコンポーネントも時には使うけどテク振りでないこの感じ(わかって頂けるでしょうか)、やっぱ好きですねぇ。。
同じポートランドのビルダーであるIRA RYANと同じく、彼が作ったサイクルトラックもポートランドでポチポチ見ましたがそちらも凄かった。。。(写真はない)
繊細なフレームらしい物静かでシャイなビルダーさんでした。やはりバイクからどういう人柄なのかというのはなんとなく伺えるものです。
駐輪場でも数台みかけたBANTAM、どことなく個人的にAhearneと近い香りを感じるビルダーですがディケイラーのアイディアが面白かった。
バッグとディケイラーの接続部分がスナップボタンみたくパチっと脱着できるのですな。
普段Bluelug各店で見れるPaul componentではありますが、
これは流石に見れない。Klamperの稼働部分の断面図。 削り屋ならではなパフォーマンス。
この削りすらも精度が高そう。
ほえ〜こんなんなってんのね、なんてシャコシャコして遊んでましたが、
Paulブースで一番度肝を抜かれたのはこのバイクでしたね。29erのドロップバーモンスタークロス(もはや呼称なんて意味ないけど)。
Paulさん私物のBTCHN、3枚肩のイカちぃフォークはMone製。(過去カーボンフォークやサスフォークでも遊んでたみたい)
サイズとバイク自体の迫力に圧倒されましたが、特徴的な非対称チェーンステーに特製のリアエンドがそそりました。
ヤバいビルダーってこういういちディティールにぶち込んできますね。
レジェンドFAT CHANCE、クリス・チャンス氏と谷さんの2ショットをば。
アメリカのハンドメイドバイクの祖でありはじめの数人であるレジェンド。
俺も谷さんみたいに2ショット撮ってもらえばよかったなぁ。。。
モダンに進化したチタニウムYo Eddyをはじめとした代名詞的バイク達がドドっと。
ショー中、目が合うとニコッと微笑みかけてくるあたりズルいぜ。
そんなFAT CHANCE(昔の)にバックボーンを持つ、スチールフレームへのボトルケージならお馴染み、KING CAGEのロンさん。ちょっといたずら好きな少年感ある顔つき。
シーンを共に支えてきたレジェンドBruce Gordonのタイヤとの共同ブースでした。
ショーの時はいつもボトルケージの手曲げのジグを持ってきて実演してくれるのですが、実際に見れて感無量!
(ど、ど、動画で見たことあるやつだ!!!!)と、1人沸々としていました。
俺のケージもこのジグ使って作られてるんだなぁ〜と実際目近に見ると少しウルっとしちゃうんですな。
過去デジさんや今野さんバイクを手がけてくれたFrances cycles、ジョシュアさん。
ツインお団子な髪型がかんわいかった。
Farfar trailerはじめトレイラーやカーゴ系のバイクも得意なビルダーさんらしく、
今回は今野さんも乗っているPlatypus(カーゴバイク)と、マッチペイントされたfarfar trailerのコンボ!
小物類も目を引きました。ショー前から話題になっていた渦中につくりはじめたというフライ返し。
そして首長アヘッドステムwithディケイラー。Paragonフェイスはもち無印的に格好良いのですが、髭の装飾が入ったタイプは心掴まれますね。
彼の作るフレームには各所アドリブでこの髭が施されているので。
(今野さんのplatypusの髭ディスクタブは喰らった)
自分は今回初見だったのですが、シアトルで50年の歴史を持つファクトリー、Rodriguez。
La marcheブースのひとつ隣でふら〜っと入ってロードバイクを見ていたのですが、「これ、もってみる?」とこれまでの1週間英語しか行き交っていない中で突然日本語で話しかけられたもんだからビックリ。
話しかけてきたのは長身のアルダーという子でRodriguezのビルダーの1人、お母さんが日本人でちょろっと日本語もしゃべれるそう。
ブースに一緒に置いてあった彼のブランドであるRoad Holesのグッズが可愛くって、こないだ個人的に新作のボトルを買いました。(アルダーありがとう!)
11月に日本に遊びに来るそうで、一緒に美味い日本食を食べに行こうと約束までしました。ショーのバイク達はもちろんですがこんなご縁も面白かったですね。
かなり酷使しながら遊んでいるそうで、壊しては自分で直して乗ってを繰り返しているそう。
フレームにまつわることも乗ることも存分に楽しめるなんて最強じゃん。
シャープなモノステーが特徴的なENGLISH、現物見るのが個人的に楽しみな1人でした。
(teamdreamのショーンもfavoriteの1人に挙げてて嬉しかった)
大径車輪のフォールディングバイクやいろんな意味で尖ったバイクを作り上げるロブ・イングリッシュ。
ショー中、話題になっていたのがいつものENGLISHのフレームの嗜好とは異なる四角パイプを用いた80年代に存在したバイクのトリビュート系バイク。
元ネタを知らなかった自分はスッゲェなコレ!って感じでしたが元ネタ知ってる人が見たら込み上げるモノがあるんでしょうねぇ。
マグネットでスチールフレームに取り付けが 出来るというものでフレームとの設置面は凹になっていてスチャっと。
ダブルボトル入れるとストッパーになってくれるんだけど、ないと下に動いちゃうんだ。これから具体化するいちアイディアとして面白くない?って言ってた。
もし実用化されたらベルクロに制限されることもないしシルエットも綺麗だしいいアイディアですよね。
いつもフレームにパーツにとお世話になっているVelo Orange。
ボスのイゴール氏、看板スタッフのクリント(代々木公園のクリントの元ネタの人)、シッピングを担当しているデレクさんの3人体制で忙しそうでした。
今回お披露目の新作Randoフレーム、ミディアムリーチキャリパーブレーキのバイクです。campyビルド!
もう少ししたらBluelugにも着弾するかと思いますが、現代では見ることの少なくなったジャンルのフレームをこうして形にしてくれるのはVOならではですね。
VOのアイコン的スタッフのクリントはいつも明るくてにこやかで本当にナイスガイだなと癒やされます。
クリントがLUGのTシャツを長年着てくれていて、ヨレていたので新作の方のTシャツプレゼントしたらチームで写真送ってくれました。(サイズがなくてイゴール氏にはBLのショップTをば)
このワンチーム感。またVelo Orangeが好きになった一コマでした。
ハンドメイドをフレームを作るために使用されているチューブやエンド、それにまつわるエトセトラ多くの小物を作っているParagon Machine Works。
多くのハンドメイドビルダーがここんちの部材を使用してフレームを作っています。
「Keep Paragon Clean!」
今回ショー前日にプレス向けのお披露目というのがあったのですが、その際に見た人たちが口々にヤバいよ!と言っていたBTCHN、ビルダーのタイラー氏。
今回の衝撃指数は最も高かったと思います。タイタニウムのこのバイクが例のソレ。
フレーム本体はもちろんそうなんですが、それにまつわるコンポーネント類の作り込みも途轍もない。着目する箇所が多過ぎて目が困りました。
ここまでやっちゃう。やれてしまうのかと。
特にアナダイズドされたTiドロップハンドルは狂気の沙汰!端に向けてパイプ潰して、L字の肩箇所は3Dプリンターで作ってそこから溶接でパイプ継いで作っているそう。なんだよそれ!!!!!!Awesome!!
タイラー私物のラスティーなSSダートドロップバーバイクもありました。
ぱっと見どこでチェーン引いてんの?って思いますが彼の特製のリアエンドが偏心可能なタイプなんです。ぱっと見普通のエンドに見えるけど。
画像で見て、感じてください。つーかこのエンドの感じ格好良いなぁ。
Paul componentのPaulさんのバイクを作っていることからもPaulの面々とは親交が深いのが垣間見えて、ショーバイクや個人のバイクもPaulのコンポーネントをメインに盛り込んでいました。
イベント終了直近になってからせんとくんがシートポスト欲しいなんて言い出すもんだから、撤収作業途中のタイラーに声かけて自分もハンドル買ってしまいました。。。タイラーありがとう!
こんな一期一会なショッピングも出張の醍醐味ですね。
UltraDynamicoブースの目玉は各所で騒がれているAlumaxでしょう。
dynamicoクルー&teamdreamsショーンとのライドでもロマンス御大が乗っていたこのバイク、
(先日のせんとくんブログを見て頂けたらと)
続報が気になる1台です。
スーパー余談、ブースでロマンス御大が誰かと話してるなぁ〜、
と思っていたらレジェンドペインターのジョー・ベル氏でした。(谷さんが真っ先に気付いた)
本当に濃密だった二日間。二日目の後半には一日目のはじめの記憶が怪しいくらいには。
自分の好きなバイクカルチャーど真ん中の一番濃いぃ〜ところを見てきて、またひとつ成長出来たのではないかと。
感じる日々で御座います。
(体験途中は凄過ぎて実感が逆にないのでタイムラグが有る)
MADE前後でアテンドしてくれたDynamicoクルーとteamdreamクルーには多大なる感謝を、特にパトリックにBig upを!
またひとつ、いやふたつみっつは自転車好きレベルが上がったと思います。
今回のショーで感じてきたこと、皆さんにも還元出来るよう少しずつ動いていけたらと。
ではでは