こんにちは金子です。
前回は自分からの今期純正色スチームローラーの参考完成車を、昨日は谷さんのお客様のナイスカスタムスチームローラーのご紹介。
そして今日ご紹介したいのは他でもない。ご覧ください。
スチームローラーです。僕の。生まれ変わりました。
完成が嬉しすぎて、昨日は専任カメラマンのサプライ氏と共に撮影会をしてきました。
スチームローラーで土遊びがより面白くなる、そんな組み方をしてみました。感のいい人は見てて何かに気がついたかも。
コレが僕とスチームローラーが見つけ出した究極の愛の形です。もう離さないぞ。
いやいやまずこれスチームローラーじゃないし、なんだったらSURLYじゃないでしょ⁈
そんなツッコミが入れられそうですが、紛れもなくスチームローラーです。
ほらね。このエンド形状はまさしくソレです。
SURLY Steam roller 53cm
改めてご紹介します。愛しの我がパートナー。
様々な変貌を遂げてやっとここに辿り着いた。満足感もそうだけど、色々と腑に落ちてコレが今の自分のホットでベストな形みたいです。
多分、どうしてもどうしてもこのバイクを忘れることができないからだ。
オマージュ的に、スチームローラーに落とし込んでみました。
魔改造なんて言わせない。SURLYのFATTIES FIT FINEの理念を独自解釈した私はホイール径を650bにインチダウン。
以前何度かご紹介しましたが、やっと自分のバイクに導入することができました。
国内外問わずこの答えにたどり着いた人はいましたが、なにせ前例がしっかりない。
タイヤが細かったり、リムが薄かったり、なんだったらブレーキがついてなかったり。
それでもどうしても僕はこの形への可能性が捨てきれなかった。
実測や試着などを経てこのパーツチョイスになりました。
すいません半分本当で半分後付けです。付けたいものつけたけどミラクルフィットしただけです。
このブレーキが無ければ日本では成立しないカスタムです。その他ならDIA COMPE BRS 202も同じくフィットします。
いっそマウンテンバイクを作ってやろうという意気込みで選んだパーツたちはオーバーにイカツかったりしていますが、ぶっ壊れないならそれに越したことはない。今のとこvelocityの中でも最強のリムを。
ぶっ壊れて欲しくない精神は回転部分にも。PHILWOODに絶大なる信頼を置いているし、スチームローラーのフレームならではのトラックハブチョイスがこのバイクのアンバランス感に一役買ってます。
このバイク、「土っぽい、オフロードっぽい」で終わらせたくなかった自分はこんなのにも手を出してみた。
※満充電させたきゃ鬼のように回せ!!
完成して数日だけど、早くも恩恵を授かっています。素敵よダイナモ。超便利。
そして俺は、コレがこのバイクの一番の目玉だと思っています。まさかのものが付いています。
グリップの柄じゃないよ。よーく見るとなんかレバーついてるでしょ。
サプライ氏曰く「信じられない。」アンちゃん曰く「オフィスチェアですね。」
様子がどうもおかしいサドル下の棒は、ドロッパーシートポストというもの。
サドルの上げ下げがボタン一つで出来るという、近年のMTBには欠かせないパーツを好奇心のままに装着してみた。後悔はしてません。
むしろ満足してるのと、馴染みのないパーツを実際に使ってみて、何がどう作用してどんな意味があるのかを身をもって知りたくて。
本来はトレイルの上りで漕ぎやすくためにサドルを上げて、下りではなるべく邪魔にならないように下げて使うものだけど、
漕ぎやすい、取り回しやすいを使い分けるためのパーツならば、都会とダートの使い分けにだって活きるはず。
友人同士のバイクシェアも楽だしね。出来れば、もう少し足が長ければ良かったのにとは思っているけれども。
都心に住んでる自分にはシングルスピードが調度良くて、通勤も遊びも、そのバイクでどんな場所にでも行けたら…。
なんとなくずーっと思ってた欲張りを、拗らせまくって形になったバイクかも知れません。
(11年前のマイスチームローラーには24インチのホイールを入れてたみたいです。バースピン流行ってたな。)
今回ご紹介したバイクを組みながら、偶然にも見つかった古い写真を見てしみじみ思い出していたのですが、見ての通り根っこは変わってないなーって感じざるを得ませんでした。
でも11年は無駄じゃなかった。カッコいいと思えるバイクを組んで、今こうやって俺は楽しんでいます。
あと変な感性をセンスに変えてくれたBLUE LUGの商品ラインナップにも感謝です。
SURLY本家に見てほしいけど見て欲しくない。密かに楽しんでるけど、でもこの楽しさをだれかと分かち合いたい。
天邪鬼だけど柔軟に、本能的で健かに、時に情熱を持って楽しみましょう。
それでは。