今年のSwift camp outは6/24(土)-25(日)に開催されますね。少し気が早いようだけど、きっとアッという間にやって来るのでぼんやりとだけど考え始めてたりします。
楽しみですよね、みなさんもそろそろ考え始めてたりします?
「どんなバイクで、どこへ行こうかな~、どんなバッグが調子良いかな~」くらいは今から考えとくと慌てず参加できるので良きですよ。(Swift camp outをご存じない方は、スペシャルページを見てね。)
そんな事も関係あったりなかったりで、“飛行機輪行”に初挑戦してきましたので備忘録。行先の選択肢が一気に増えますからね。参考にして挑戦してみて下さい!ちょっと長いので飛行機輪行にご興味ある方は読み進んでもらえればと思います。
今回の飛行機輪行の目的地は、北海道富良野エリア。
自転車で日本一周の経験を持つ上馬店一周氏やバイクピープルに出演頂いた山田さんのお話を伺ってる内にどうしても自分のバイクで北海道を走ってみたくなったから。
理由は簡単なものです。
東京から北海道へ行くって聞くと凄く遠くてハードなイメージだけど、羽田から1時間ちょっと。シーズンにもよりますが航空券も片道1万円弱です。
つまり、飛行機輪行さえ身に付ければヘタに車でどこかの山奥を目指すより時間的にも経済的にもローコストで非日常にアクセスできます。
これは出来るようになっておきたい!将来の無限の可能性が僕を待っている気がする。鹿児島店へも行きたいし!
早速チケットを予約し、自転車を飛行機に持ち込む為の条件を確認しました。
(今回の航空会社はAir Doさん。各社条件は微妙に違うと思うので参考程度に読んでね)
自転車に関わらず大きな荷物を持ち込む時の注意点は下記の4点。
【予約時チェックポイント】
・3辺の長さの合計が203㎝を超える場合は事前に予約・案内センターに連絡が必要。
・3辺の長さを聞かれる。
・荷物の重量を聞かれる。
・予約案内センターに連絡したからと言って大型荷物を積み込める確約にはならない。
最後の「確約にはならない」がめちゃくちゃ不安にさせられるんですが、ニュアンスとしては基本的には大丈夫なんだけど絶対ではないので一言添えてる感じ。目的地で大きなバイクイベントなどがあって集中すると乗せられない事もあり得るみたいです。
3辺の長さと重さについては、この機会に自分の自転車をしっかり測ってみることにしました。
Black Mountain Cycles La Cabra 16inchを出来るだけ小さくしてみて、横112㎝ × 高72㎝ × 幅43㎝ =227cm
前後輪、ハンドル、リアディレイラーを外してVoile Straps 20inchとcam utility strap 48inchで4点を縛ってます。
飛行機輪行って事で電車輪行よりかなり確実に固定してます。ディレイラー外すのはちょっと大げさかもですが念のため外してフレームの内側に。ハンドルも外すと一気にサイズダウンできるので外すことにしました。
幅は、左右ペダル間が最も広いので、細いタイヤならペダル外すともっと薄くできるけど、ペダルレンチ必要だったり手間が増えるのでケースバイケースで。シートはタイヤより出てる場合は下げると高さを削れます。
ハンドルとディレイラーを外す時点でちょっとハードル上がるの分かるんですが、可能ならやってもらいたい。ここまで小さくしておくにはもう1つの理由があります。
それは、空港までの電車輪行パートを少しでもイージーにするため。上の状態で輪行袋に入れてこんなサイズ感になります。
実は、今回の飛行機輪行で最も体力的に大変だと感じたのは自宅から空港までのアクセスでした。行きは始発、帰りも遅い時間だったのでラッシュではありませんが、都内の電車事情はみんなが知るところ。
あの人ごみの中、BIKEを担いで数回の乗り換えをこなすのが、正直しんどかった。とくに渋谷/品川がつらい。
逆に言えば、空港にさえ辿り付けば飛行機輪行の9割は完了してるイメージです。(自家用車がある人は車で空港まで行って、数日でも格安の駐車場に止めておくのが最も楽チンかもしれません)。
電車輪行のマナー的には、最後尾や最前車両の隅に置きたいところですが、空港行の電車は他にも大きな荷物を持ってる人が多く、必ずしもその場所を確保できるとも限りません。
乗り換え/改札での取り回しなどを考慮しても出来るだけコンパクトにしとくのが吉です。
さて、そんな輪行要素を考慮してのパッキングで僕が注意したのはこんなところ。
【パッキング時チェックポイント】
・タイヤを「ハ」の字にして自立できるようにする
・ダイナモライトなど突起部分を無くす
・持ち上げてもズレない様に縛る
前後輪でフレームをサンドする際に、頂点から縛ると自動的にこの形になります。絶妙にスプロケ(後輪についてるギア)がフレームに触れない場所を探りながらバランスが良い位置を決めてサンドします。
ハンドルやライトも内側に入れて、出来るだけぶつけてダメージを受けそうな突起箇所をなくすよう注意してます。つけっぱなしのステムバッグやらが適度に緩衝材の役割になってたり。
フロントは前後輪とフレームを一緒に固定してるのでVoile Strapsだと届きません。そこでcam utility strap 48inch登場。
繊細で且つ最も外に突起して無防備になるリアディレイラーを外して内側に固定。前後輪の下部をそれぞれチーンステーに縛って、車輪を持って運んでも上下にズレないように確実に固定します。
ここが緩んでると運んでる内にどんどんズレて、バランス崩れて自立できなくなっていきます。車輪がズレるとスプロケでフレーム削るかもしれませんからね(汗)。
あと油圧Discブレーキならダミーパッド忘れずに!オレンジのやつ。
更に注意するのは、空気圧。上空では気圧が下がり空気が膨張するので、貨物室でパンクすることがあるようです。タイヤの空気を抜くとバランス崩れやすくなるので空気を抜いてから縛りあげた方がいいです。
ちなみに、国内線の高度である約1万メートル付近まで上昇すると空気の体積が約1.5倍膨張するらしい。だからチューブ内の空気圧はマックスから5-6割くらいまで抜いておくのが安心と思います。(ChatGPT調べ)
ここまですれば、ハードケースではない輪行袋でも国内線ならほぼほぼメカトラブルのリスクはないかと思います。
仕上げに3辺の和に影響しない部分にバッグやヘルメットを納めて完了です。
空港に到着したらチェックインして荷物お預けへ。ここでドキドキの公開体重チェック。僕のLa Cabraちゃんは15Kgでした。
気になる超過料金ですが、Air Doの場合、手荷物とお預けの合計が20㎏までは超過料金がかかりません。
自転車なんて運ぶにはさぞかし費用が掛かるんだろうと勝手に思い込んでましたが、Air Doめちゃくちゃ良いですね!さらに北海道が身近に。(格安航空系はもう少しシビアにアップチャージかかるところもあるので、ご利用の規約をご確認ください。)
ここで余談ですが、ベルトコンベアーで自転車が運び出されるところにカメラを構えワクワク待っていたのですが、結局最後の一人になっても出て来ず。
「あれー、なにかトラブってるのかな??」なんて思っているところに係の人が声をかけてきて、自転車お待ちですか?こちらですと。どこか別の出口から運ばれてました。
「別かい!!」と心の中で激しく突っ込みながら持ち上げた瞬間の写真です。
あとはBIKEを組み立て、北海道を楽しむだけ。
最高の景色に
上質なグラベルに
永遠に続くかと思うジェットコースターロード。
そこにLa Cabra。
ダーティな路面んで活き活きするLa Cabraですけど、ドロップハンドルで姿勢を落とせるので広大な北海道を走る時にもめっちゃ心強かった。
こいつを連れてきてよかったです。
最後に、いざ野生のキツネに出会った瞬間、「ルゥールルルルゥー」なんて絶対言えないことが判明しましたので、合わせて報告しておきます。
(YouTube担当:サブ)