どうもどうもデジタルです。
たまには先日のカスタムの事とか書いてみようかな。
僕らメカニックのお仕事はニューバイクを組むだけではなく、それと並行で日々お受けするカスタムや修理も勿論両刀です。
バイクカタログの更新で組み立てのお仕事は見て頂けるのですが、中々日々の作業は残し辛いんですよね。(言い訳)
今後はなるべく日々のカスタムなんかも紹介していければいいかな。努力します。
では早速。
お持ち込み頂いた、使い込まれたブロンプトン。
今回はこちらを使いやすい様にとのご相談。
内装3段モデルの「M3R」(今はC Line Utility Middle って言うんですかね)
お話をお伺いすると奥様がメインで乗られているとの事。正直内装ギアを変えないで乗ってみたいんだよねと旦那様。
それならギアを取っ払ってシングルスピードにして扱いやすさ&車体重量も軽くしてみましょうとカスタムの方向性が決まりました。
因みに内装3段モデルならシングルスピード化の際チェーンテンションがそのまま使えますね。(外装モデルだとチェーンが動く様に作られてるので交換が必要ですね)
作業風景は飛んで後輪を組み上げました。
ハブはブロンプトンの外装用ハブを使ってシングルにします。内装ハブからの交換でかなりの重量ダイエットになりますね。
因みに細かい所ですがシングルだとコグへの負荷も掛かりやすいかなーと思ったので丈夫でお馴染み*SURLY* cassette cogを使用してみました。ブロンプトンでも使える小さい丁数を作ってくれています。
ご依頼頂いた旦那様はトラックバイクにお乗りですのでこの辺のリクエストもバッチリ応えさせて頂きました。
*PHILWOOD* narrow flange hubを使ってフロントホイールも組ませて頂きました。PHILWOODが作るブロンプトン用のフロントハブ。
ブロンプトンの様な小径車はホイールの回転数が多くなる為、耐久性と回転性能がより大事になりますがPHILなら両面で安心できますね。何より見た目の綺麗さは言わずもがな。
実際乗るとしっかり体感出来るから凄い。僕も欲しくなりました。(在庫が無いので指咥え状態)
合わせるリムは後輪もでしたが、こちらもブロンプトン用に用意した*VELOCITY* A23 16″ rim。
お持ち込み頂いた車体は少し古めだったのでシングルウォールの純正リムだったのでこれに変えるだけでホイールのグレードもグンっとアップしますね。
何よりパンクもしにくくなるはず。
コレは今の車体もそうだけどブロンプトンって米式が純正だから、複数バイク持ちの方はプチストレスだと思いますがA23にすると仏式になるのが大きなメリットだと思ったりしてます。
ハブをPHILWOODにしたならって事で見えない部分ですがBBにもPHILWOODを。
既にご自身で *BLUE LUG* RMC multi speed crankに交換されていたので、軸長の合うものを入れていきます。
ブロンプトンのBB交換は定番のカスタムだと思いますが、是非PHILWOODを候補に入れて欲しいです。
ネジ山をしっかりさらってから組み付けます。
必要なくなったシフターを外します。お勤めご苦労様でした。
ブレーキワイヤー二本のみの取り回しになるので少しアクセントを入れましょう。
フレームカラーに合わせて*NISSEN* mesh brake outer cableのブラックを選んでみました。
シフターが無くなるだけでスッキリとしたハンドル周り。
完成しました。
見た目だと中々変化が分かりづらいけど、狙い通りのカスタムになったんじゃないかしら。奥様も気に入って頂けたら嬉しいなー。
そういえばお持ち込み頂いた時に付いてたバッグもくたびれ気味だったので*FAIRWEATHER* front bag for bromptonをオススメさせて頂きました。
使いやすさとルックスを気に入って頂きました。使い込んでアタリが出てくるのが楽しみですね。
すでにブロンプトン用のバッグをお使いの方はフレーム無しでの販売もあるのでご参考までに。
このバッグの特徴。背面のウェビングを利用して *FAIRWEATHER* stem bagを左右に追加してお渡しとなりました。
メインのバッグに合わせてwax blackを付けましたが、生地感変えていきなりX–PACのステムバッグも良さそう。
良いですね。真似したい。
ステムバッグ2個付けだと妄想膨らみますね。ブロンプトンキャンプも夢じゃ無いかも。
そんなこんなで基本お任せ頂いて僕も楽しく作業をさせて頂いたカスタムのご紹介でした。
幡ヶ谷店ではブロンプトンのカスタムは珍しいかもですね。
それでは、不定期カスタム紹介。次回もお楽しみにして頂けたらと思います。(単発にならない様に頑張ります)
シュワッチ!