こんにちは代々木公園店カリカリです。

 

この投稿をInstagramで見る

 

BLUE LUG bike shop(@bluelug)がシェアした投稿

遂にリリースされましたね、MASH AC-4。

 

Todays YOYOKO.

前回ブログでも書かせていただきましたが、僕はある日を境にMASHの魅力に再度胸を打ちのめされていました。

少しスリリングで自転車の全てを自分が操っている感覚を感じられる固定ギアの楽しさに改めてのめり込んでいたというのもあるのですが、それ以上にMASHに属するライダー達のライディング、その一人一人のスタイルにどっぷり食らってしまったのが一番の原因かなと思います。

 

ま、その全てを作り上げてきたMASH SFの創始者、天才Mike Martinの思惑にまんまとしてやられたという訳ですよ。笑

 

 

実際に自分のSTEELに乗り楽しさを得るのとは別に僕が食い入るように毎日みていたのがMASHの映像でした。

これがまた僕に大きな影響を与えました。

 

動画共有サイトのVimeoにたくさん掲載されている過去に撮られた動画や、前回ブログでも触れましたが最近ではその過去動画を徐々にYoutubeにもアップロードされはじめ、より簡単にアクセスしやすくなったのもあり夜な夜な深夜2時、3時くらいまで同じ動画を何回も何回も見たり、過去作から順に見て行ったりと暇さえあれば見てしまうほどエネルギッシュで時に危なっかしくシリアスなその数々の作品に1人胸を燃やしていました。

 

 

その映像の中、数々のライダー達がこぞって乗っていたのがクロモリでできた細身のフレームではなく、アルミでできたダウンチューブ極太のトラックフレーム。

自転車好きはご存知の方が多いと思いますが、MASHは過去にイタリアのレジェンド的名門バイクブランドCinelliと契約を結び共同制作のうえフレームを作っていた時期がありました。時代の移り変わりと共に進化していくテクノロジーを駆使して常に他とは違う新しい発想とアイデアでサイクリストを魅了してきたCinelliとそれとはまた全く違うベクトルでトラックバイクシーンを牽引し盛り上げてきたMASHのパッションが交わりあったフレームで、MASHのライダーたちはみなそれをこぞって愛用し乗っていたのです。今でこそこの様な形のフレームをよく見るようになりましたが、ピストブーム当時はNJS(競輪フレーム)をはじめとするクロモリの細身フレーム全盛の時代において太めのアルミフレームはとても斬新でこの手のフレームを一気に広め業界に影響を与えたのもMASHだったりします。

 

そんな物質的にかっこいいフレームと異次元的にかっこいいライダー達の攻めたライディング映像を毎晩毎晩見てると僕は思う訳です。

 

 

「オレも乗りたい!!!」

 

と。笑

 

この投稿をInstagramで見る

 

MASH SF CA(@mashsf)がシェアした投稿

そんな最中耳に入ってきたMASH AC-4リリースのニュース。

2018年から販売の続いているACシリーズこそCinelli × MASHのDNAを受け継ぎ誕生したフレームであるのです。

僕は生唾をごくりと飲み込みます。

 

 

 

 

そりゃもう乗らずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

*MASH* AC-4 (M)

*mash* ac-4  (charcoal silver/m) 

 

これが僕のAC-4。

グツグツと滾らせた想いのままに組み上げました。

僕が今回選んだカラーはCharcoal silver。トミーさんがヨヨコーの店頭展示車として組んでくださったneon algaeと迷ったんですがどこか初代AC-1の面影をみせるこの色に惚れ込んでしまいこの色に。自分のSTEELがグリーン&ブルー系の派手なフレームなのでACはシックで気品あるこの色にしました。

 

*MASH* AC-4 (M)

*MASH* AC-4 (M)

*MASH* AC-4 (M)

そして何と言ってもACシリーズは毎回グラフィックがめちゃくちゃかっこいい!!!

トミーさんブログで紹介ありましたが今回もポートランド在住、ブランディングやグラフィックを手がけるAl nelsonのアートワークが落とし込まれています!とんでもなくカッコいいですよね、、、。

幾何学模様?モザイク柄?なんと言えばいいのか正直わかりませんがこんなデザインどうやったら思い浮かぶんだろう、、、。この方もまた天才です。

因みに彼がAl nelson。やんちゃそうだけど、どこかナードっぽさも兼ね備えた容姿。笑

彼インスタもやっているみたいなので是非チェックしてみて下さい。彼自身の投稿は少ないのですがタグ付けのページの方に過去に担当したアイテムやフレームのデザインがたくさん載っていますよ。あれカッコ良かったよなぁ〜と思い出すアイテムはほぼほぼ彼のデザインです。笑  彼もまたMASHを語るに置いて必要不可欠な人物の1人ですね。

*MASH* AC-4 (M)

*MASH* AC-4 (M)

今回組むに当たってコレだけはと決めていた事が1つだけありました。

それは【ドロップハンドル × クロスレバー】で組むという事。

 

と、いうのも映像に出てくるライダーの多くがドロップハンドルだったから。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Dylan Buffington(@dylanbuffington)がシェアした投稿

ライザーバーが主流となった今、ブラケットレバーではないドロップハンドルでのアッセンブルが僕の目にはとても新鮮に輝いて見えました。(今現在のバイクシーンではちょっぴり古くさい組み合わせですが。)そしてブラケットレバーではないクロスレバーを選んだのもハンドル周りをなるべくシンプルに、映像で見た当時のあの感じを出したかったというのもあります。フレーム側がキャリパーブレーキだから出来る選択肢でもありますね。

今現在ブルーラグでこの組み合わせをしている人多分僕だけだと思います。笑

実際問題ライザーバーや、ブラケットレバーを付けたドロップハンドルの方が断然乗りやすいですが、今はコレでいいんです!想いのままに!笑

 

*MASH* AC-4 (M)

*MASH* AC-4 (M)

*MASH* AC-4 (M)

ホイール周りはMASHとも密接な関係にあるPhilwoodのトラックハブを。コレはもう説明不要でしょう。

ホイール組をする直前の直前まで先日入荷したONYXのトラックハブとめちゃくちゃ迷いましたが差し色として青色を使いたかったので 今回はPhilに軍配が上がりました。

リムに使ったMAVICのOpen pro。しばらく欠品していたんですがタイミングよく入荷してきたのでリムは迷わずこれを選びました。ずっと使ってみたかったリムでした。手組みし乗ってみて、軽さの割りには十分硬さのあるガチッとしたホイールを組める。スポーク穴にはとめが付いており高いスポークテンションにも耐えられるもGOOD POINTですね◎

タイヤはContinental Grand prix 4seasonの28cでスピード感とグリップ力重視で。

 

*MASH* AC-4 (M)

MASHを組むに当たってやっぱり使いたくなるのはSugino75クランク。MASHのライダー達がこぞって使っているというのもありますが、SHIMANOのDURA-ACEに並ぶトラッククランク界のTOP of  TOPなクランクです。クランク何が良いかな〜と毎回考えるのですがこの二本に勝るクランクが最早なく結局この二本のどちらかになっちゃいます。笑

自分のSTEELにもSugino75クランクを使っています。

 

そして今回AC-4に付けたこのクランクただのSugino75クランクじゃありません、、、。

スクエアテーパーBB規格だった75クランクをダイレクトドライブ型の2ピースクランクに進化させたSugino75 DD2 crank!

(中心部分が)空洞でありながら強度と剛性を保持できる中空、大口径のシャフトを使うことで軽量化を計りながらも75本来の剛性力を上回り、更にはクランクとスピンドルが一体化したことにより踏み込んだ時の力の逃げを究極に少なくすることに成功したいわば最強のトラッククランクです。笑(プライスも最強です。ブルブル)

正直僕には勿体なさすぎる品物ですがどうせ組むならカッコよく、最高のパーツで妥協なく組みたい!と今回組み込ませて頂きました。良質なパーツは貴重な財産になりますからね。値段は張りますが全く後悔してません。(と、自分に言い聞かせています笑) 近くでよく見ると深い紺色をしていてめちゃくちゃクール、とても美しく上品で見た目も一級品です。

 

*MASH* AC-4 (M)

サドルはRitchey wcs streem saddleのホワイトカラーを。STEELにもステム部分にホワイトカラーを差し込んでいるのですがそれはMASHのライダーChas Christiansenにインスパイアを受けて。全体感が重くなりすぎずいい抜き色になります。

 

 

*MASH* AC-4 (M)*MASH* AC-4 (M)

*MASH* AC-4 (M)

*MASH* AC-4 (M)

こうして完成したMY MASH AC-4。

 

STEELとは全く異なる乗り心地に正直初めはビックリしました、こんなにも違うんだと。

踏み込んだ瞬間の初速(立ち上がり)と加速の早さに加え直進安定性がとてもよく、走る事への貪欲な姿勢と言いますかバイクから『踏み込め!』と言われているような感覚に陥りついついスピードを出したくなる、そんなフレームです。

 

レーシーなその見た目や、アルミトラックはレースシーンでよく見かける印象ですが僕は是非ストリートバイクとしてこのバイクを選び運用して欲しいなと思っています。

 

なんでかって?

 

そりゃMASH CREWがそういう使い方をしているからです。笑

(ま、レースにも出ていたりしますがね笑)

 

*MASH* AC-4 (M)

自転車が欲しくなり、乗りたくなる理由なんてなんでもいいしどのバイクを選んでもいいんです。その熱にやられ居ても立ってもいられなくなったらその想いのまま動いてください。きっと最高の風景が見れるし、乗る前には得られなかった特別なものがきっと手に入るはずです。

僕の場合その動機となったものこそMASHが残してくれたライディングビデオだったって訳です。

 

Photo by MASH SF SITE

【 MASH Premiere 2015 】から来年2025年で10年という月日が経ちます。

また彼らが何かをしでかしてくれるのではないかと期待に胸を大きく膨らませながら

今日はこの辺で終わりにしましょう。

 

最後にこちらを皆さまへ。

今回のブログの終わりにふさわしいビデオをMASHが最近Youtubeにあげてくれていました。

 

SOULS OF MISCHIEFの『 93 ‘Til Infinity 』と映像の重なりでエモーショナルな気持ちになっちゃいますね。

 

それではまた。

 

By カリカリ