サンフランシスコ発のエキストリーム・オルタナティブ・サイクリング・マガジン、”Calling In Sick Magazine”。今回で10号目のリリースになります。

今回もマガジン以外のグッズもモリッと用意していますが、まずは記念すべきissue 10を見ていきましょう。

表紙は何やら最近ハマっているらしいフルサスのMTBで倒木の上を”send it!” するAdam Leibow (本誌の著者)。フォトグラファーはもちろんBram De Martelaere。スケートフォトグラフィーよろしくな魚眼レンズを用いた下からのアングルがスケートサイクリストの心をくすぐってきます。

ここ最近のアダムの投稿を見る限り、彼は”らしくない”自転車にハマっているみたい。

表紙のフルサスのMTBだったりパキパキのカーボンロードだったり、いわゆるモダンな車体に乗っていることが多く、少々困惑している読者も少なくないはず。僕ももちろんその中の一人でした。「あ、そっちに行ったんだ。」と正直若干がっかりしていた所がありましたが、本誌を開いてすぐの”Editor’s Notes”にアダムはこんなことを書いていました。

ようやく実現できた最新号だ。issue 9をリリースしてからissue 10が出来上がるまでの間に子供が生まれた。とても大切で時間を要する出来事の直後にこのマガジンを作り続けられるかどうか不安だった。想像の通り、娘が産まれてからの数ヶ月間、空き時間はほんのわずかなものか、一切無いかだった。自分がサイクリストであることすら感じない日々もあった。くたびれた高額の自転車等がガレージに眠り続けているだけの時期もあった。だが、自分の子供が生まれたことはもちろんそんな事よりずっと価値のある出来事だった。今は乗りに行く頻度も戻りつつあって、何より嬉しいのは、愛する家族の支えのもとでこのマガジンを作り続けられることだ。

このマガジンはリムブレーキ、シルバーパーツ、スチールフレーム、そしてみんなが大好きなロード・オブ・ザ・リングがテーマの自転車メーカーを元に生まれた。そういう自転車は大好きだし、乗っていて一番楽しいと思うし、手入れも簡単で便利、そして美しい。だが、最近は新たな分野に手を伸ばしている。本誌を見ての通りフルサスペンションMTBに挑戦し、この雑誌の読者が最も嫌いでバカにすることが好きな油圧式ブレーキや電動コンポで組まれたコンピューターのようなロードバイクもローテーションに取り入れてみた。そういうバイクに乗っていると、自分はCalling In Sickの読者を裏切っているのでは無いかと時々パニックになるけれど、よく考えてみれば自分の自転車オタクっぷりは、狭いカテゴリひとつに収まらないのだと気付かされたのだ。エレクトリックシフトのヘンテコなバイクでも興味を惹かれたなら乗ってみたいんだ。堅苦しくて好奇心を妨げるようなルールを自分に課すことはやめたんだ。どんな自転車に乗ろうがその経験が自分にとって毒になるわけでもないしね。俺の目標はいつだって友人と外に出て、自然を楽しみ、他愛のない会話をすること。自転車のディテールやテクノロジーは大切だけれど、それらが、ライダーの人柄を定義づけるわけでもないし、そのライドがどんなライドかを決めるものではない。

好奇心の赴くまま真っ直ぐに自転車を楽しめってことですね。

すごい余談ですけど、表紙のアダムが上馬のショップteeを着てくれているのが嬉しいですね。

さて、アダムが言う通りごちゃ混ぜコンテンツでいつも通りカオスな内容になっている今号ですが、

毎号お馴染みになりつつあるBlue Lugのadは今回も健在です。今回は結構面白いのができたので是非に遊びに来て立ち読みでもしていっていただけると幸いです。

ニューステッカー2種類もしっかりと入荷。
丸い方のステッカーに写っている後ろ姿はRivのWill氏ですね。

定番のロゴステッカーもありますが、今回のはいつもよりちょっと大きめなバンパーステッカーです。
車のバンパーに貼るのももちろん良いですが、”CALLING IN SICK”と”IS NOT A CRIME”を切り離してフレームに貼るのも調子良さそうですね。

アダムはいつも新刊に取り掛かる前に連絡をくれて「今回は雑誌以外に何か作るのー?」なんて話したりするのですが、今回は10号目という節目でもあるので「ブルーラグ製品でなにか作ろうよ!」という話に。

BL製品だったら何がいいかなーなんて考えながらアダムのインスタをスクロールしていると彼が飼っているデカかわいいヌコさんの写真が出てきて「これだ」と閃きました。

(Leibow家の愛猫のクレメンタインちゃん)

ブルーラグスタッフ一の猫好きと言っても過言ではない MAXさんの愛猫まめちゃんから名付けられたこのMame Walletを…

こうして…

こうしちゃいました。この免許マグネットのクレメンタインちゃんの顔が最高すぎて(笑)

RivendellのClem Smith jr.のClemはクレメンタインの略称で、アダム自身もClemに乗っていることから飼い猫ちゃんにその名前を付けたのだろうか。今度聞いてみようかな。

かなり偶然にはなってしまうのですが、財布自体の色も初期のクレムにちょっと似ててアガります。

必要最低限のものしか入らないですが、今日は軽装で走りに行っちゃおうかな!って週末には良さそうですね。

毎度お馴染みのアパレルもしっかり作らせてもらいました。

本国のHeat Shirtのグラフィックを使わせてもらい、クルーネックとフーディを。どちらも13.5オンスのヘビーウェイトなボディを使用したので雰囲気もいつもとは一味違うし、長いこと着られるかと思います。

使われているフォトは映画Heatのワンシーンで、下に小さく書かれた”Told you I’m never going back” (俺はもう戻らねえと言っただろ)という言葉は主人公がラストシーンで言うセリフらしいのですが、アダムが仕事を辞め、Calling In Sick一本でやっていく事を決めた彼自身の気持ちも表しているのだとか。アツいぜアダム。俺も頑張るぜ。

さて、以下リリースの詳細です。

店頭販売:1/20(土) 12:00〜
フーディー/スウェット、Mame Walletは入荷数が少ないため幡ヶ谷店のみでの販売になります。
あらかじめご了承ください。

オンライン販売:1/22(月)19:00〜
店頭で売り切れた場合オンラインでの販売はありませんのであらかじめご了承ください。
Calling In Sickの商品一覧はこちら

今週末はアダムにコングラッツ!の気持ちを込めてペダルを回しましょう!

✌️

-カーネル