飲みの席で友人と悪ノリで何かを決めてしまった経験は誰にでもあるだろう。5か月ほど前、友人二人との他愛もない会話から地元のマラソン大会に出よう。と約束したのだ。

「てかさ、そのマラソン何キロ走んの?」

「6キr …」

「6キロ!?余裕すぎね?w やってやろうじゃん?」

てな具合で、どちらかと言うと持久タイプだった僕は半分ナメたマインドで出場を決めた。

友人T:昨年のマラソンにも出場し、提案してきた張本人。

友人K:たまたまこの会話が出た時に一緒に飲んでいた運動不足マン。

TとKは大会までの期間はしっかりとトレーニングをして6km完走が目標。
僕は大会までの期間はノートレーニングで6kmを完走し、二人を見下すのが目標。

そして当日。

友人T:眠そうに朝からチキンナゲット食ってる。

友人K:トレーニング頑張りすぎて靭帯痛める。出場不可。でもなんか楽しそう。

俺:超絶寝不足。絶不調。

すなわちカオス。

いつものようにしょーもない話をしながらスタートラインへ向かいます。全員完全にナメてます。

おお、見慣れた場所にこれだけの人がいると少し気が引き締まる…。

見てください。このやる気に満ちた顔。今にも大会ベストタイム出しちゃいそうでしょう。

あ。いや、そんな事ないかも。

このマラソンがすごくて、街の一番メインと言ってもいい通りを週末の朝から数時間閉鎖しちゃうんですね。

スタート!!

いつもは車で走ったり、若かった頃夜中にスケボーでプッシュした道をこうして友人と車を心配せずに大勢の人に紛れてランするのは何だか不思議だった。

カカロットにはぜってぇ負けねえ!と言いながら二人で必死に走り続けました。

さて、ノートレーニングで6kmのマラソンに挑んだ結果は…

まあまあ反応取りづらい結果+膝の激痛+靴擦れで散々でしたが、一緒に走ったホーミーと共に完走できて嬉しかったし、スケートでもライドでも味わったことのない達成感はプライスレスでした。

開始2キロくらいまではすかしてましたが、3キロ突入してから無言になりました。でも悟空に勝ったことだけはここで言わせてください。

完全なる悪ノリで始まったことですが、最終的には言葉では表せない何かを得られたような気がしてなんだか気分がよかった。

また来年も出ようかな。

靭帯を痛めた友人Kは足を引きずりながらゴール地点まで来てくれて、しばらく3人でウダウダした後は昼からやってる居酒屋に駆け込み、マラソンで消費したカロリーを無事に全部取り戻しましたとさ。

マラソンヤセナイナー。