OMMの二日間は炎天下続きでした。
空遠くには入道雲が、信州の背の高い山嶺に引っかかっていて、僕らの頭上だけは青い空がすっぽりと抜けていました。
これは、いつかみた 「ぼくのなつやすみ」とか、「サマーウォーズ」で見る、夏。
そう、夏なんです。
束の間、ポイントのことをすっかり忘れて、ボーーっと自転車を漕ぎたくなるような、真夏の光景。
太陽は東京のそれと変わらないかもしれないけれど、通り過ぎる風は冷たくて最高のコンディション。
先々で行き交う対向車BIKE・LITEの参加者と交わす挨拶
「こんにちは!」
「お疲れ様です!」
「がんばりましょう!」などなど
普段のライドではあまり味わうことのできない、
「気持ちのいいコミュニケーション」
がOMMに参加する有意義さの一つとしてとても印象に残りました。
挨拶がてら、チラ見する目線の先にはみなさんの個性的なバイク、
BlueLug でも取り扱うようなものもあればそうでないものもあり、見本市的にも楽しむことができました。
これは、初見殺しのような、激坂スキー場に突っ込むニューヨーカーズの群れ。飛んで火に入る夏の虫。
この後のルートにはチェックポイントがいくつか続くのですが、途中で断念して折れて帰ってきます。
なるほど、この景色があった。
帰りだって尋常じゃない下り坂なので、ひとたび乗ってみるとジャックナイフ状態でキケン。
さっきまで必死になって手押しして稼いだ高度を、今度は手押しで下って消費します。
報われない徒労です。ぜんぜん気持ちくないです。
ゆえに、賢く地図読みができないと後悔することになるのがOMMの厳しさであり、奥深さなのだと痛感しました。
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すっかり打ちひしがれた、ぼくたちニューヨーカーズ。
白馬の街方面に戻り、とぼとぼと自転車を漕いでいると、神様が舞い降りたのです。
そば神でした。
いやあ美味しかった。海老おろし蕎麦、また白馬に食べに行きたい。。。
そんなこんなで、順位についてはお察し下さいの様相を呈したところで、
ニューヨーカーズの OMM bike のレポート -完- とさせていただきます。
長文お付き合いいただき、ありがとうございました。
–おまけ–
帰りはレンタカーから、荷下ろししてバイクパッキングして、横浜市から幡ヶ谷まで1.5hぐらいの居残りライド。
ナビを使わずに自分で方向や経路を導く楽しさ、ルーティングの原体験に浸っていたのは、つい数時間前のこと。
ここでは完全に脳みそを空っぽにして、Google Mapの音声の指示に従いながらゾンビのように帰りました。