上馬店より谷です。

最近なかなか自分の自転車をイジれてなかったですが、代々木公園店のまっちゃんの愛車sam hillborneのカスタムブログを読んでたら、カスタム欲がムクムクおっきっきしてきました。

こちらがまっちゃんです。

(おっと写真が古すぎました。これは2012年くらいの仏具の展示会、木魚コーナーでの一コマでしょうか)

話が脱線しましたが、自分のバイク、やろうやろう、と思っててずっとやっていなかった箇所をカスタム、夜な夜なアップデートしていこうと思います。

こちらは愛車Clem smith Jr

RIVENDELLはいくつかのモデルで”完成車パック”の設定があります。フレーム単体での販売でなく、Rivendellが考えたお得なパーツ構成での完成車での販売。

僕のCLEMはこの完成車パックです。

この完成車パック、リーズナブルにRivendellを乗り出すにはかなりお得な価格で、フレームから組むのに比べすごく予算を抑えてRivendellに乗り出すことができます。

それはめちゃメリットで、フレームからバラで組んでいくと絶対完成車パックより高くなってしまうので、当時の僕は早くRivに乗りたくてこのパックにしました。

しかし職業柄毎日自転車をバラからどう組んだら便利になるか、格好良くなるを日々考えていると、この完成車パックでは物足りなくなっていました。バラから組んだら自分じゃ選ばないパーツを多く含んでいるのが気になって仕方ない。

今回取り急ぎ、コンポを載せ換えました。最初ついてくる8速のカジュアルなコンポには何も不満はないし大好きですが、別のバイクから外したこの780 XTが一式余っていたのでそれを載せ換え。このXTは昔初めて自分の小遣いを貯めて一式丸々を買った思い出のコンポです。

このカスタムは正直そんな意味はありません。自分色に染めたいというか、デフォルトのパーツから何か変えたかっただけです。のんびり乗るのがこのバイクの用途なので8速が9速になったところで特に恩恵なし。

今回の本題はこれ。

*PAUL* motolite V-brake

僕はPAULのブレーキ信者です。見た目、効き、調整のし易さ、作ってる人たちの格好よさ、メイドインカリフォルニア…好きな要素あげたらキリがないです。大好きでずっと欲しかったブレーキで、なかなか買うきっかけが無かったのですが、2018年自分へのご褒美としてこの度購入しました。

1番のギミックとして、シューの位置の上下の可動域の広さから、そのフレームの設定のホイール径からインチアップするときに使えます。SURLYのLong haul trackerを650B化するときに使うのがこれです。

その特性や長所達を踏まえて、このCLEMにこのブレーキをつけることよりも、今後自分のバイクをイジッていく中でこのブレーキを所有していたらきっと楽しいだろうな、という目論見があります。

↑例えば別の26インチのバイクを、いつか650B化したい時が来るかもしれない。実際すぐしませんが、持ってたらそんなことも出来る可能性を持てる、というワクワクに対価を払いました。。。ちょっと大げさに書きすぎました。要するに憧れのブレーキを嫁に内緒で奮発しただけです。

このブレーキと、合わせておすすめななのが、

*PAUL* rack adopter。付属のボルトの代わりにこれを使うと、

PAULのブレーキに合わせて、ブレーキ台座にラックのマウントを仕込めます。

NITTOさんのミニラック、ダイナモライトの台座にもなっているのでこれは外しません。

そしてこのブレーキのもう一つのギミック。

ブレーキシューの台座を外すと芯棒のメインパーツは左右対称です。

こんな感じ。これを利用すると、

ブレーキの左右を入れ替えることができます。

む、左右入れ替えてどうするんじゃ、というと、Vブレーキの弱点、”ワイヤーの取り回し”に関わってきます。通常Vブレーキは向かって左のキャリパーにバナナ型のケーブルガイドでワイヤーを受けるのですが、日本人に多い「右レバーで前ブレーキ」の取り回しでは気持ちよくワイヤーを張るのがなかなか難しいです。(見た目だけの問題です、制動には関係ありません)

アメリカはブレーキは”左前”なので、フレームやブレーキに合わせて格好良くワイヤーを張ることができます。僕も”右前”なので、この仕様は大変助かります。(バナナ部の「PAUL」のロゴは後ろを向いてしまいますが。。)

この左右逆転をやるときの注意が一つ、

ブレーキに組み込まれた左右のスプリングも左右テレコにする必要があります。巻き方が左右対称なので、「向かって左が金色のスプリング」になるようにして下さい。覚え方は「メッシの左脚は黄金と同じ価値」と覚えてくださいね。

うむ装着完了。完成まで辿り着けませんでしたが満足しました。早く乗りたい。

shimanoや量産のブレーキより高価なPAULのブレーキですが、その作りの良さ、そしてそれを使って、性能だったりギミックだったり。自転車生活を豊かにしてくれるパーツ群。

それらを20人もいない小規模メーカーさんが、made in USAに誇りを持って作り続けているっていうこと。僕はそれにドキドキします。

PAULのブレーキ、お取付け、調整も承りますので、ぜひブルーラグ各店メカニックになんでもご相談くださいな。

今回はmotolite V-brakeにフォーカスしましたが、愛車のグレードアップにV-brake以外の多くのラインナップも持つPAULのブレーキをご検討ください。きっと今の愛車がもっともっとお気に入りになります。まずは見た目が格好いい!っていう入りで良いと思います、僕もそうです。そして使うと「なるほどこりゃいい」なホクホクがいっぱい詰まっています。