こんにちは。
上馬店より一周です。
先日アップされたMADEの動画はご覧頂けましたでしょうか。
日本語字幕もご用意していますので、秋の夜長のお供に見て頂けたらば嬉しいです。
撮影時はツーマンセルで回っていた自分とサブちゃんの英語力は貧弱なので、
この翻訳字幕verを見てはじめて知ることも多々あり、動画を見て「いやそんなこと言ってくれてんのかい!!」と2度目の発見があります。
会話内容の15%くらいは聞き取れる範囲の単語から内容汲み取れることもあるのですが、なかなか難しく。
もし来年も行かせて頂けるのであればその時は最低限のコミュニケーションくらいは英語で交わせるくらいになりたいですね。と昨年も思ったわけですけども。
というわけでpart2です。
ウルトラロマンスとウルトラトラディションことロニー&パトリックからなるタイヤブランドULTRA DYNAMICOブース。
自身らがアメリカの地でテストをしながらデザインするタイヤを基調としてRONS bikes名義としての今回のニューモデルはアルミのフルリジッド29erでした。
MTBレースのバックボーンを持つロニーのゴールデンエイジである90sを思い出させてくれるというこの1台。
「当時のcannondaleやspecializedの名車のような出立ちながら、より軽量でもう少しモダンなバイクなんだ。」と彼が話すは現代的なジオメトリを備えながら彼が愛するオールドパーツ達を織り交ぜた1台は無二の世界観。
この現代魔境の中でも異様な雰囲気を放っていました。
ハンガーの取り付け方(パトリックがニヤリとしながらココ見てよと指差して見せてくれたのが印象的)だったり、
チェーンステーに古いCAVAタイヤを切り取って貼り付けたチェーンステーガードだったりと。
バイクギークな彼らだからこそなこういうところに喰らってしまいますし、もしそうなったらばあなたもバイクギークです。
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しっかしこの人がこのバイクに跨った写真を見るとこの世の光景に見えないんですよね笑
ロニーは時空ごと「あの頃」に還らせることが出来る念能力者、現世に舞い降りた自転車の妖精だと思っています。。。。
MADEの後片付けで椅子を運んでいるロニーを目撃した時に「あ、ロマンスも後片付けとかするんですね。片付けとかしないと思っていました。」とふと漏らしたことを思い出しました。アイドルうんちしない的な。
本人を自身の目で目撃してもなおウルトラロマンスは神話上の人物だと思っています。
昨年のMADEではSklarのコーヒーバイクが目立っていたBROOKSのブース。
BROOKSのサドルを交えて数台展示がありましたが、今年はショー前から発表され非常に話題になっていたTom La Marche製の小径バイクが特に際立っていました。
昨年のショーはブルックリンみを感じるトラックバイクが個人的には強烈なインパクトがあっただけに、今年のこのバイクは非常に意外なチョイスでここ数年の小径車の波を感じざるを得ない一幕でした。
BMXテイストなパーツを用いて、内装ギア、ジェネレーターハブ、そしてワンオフのフロントラック、実用車ニュアンスのこのピットバイクには心掴まれました。
しかしバイクもそうですが、なによりも驚いたのがクリントがこのバイクを手に入れた(!)ということでした。
ショー中「お前が買ったのか!!やべーなお前!!」とクリントは何度も声をかけられていて、それだけこのバイクへの注目度が高かったことがわかります。
代々木公園店に鎮座しているかと思いますので是非ともクリントにお声がけ、試乗も是非にです。
今後オーダーすることもできるようになるそうなので、要チェックですね。
ちなみに終始会場で陽気に立ち振る舞っていたこの方はアメリカで唯一BROOKSサドルの修理ができるオフィシャルの職人さんだそう。
今回この方とトムがご近所さん、というのをきっかけにこの展示が実現したみたい。
ギフトであげた手ぬぐい頭に巻いて竹とんぼ会場内で飛ばしてたのが可愛かった(ショーバイクにぶっつけないかヒヤヒヤしたけど笑)。
swift industriesブースは昨年もブース出展していた彼らと仲良しのPINEのCOUNTRY hardtailをswiftの新作バッグの展示車体にしていました。(エンドも自分で作っちゃうPINE凄い)
新作のハンドルバーバッグはkestrelとcatalysの中間のサイズ帯、サイドのモールにsidekick等を取り付けて積載を拡張できる機構になっていました。
またそれまでsugalr(mother)loafのみのバスケットバッグにこちらも新作のトートバッグスタイルのバスケットバッグが新登場。
IGの画面越しですらカスタムペイントに毎回度肝を抜かれるBlack Magic Paintは現物見たらばそれはもう。
昨年も途轍もないペイントで驚愕させられたわけですが、今年はこのピナレロがメインに。
ビーチでの夕焼けをモチーフに金レリーフのパームツリーがRDのケージにも施されているのはおったまげた。
こちらはペインターのルディ氏、彼の凄さはRadavistのこの記事で分かって頂けるはずです。
メカニックとしてペイントの技術的な凄さは解説されないと分からないわけで、
ペインターの今野さん連れてって直接解説して欲しいなとこの時以上に感じたタイミングはなかったかもしれません。。。
ショーバイクについてはこちらから詳しいディティールが見れます。
Velo Orangeブースは、新作モンスタークロスバイクのアルミフレームのチェシー(ネッシーの元ネタ)がメインに。
クロモリのセグメンタルフォークのとしなやかなアルミフレームでバランスの良さを目指した1台だそう。
小径車同様にアルミフレームの波がジワリときているのも各所から感じざるを得ないですね。
そして毎回VOクリントはナイスガイ過ぎて会う度好きになっちゃいますね。
Bluelugのクリントと仲良く一緒に歩いている光景を度々目にして、しっかりモノの兄とそれにくっつく弟感。
弟は兄を超えられるのか?
個人的にファンのCaletti、ビルダーご本人は今回事故に遭われたそうで未参加でしたが、ビルダー周りの方のサポートのもと展示されていたこのバイクは凄かった。
雛形のモデルがあるフレームビルダーさんがここぞのショーで普段はやらない裏メニュー的な手の込んだモノを打ち出してくるのはサプライズで心躍ります。
BTCHNタイラーもフェイバリットに挙げてて、隙を見てブースに見に来てパートナーに解説していました。
ポリッシュステンレスのフォールディンググラベルの作り込みがエグい。(是非彼のIGを見てください!)
SycipブースはシングルスピードのリムブレーキMTBも目立っていましたが、こちらも凄かった。
雛形のモデルであるフルサスのマウンテンであるダブルドリブル 。
このピボット部分よ。。。。
いつものウィッシュボーンステーで用いているコインの溶接をここでも。
お隣sycipと仲良しのRETROTECブースにも同様にシングルスピードリムブレーキMTB(今度circleさんに入ってくるとか)が鎮座していましたが、
たびたびIGでプロトを目にしていたオールドcannondaleラックオマージュなHUNTER製のラックが付いたこのMTBが最高でしたね。
サイクルトラックをはじめ運搬車も得意としているビルダーさんで、ヘッドチューブとコラムに穴を開けて駐輪中のステアリングのストッパーとして割ピン差し込む機構が面白かった。
そしてやはりAHEARNEといえばバイクに合わせて作ったワンオフのラックが必殺的に素敵です。
フェンダーをボルトオンできる作りにしてタイヤ、フェンダー、ラックの位置関係のバランス考えながらラック作ってるのマジ狂気。
そんな車種がメインにありながら違う系統のPAGE STREETの無線コンポーネントを組み込んだチタン分割(Zカプラー!)小径のが並んでいるのが、うぉおっと思うんですよね。(おわかりいただけるだろうか)
そういえばFAT CHANCEのディスクロードもZカプラーの分割仕様でした。
キャリーケースにドンとフロントホイール載せる展示のカジュアルさ。
スチールフォークのTi yo eddyが目立ってましたが、FAT CHANCEはもはや脊髄反射で格好良い!と思ってしまう。
なによりもレジェンドのクリスチャンスに会うと、バイクから無意識の内に感じとっているラディカルなイメージとは180度くらい異なる柔和な御方で無条件にファンになってしまいます。
SQUID x PRANDUSは代名詞的存在のトラクロフレームSO EZのUSメイドverともいえる、
PRANDUSとの共作 VRY HARD。ドライブサイドのシンプルなペイントの逆サイドのSQUIDといえばなスプレーペイントの2フェイス。
そして目立っていたのがPRANDUSの小径車。リアにはグリル、フロントにはそれの為のガスボンベを載せてホットドッグを振る舞っていたキッチンバイク!
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駐輪場編につづきます。