上馬店のタニが書きます。
不定期で、こんなシリーズをやってみようかと思います。
「BIKE PEOPLE」
バイクピープル。なぁにそれ? どういうことかと言うと、
ヒントは、去年ご紹介したROOMIEさんの記事の加瀬谷さん from pilgrim surf+supply。
そして、
駒場東大前にある超絶美味しい定食屋さん、菱田屋さんの、カトウさん(もちろん右です、左はロマサガのドビーです)
どちらもバイクも乗る人も格好良くて。
バイクとそのオーナー。どんな人が乗っているかもセットでバイクチェック出来たら面白いんじゃないかと思いました。
名付けてシリーズ「バイクピープル」。(なんで初回なのに「#5」なのかというとyoutubeでもやっているからです)
他にも脳裏に浮かぶのは、美容師さん、ズボン屋さん、靴屋さん、カメラマン、タコス屋さん、カレー屋さん、コーヒー屋さん、学校の先生・・・あげたらキリがない。本当個性的なお客様多し。
三日坊主にならなければ、そんなシリーズ第一弾行きます。
去年末、昼下がり。
この日はヨヨコーのまっちゃんと待ち合わせてRivendellに乗ってゆらゆらと。
向かった先は原宿、とんちゃん通り。
着きました。今日の目的地。
「SIESTA STORE」。目に飛び込んでくる推しTeeのクセ。行きつけの古着屋さんです。
地下への階段を降りると、
いた。
彼が今回のBIKE PEOPLE、店主の青木氏。
彼とは学生の時からなので下手したらもう20年くらいの付き合い。時の流れ早くて怖い。
洋服や音楽やその他アメリカもんの諸々、現在の僕の趣味嗜好の多くが彼の影響を多分に含んでいます。
その昔「ピスト」で検索しても「アロマテラピスト」しか引っ掛からなかった時代に
(今じゃ嘘みたいだけど本当)。
突如謎のギアの無いほっそい細い自転車を押して現れて・・「タニ、自転車乗ろうよ」と。「自転車??」当時乗り物は山手線オンリーな僕の人生に、「ピストバイク」を持ち込んだ張本人でもあります。
おかげで僕はいつの間にか自転車屋になってしまった。
彼のバイクの紹介の前に、店内を物色します。
すでにまっちゃん物色中。
そして何かジャケットを勧められ中。
店内は単純に言うと”アメリカもん”で溢れ、もう少し突っ込んで言うと彼の大好きな「サンフランシスコ」に偏りがちな品揃え。
友人ということを差し引いて、このお店にある「日常着」なとこが好きです。気張った”オシャレ着” じゃなくて現地のニイちゃんが着てるような、日常の空気感。
こんなジャージあるの知らなんだ・・聞けばウンチク語ってくれます。
この日は取材という名義で来たけど隠れて僕はセーターを買いました(ガチ試着をまっちゃんに隠し撮りされてた)
そんな彼が久々に自転車を組みました。
*RIVENDELL* sam hillborne
彼に必要だったのは通勤の用途で酷使できるバイク。出勤前のスケートまでの脚になるバイク。
しかしピストバイク以降、彼の好きな他の要素と結びつくバイクがなかったそうなのだけど、先日のまっちゃんのブログにあったように、
大好きなサンフランシスコのローカルのスケーター達がRivにハマって乗っているのを知って、点と点がつながったのがきっかけみたい。
(洋服、スケート、Rivendell・・この二人はその辺シンパシー重なるようで話尽きない)
そして「普段着、いつもする格好と違和感がないバイクであること」。これは最近僕も共感します。
ハンドルバーは定番アルバトロスバー。
オーナーからの注文は「レザーとコルクのクラシックな感じもいいのだけど・・」「グラントさんのバイクのような、ちょっとヤバイ感じにしたい」。やばい感じね、そっち方面なら得意です。まかせとき。ニスの下はわざわざ綿100バーテープにしたのでどんどん退色します。
デッキやお店の商品を運んだりすることが多い彼はキャリアはマスト。
仕込んだリフレクターもやば目でお任せ。気に入ってくれただろうか。やば目がいいって言ったのはそっちだからね、と試したかったことを勝手にやります。ライトマウントの部分にリフテープを全面に貼って、角のRの部分をデッキテープみたいにヤスリで落とすのをやってみたかった。
↑※こういうイメージ
お店の在庫を沢山運ぶ毎日にはWALDバスケットの大きい方139番。カゴや他の箇所に張り込んだステッカーはオーナーが。好きなスケートショップやスケーターのアートワークだそう。
ダイナモも勧めたのだけれど「格好良すぎる、ダサいものがつけたい」とのこと。ダイナモは格好良すぎないしサイゴライトはダサくないよと思ったけど、僕より頑固なので、ダイナモの便利さは向こう数年で口説いていく所存です。
「シフターに手書きで”HIGH”」
ガッチリ両足スタンドはSOMAのもの。似ているガッチリ感のあるものでvelo orangeのものを勧めようと思ったのだけど、サンフランシスコのメーカーだと喜ぶかなと思って。
WHITE INDのクランクは以前乗っていたSURLYからの載せ替えです。しばらく乗っての感想は「ダブルにしたいかも」。同意です。僕もRivendelはフロント多段の方が好きです。次回はせっかくのクランクアームは生かしてチェーンリングを変えてダブル化の予定。
総じて彼の分身のような、自分用にも他のお客様にも組めない、持ち主にそっくりなバイクができました。
そして何より、当時僕にピストを教えて人生狂わせた張本人のために、今現在僕が狂っているRivendellのバイクを組めたことが僕の中でアニバーサリーを感じる出来事でした。15年越しの仕返し。
ここから乗って乗って酷使して、グラントさんや現地のライダー達のバイクのように、ボッロボロにして欲しいです。
まっちゃんもお決まりのポーズで撮っておこう。
バイクピープル。このシリーズが続くかは分かりませんが、確かなことは、共通言語を持つ仲間と自転車でただの買い物に行くのは楽しいなということ(忘れてた当たり前のことですね)。
青木氏ありがとう!またすぐ来ます。
皆さんも、服欲しいけど何買っていいかピンと来ていない時なんかは彼のところへ。
>「SIESTA STORE」
読んでくれてありがとうございます。タニでした。