3連休真っ只中、今日の上馬店ブログはお客様のバイクをご紹介です。
新しく自転車をお探しの方や、今乗ってるバイクのカスタムの参考になれば幸いです。
「RIVENDELL(リヴェンデル)」ってバイクメーカーはちょっと風変わりで、ただでさえ風変わりな品揃えのブルーラグの中でも一際異彩を放っています。
急にどうしたのかというと、先日のブログでRivendellのサイズ選びのことを書いたら反響をいただけて嬉しかったので、調子に乗ってその事もうちょっと書きます。
Rivendellの古いカタログより、右下の挿絵。この味がある絵がわかりやすいかも。
「素足で、地面から股ではなく”恥骨”までの距離」、なので測る時はギュンギュンに食い込ませてください。
これが”PBH”。股下とよく似たここの数値を元にサイズ感の基準にする考え方です。
お店で測れるので気になるかたお声お掛けください。
ここを測ってから、
サイズチャートとにらめっこ。RIVENDELLファンは自分のPBHを携帯のメモに入れておきましょう。
RIVENDELLと出会って色んな今までの価値観を破壊されて来ましたが、このサイズ感もそう。まあ車種による、っていうのが着地ですが、縦パイプやハンドルまでの距離に振り回されていたなぁと思います。
とはいえあくまで目安です。これ通りに選んでも通常より大きめに行き着きますが、僕みたいに該当PBHよりちょっと大きめがいいな、って人もいます。
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ウルトラロマンス周りの人たちもさらに大きめの人多し。↑こちらも、シートポストの出具合からしておそらく。
乗りやすさや快適さが犠牲になるのはダメですが、こんなバイク達を見ているとスタイルとしては別になんでもありだなー、とも思います。
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今日はそんなRIVENDELLラインナップの中からお客様バイク達を、名馬JOE APPALOOSAにフォーカスしてお届けします。
JOE APPALOOSA。ロングチェーンステー、MTBタイヤも飲み込む広いクリアランス、オンロード通勤からオフロードツーリングもこなす汎用性・・特徴は色々あるけど、モデルごとに何かに特化したり役割のはっきりしたSURLYと違いRIVENDELLの各モデルは用途や目的が重複する部分が多いので、細かなことは置いておいてその美しさ、格好よさを見て欲しいです。
1台目!
SIZE:55、今はなき旧カラー、深い森のようなグリーン。
RIVENDELLは必ずではないですが、ロットごとにカラーが急に変わるので、各モデル、各カラー一期一会のニュアンスもあります。今ある色も次のロットにはなくなっているかも。
RIVENDELLデザインNITTOメイドのハンドルバーで、最も大きくライズが付いて、最も手前に大きくスイープしてるハンドル、bosco bullmoose bar。遠い、低いの正反対で、ゆったりと乗る自転車にぴったりのハンドルの象徴です。
毎日の通勤でもご利用、とのことでお仕事の荷物をがっつり積めるフロントラックを。
この世で一番格好いいラック、こと*PASS AND STOW* 5rail rack。ハンドメイドinオークランドカリフォルニア。
オールシルバーのパーツでクラシックに組むことが多いRivですが、所々にブラックの要素。真っ黒けで組むのとも違う、オーナーのバランス感覚。超素敵。ブレーキはガチッと、PAUL。
フロントライトはハブダイナモから給電します。このバイクのメインジェネレーター*SCHMIDT* SON HUB。美しい見た目からは想像もできないほどパワフルで頑丈、メンテフリーなダイナモのPHILWOOD。
PASS AND STOWのラックは電線をインターナルできるので、ラックの中を通ってラック備え付けのライトマウントまですっきり。
コンポは8速シマノ。ロードバイク的に言えばかなりカジュアルなグレード。でもRivendellを組むときにはよく登場するメインのコンポ、Riv創始者グラントさんも使っているコンポ。用途に要なところは良いパーツ、長く使えるパーツを使ってコンポは不便がなく使い切れるものを、というメリハリ組み。安くて治しやすくて、でもちゃんと動いてくれる。毎日の通勤やお休みの日のライド、エブリデーバイクにはぴったりのコンポ。
お次!同じフレームでガラッと違う雰囲気にて。
SIZE:51、ひとつ前から継続のSILVER。粒子の細かい品のあるメタリック。このサイズはホイール径650B。
日々の用途、エブリデーバイク〜少々のオフロードのニュアンスでオーダーいただきました。
ハンドルは*NITTO* B356 M’s bar。
曲線で構成されるRivendell考案のAlbatross barとは対照的に、カクカクっとした直線美。同じポジションを作れるハンドルですが直線曲線の違いが与える印象の差。こちらの方が少しタフで強い印象与える、と思います。ブラックの設定があるので差し色ブラック。
クラシカルなコルクグリップのオマージュで、DIMENSIONのスポンジグリップを穴あけ、バーコンを差し込んでヘンプ糸を使って取り回ししました。ブレーキレバーも2toneカラーなのがかわいい。
最もリーズナブルに荷物を運ぶ手段はWALDのバスケット、台座のM-1ラックだけシルバーに、ここも2tone。荷物が重ならない位置にダイナモライトを仕込みます。
ハブはshimano。仕上げの美しさや耐久性はSCHMIDTに劣りますが(とはいえ壊れたのをまあ見たことない)コスパ抜群です。
ズボンの巻き込み、チェーン汚れを防ぐバッシュガード。これも乗る時の格好を選ばない=毎日乗りたくなるバイクを組むときに選択肢に入れて欲しいオプションです。(ペダルも2tone!パンダラムダの通称”パムダ”!!)
WTBの全地形タイヤbyway road+ tire 650Bは太さ47B、メーカーアナウンスでは55B(=27.5×2.1)まで入ります。もっともっとオフロードで遊ぶならマウンテンタイヤ化もできちゃうのがJOEの特性のひとつです。
むーんSILVERもいいな。。
ラスト!最後はちょっと上記とは違ったアプローチ。
SIZE:55、SILVER。
RIVENDELLのラインナップの中でMTBの香り強いHunqapillarの血を半分引くjoe appaloosa、太いタイヤにプロムナードなクルーザーハンドルで組むことが多いですが、ドロップハンドルでロードツーリングのニュアンスにてオーダーいただきました。
大きなタイヤのクリアランス、Vブレーキ、長いチェーンステーという特徴からこれまたMTBのニュアンス強いCLEM SMITH Jr.と比較されることも多いですが、決定的な違いはトップチューブの長さ。Joeの方が短くドロップハンドルで組むこともできます。
ダウンチューブにデザインされた馬の蹄の跡。これを辿っていくとこのモデルの由来にもなった馬のヘッドバッジにたどり着きます。
RIVENDELL好きはラグ溶接好き、高い確率で。装飾的なのにクドくないRIVENDELLのラグ。特徴的なフォーククラウンはJOEのためにデザインされたもの。フェンダー+42cくらいのタイヤでも十分なクリアランス。泥除けは綺麗なアルミのものもいいけど、Rivにはこんなカジュアルな樹脂フェンダーがよく似合います。
ダイナモではなくバッテリーライト使用予定とのことで、定番M-1ラックの脚にNITTOのランプホルダー2種を組み合わせてライト台座を。この位置ならバスケットにどさっと大きなカバンを入れても射線遮りません。
会社に行く、とか、買い物行く、とか、何気ない日常の”ただの自転車”としても、ツーリングやキャンプ、休日に非日常に繰り出すバイクとしても、その境界線がないのがRIVENDELL、と僕は思います。どっちでも無いリアル、肩肘張らずにゆるく乗る、でも美意識高く作り込まれている、そんなバイク。
たくさん色々なメーカーのフレームを扱うブルーラグだけど、もしピンと心の琴線に触れたら、この風変わりなカリフォルニアのメーカーのバイクを候補に入れてくださいね。
今回はJOEにフォーカスしましたが、店頭他モデルもズラッとご用意できます。ぜひあなたに合うRivbikeに出会って欲しいです。