こんばんわ上馬ピットよりお送りします。

「RIVENDELL BICYCLE WORKS」ってご存知でしょうか。きっとブルーラグのブログを読んでくれる人って言うのは高確率で「知っとるわい!」って思っていただけてると思います。

なんでRIVのことを書きたくなったかというと、先日のピットの様子↓

 

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ウエンツはRIVENDELLのCLEM SMITH Jr.のご検討のお客様のサイズチェック。

そしてその横には、

 

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以前組ませていただいたお客様のJOE APPALOOSAがハンドル周りのカスタムでピットイン。

改めて本当格好いいし、RIVENDELLの生み出すもの、乗り方やライフスタイル、思想に至るまで本当素敵だなって思います。

今でこそお店にはズラッとフレームを並べることができて、日々お客様に組ませてもらったり、僕も毎日ボケッと通勤で乗ってたりしてますが、ほんの最近まではそんなの信じられなかった。

日本で彼らのフレームを扱えるなんて思っていなかったし、ブルーラグにとって海の向こうの憧れだったのがRIVENDELL。

ブルーラグで”エブリデーバイク”と呼んで日々組ませていただくバイクの定義、輪郭も、このRIVENDELLからの影響をすごく受けています。

今週旅立っていったフレームは2本。このA HOMER HILSENと、

ツーリングの匂いも強いオールラウンダーATLANTIS

いろんなブランド、車種を扱う僕ら。もちろん全部好きだけど、なんかRIVのバイクにたくさんスポットライトが当たったこの数日。改めてRIVENDELLへの敬意や憧れ、好きな気持ちがブワッとモコモコしてきたのでした。

よくサイズのことを店頭で聞かれることが多いのですが、彼らが推奨するサイズ感やサイズの選び方もちょっと独特。

普通のロードバイクやスポーツバイクの感覚よりはるか大き目が彼らの推奨です。

跨るのが一番ですが、選ぶ時の目安として

「PBH」といういわゆる”股下”ともちょっと違うとこをだいたいのサイズ感を検討つけることができます。(素足で恥骨から地面までの距離)

もちろんあくまで目安ですが、今までスポーツバイクを乗ってきて自身のサイズ感を把握している方もちょっと待った!是非彼らの推奨サイズで乗ってみてください。

そんでもって、最近組んだRIVENDELLをご紹介します。
*RIVENDELL* atlantis (51)
*RIVENDELL* atlantis (51)

海原駆ける船のヘッドバッジがこのモデルの代名詞。*RIVENDELL* atlantis (51)

オールラウンダー=”万能”っていう言葉がはまるフレームですが、僕が思うにそれは彼らのライフスタイルにおいて万能。たくさんのダボ穴完備で前後にラックやバッグをつけたり、多めのボトルケージ穴、長いホイールベースがもたらす直進安定性。

するとツーリングって役割がはまる気もしますが、SURLYのツーリングの名車long haul trackerよりもツーリングだけに特別に特化させているのではなくて、通勤にも、お買い物にも、もっと日常的なニュアンスがバランスよくこなせるって意味でオールラウンダー。
*RIVENDELL* atlantis (51)

なーんてスペック詳細よりもこのフレームカラーとデカール、ヘッドバッジの可愛さ、頑丈で長く乗れるこのフレームを、毎日相棒として乗りたい、って気持ちがぼくは勝っちゃいます。

フロントハブにダイナモを仕込んで、いろんなポジションが取れる大きなカモメ型のマスターシュバーで組んでみました。
*RIVENDELL* atlantis (51)
もし1ヶ月のロングツーリングに出るならこのフレームに前後パニアバッグを積んで出かけることもできますが、このバイクは大きめのサドルバッグをメインに。毎日の通勤と、休日日帰りでのサイクリングのイメージ。
*RIVENDELL* atlantis (51)
Vブレーキにしたのはゆくゆく重い荷物を積んでもガチッと制動力を得るため。大きめサドルバッグなんでも放り込めて便利ですが、リアタイヤとのクリアランスが気になる場合はこんな風にサドルバッグサポーターを仕込んでその上にドサッと載せるのが好みです。

ATLANTIS、そもそも入ってきた数が少ないので日本を走る個体も数台です。店頭に乗れるものもあるのでゆったりまっすぐすいーっと走るバイクをお探しの方、候補に入れてくださいね。

お次はもうちょっと速くて直線的なフレーム。
*RIVENDELL* roadini (54)
*RIVENDELL* roadini (54)

トレードマークはこのヘッドバッジ。絶妙な表情の眼帯猫。これもグラントさん曰くストーリーや設定があるんだろうな。
*RIVENDELL* roadini (54)
*RIVENDELL* roadini (54)
チェーンステーには足跡発見、ここを歩いていったんですな。RIVのバイク全てに言えることですが、こういう遊び心、デカール随所に見られる美意識。それらに射抜かれちゃう人多数です。
*RIVENDELL* roadini (54)
RIVENDELLのラインナップの中ではシャープでロードバイクのニュアンス強目のモデル。とはいえRIV、広いタイヤクリアランスで砂利道、林道もザザッと流せるしなやかな乗り味。33.33333cというの彼ららしさ全開の太さ設定のオリジナルのタイヤjack brownがピッタンコ。ブレーキはミドルリーチのものを使います。
*RIVENDELL* roadini (54)
ロードを連想させる同モデルも、RIVENDELLらしいゆったりハンドルで組ませていただくことが多いですが、今回はあえてのドロップハンドル、あえての STIでスピード感をペロリして組みました。試乗でニヤリ。RIV最速を狙うならこのROADINIは候補筆頭です。
*RIVENDELL* roadini (54)
普段はSUGINO等クラシックなニュアンスのクランクを選びますが105のコンポであえて真面目に。悪くないです。
*RIVENDELL* roadini (54)
RIVENDELLなのにスピーディ、一見矛盾してますが、鉄フォークの”クロモリロード”が死滅していく昨今。街を気軽に流せて、RIVらしく日常的に乗れるロードバイクって位置付けだとこのフレームが染み込むかも?と思います。

個人的には東京という舗装純100%アスファルト、狭いのに行きたいところがアチコチ点々としてるこの街は、このROADINIみたいなバイクが大げさでなく無駄もなくていいかな?と感じます。

ピスト、トラックバイクというシンプルなものがあって、SURLYやALL-CITYの懐の深さ、CRUST BIKEには勢いがあって、でもその中で、僕らが自信持って、本当に良いもの、素敵なものをお勧めする、ってなるとRIVENDELLは大事なブランドです。

まだまだ認知も少ない小さなメーカーなので、モデルやサイズ、いつでもお取り寄せで買えちゃう、ってわけにはいきませんが、選択肢持ってご案内いたしますのでまずはお店に実物を見に来てください。きっとあなたの毎日に合うバイクがご案内できると思います。