自分は仮装して渋谷の人混みを歩く、なんてのは性格的に不可能ですが幼稚園のときに1度だけハロウィーン仮装をしたことがあります。
他の園児達がお母さんお手製のお化けや魔女に可愛く変身している中、自分が選んだテーマは「忍者」でした。黒いスウェット(忍装束)に銀のダクトテープでVネック型に格子柄を入れて鎖かたびらを表現しました。西洋のお祭りだって言ってんのに自作のダンボールのくさりがまを握りしめています。
そんな話はいい!今日の上馬日記はお客様のバイクチェックです。組ませていただいたナイスバイク達をバイクカタログにアップしていきます。
今日フォーカスするのは「RIVENDELL」、お客様のRIVENDELL達。僕らが扱う中でちょっと変わったバイクメーカーなのでズラッと並ぶと面白いです。前置き書きます。
カリフォルニアウォールナットクリークにあるRIVENDELL。日本でもすこしずつその魅力に憑かれてしまった方が現れて、徐々に組ませていただく機会が増えました。
生けるレジェンド、ボスのグラントさん。ピンピンに尖ったセンスと美意識、でもそれは単にきれい好きの几帳面でもないしむしろ大雑把でもあって、自然だけど違和感もあって、つかみどころのないような・・・RIVENDELLの魅力を言葉にするのは難しいです。考えると熱出そう。
でもRIVENDELLで働く皆は、おしゃれなのに飾りっ気なくて、優しくてナイスガイばかり。要するに彼ら自身と彼らのバイクに首ったけなわけです。(彼らのバイクは彼らのインスタグラムから、彼らの空気間や日常はグラントさんのFlickrから見れます)
本当に素敵なのでビビビっときてしまう人がいてくれたら嬉しいです。
”カントリーバイク”と形容される、ロードバイクより優しくて親身でな乗り味で、ヘビーツーリングバイクよりかはキビキビということを聞いてくれて、身近にこれがこの1台があれば済んじゃうんじゃないかって思わせてくれるフレーム。
飲食店を営むオーナーさん、ドロップハンドルのSURLY CROSS CHECKも所有している方だけど、もっとマイペースで日常なバイクをとこのSAMに出会ってしまいました。
変速シフトは首元に仕込んで、ドリンクホルダーJUICYはテイクアウトのコーヒーもサーモな水筒も、いつものペットボトルも持ち運び可能。
ハンドルは*NITTO* b352 all rounder bar、ドロップハンドルとは真逆で上体を起こして、急がず無理せずなポジションで乗れるように。
バネ付きBROOKS。この手のハンドルでポジションを取るとお尻荷重になってしまうので効果てきめんです。上半身の体重をスプリングがもっこりキャッチ。加えてビーサンペダルこと*MKS* lambda pedalとの合わせ技でなんなら夏は海パンビーサンでも乗れちゃうところをイメージしました。
クランクにはバッシュガードを仕込んでズボンとのトラブルを無くします。自転車を意識しない服装でササッとまたがれるように。「今日は自転車乗るぞ!」って格好じゃなくてもOK。
タイヤクリアランスはこの世で一番まったり走れる、でおなじみの650x42B。そこにパンク知らずのSCHWALBE MARATHONを放り込みます。空気は低圧で路面のストレス無し、そんでもってタイヤの特性でパンクのストレス無し、で末長く乗って欲しいです。
キェェェ!2台目!
CLEM SMITH Jr H style size:52
長〜いチェーンステー、マウンテンバイクな広いタイヤクリアランス。ユサユサとハンモックのようにストレスフリーな乗り味が売りの日常特化型フレーム。たくさんの荷物を運んだり、日々生活圏を流すにはぴったり。
オールドマウンテンバイクなルックス、個性的な*NITTO* rivendell bullmoose bar、丈夫でしなやかで、ステムクランプのズレも心配することなく。WTBのレトロなグリップもバッチリ。
RIVENDELLの代名詞でもあるヘッド周りのラグ溶接を省略した合理的なTIG溶接でコストパフォーマンスにも優れます。日々のバイクからツーリングまで、殿堂入りの*NITTO* M-1B BL special front rack。多くのランドナーバッグがこのラックに対応し、バスケットを乗せても、ロックくらいならそのままストラップでくくってもOK。
と言ってもシートクランプのラグワークがワンポイント。セットバックのシートポストにレザーサドルでドカッとそっくり返って乗るのが快適です。
リアキャリアは*NITTO* rivendell big back rack 33R、見た目が美しいだけじゃなく強度にも貢献するナナメの補強。かかととパニアバッグのクリアランスをたっぷり稼げるのもいいところ。
力まずプラフェンダーで、どんな靴でも乗れる両踏みペダル。休日午前中にスパッとまたがってさーっとどこかに行けるイメージ。8速や9速のコンポを好むのは、リーズナブルなバーコンで操れて、フロントはロードディレイラー、リアは大きなMTBスプロケを仕込めるから。これで荷物を積んでもイヤーな坂道も、日々に必要なギア比は全てまかなえる。そして浮いたコストでお気に入りのレザーサドルや美しいNITTOのラックに向ければ素敵。
乗るのが億劫じゃなくてどんな用事のお供になる生活密着型バイクをお探しならこのCLEMを候補に入れてくださいな。
オオトリ3台目!
JOE APPALOOSA size:58
RIVENDELLの名車、カントリーバイクsam hillborneと、オフロード未舗装路特化Hunqapillarのちょうど間に位置する、RIVENDELLの考える新しい”ちょうど良いとこ”Joe appaloosa。
長身のオーナーは、大きなサイズの特権ダブルトップチューブのフレームをば。これは背の高い方本当に羨ましい。もちろん前三角の捻じれ耐性ってニュアンスもあるのだけど、単純に美しくて格好良い。ヘッドバッジは馬。
コクピット手元がすっきり見えるのは、フロントシングル、シフターが右手にしか付いていないから。クラシックに寄せすぎずにOURYグリップでVブレーキのチョイス、っていうのもちょうどよくて好きです。
wolftoothのチェーンリングをクラシカルなSUGINOクランクとネオレトロに合わせて、毎日に余分なギアをカット。
もちろんギアが少ない分使えないエリアもできてしまうのだけど、自分のスタイル乗り方に見当がつくならフロントシングルはすんごいアリな選択。パーツが少ない分故障やメンテナンスのリスクも減らせるし、細くて美しいフレームのチュービングが一層引き立ちます。フレームのクリアランス的にタイヤはもっと太いものやノブ付きのオフロードタイヤも履けるのだけど、用途にパチっと合わせてSCHWALBE BIG APPLE。マウンテンバイクをスリック化するにあたって最強のタイヤ。
サドル下に仕込んでいるのは*SWIFT INDUSTRIES* bandito bar & handle bag。オーナーのDIYのピンズが可愛かったのでパシャり。
SAM HILLBORNEのスイスイ感とCLEM SMITHのゆったり感、そしてRIVENDELLのラグワークに魅了されている人はきっと このjoeがピッタシはまるはず。
RIVENDELLは気になってきましたでしょうか。そしてその中であなたにハマるフレームはありましたでしょうか。僕みたいに彼らの生み出すバイクに惚れてしまったのなら嬉しいです。
度々お伝えしてますが、RIVのフレームは全てのモデル全てのサイズがいつでも手に入る訳ではないです。(大手メーカーのようにインスタントに買えないところも魅力なのですが)もしもあなたに刺さる個体が目の前にあるのなら、それは運命だと思っていただけたら嬉しい。あなただけのRIVを組みましょう!
そしてお誘いも書いておこう。コーヒー好きですか?ビール好きですか??
今日からスタートしてこの土日、LUG HATAGAYAにBICYCLE COFFEE WEEKEND。是非LUG HATAGAYAにお越しくださいな。
LUG併設の自転車ピットも稼働しています!コーヒー飲みながらあなたの自転車点検させてください〜