今日の上馬日記はCUSTOMER’S BIKE CATALOGの更新でーす
CUSTOMER’S BIKE CATALOG、それはブルーラグのピットより旅立ったお客様のバイク達を一挙に網羅できる聖典、一台一台ダイジェストコメントとパーツリスト付き。
そしてなお更新されていき、夜な夜な組上げられる新車達もそこに加わり織り成されていくナイスバイクの死海文書。暖かくなって納車ラッシュでますますの加速をみせます。。アップが追いつかないよ。。
最近僕らのお店でバイクを組んでくれたお客様のバイクはこんな感じ!人のチャリ見て我がチャリ弄れ、それではバイクチェックいきまーす
*FAIRWEATHER* track
FAIRWEATHERが送るシンプルの化身のようなトラックフレームを背筋がヒヤッとするような無機質な雰囲気に、これがファーストバイクっていうんだからクリビツ。鏡面塗料、金属調塗装、僕らは”マッハシルバー”と呼んでいるこの独特な質感のペイントはCOOK PAINT WORKSの十八番。メッキ仕上げともロウフィニッシュとも違う、折りじわが付く前の無垢なアルミ箔のような艶かしいシルバーに合わせてNITTO B123競輪ドロップハンドルもメッキが輝くクロモリ製をば。風を斬るH plus Sonのディープリムももちろんポリッシュシルバー。アクセントはBROOKSの一枚革サドルTEAM PRO “SP”。なぜSPか。それは職人による手打ちのカッパーリベットと、定番B17が持たないメッキレールがこのバイクにマッチしちゃうから。そういう小さなこだわり、仕込みの積み重ねがバイク全体のバイブスに繋がるんだもなぁ、と再確認。
*SURLY* travelers check
ん?cross checkじゃないの?ってこのフレーム。トップチューブとダウンチューブに輝く連結部カプラーにご注目ください。パカッと分割、ここでフレームを真っ二つにすることができます。なぜに?ってここでフレーム分割ができれば自転車は驚くほど小さくなります。飛行機の預け荷物にノーチャージで積むことができるかもしれないし、小さくまとめて旅先のホテルに送ることだってできます。だからtravelers check。自分のいく先に愛車をお供させたい方の秘密兵器。そんなに分割する機会あんのかな、って方も虜にしちゃうS&S Bicycle Torque Couplings分割部のメカメカしき誘惑。旅する人もしない人も、そんなに分割しないかもだけどこれが付いているバイクが欲しい、という重症患者も続出中。僕も通院中です。
*SOMA* stanyan
サンフランシスコよりSOMAがかつてリリースしていたラグドスポーツフレームのSTANYAN。今は亡きレアフレームはブルーラグ上馬のストックフレームでした。(先日コンノボーイが日記に書いていましたが、上馬店天井には意外なレアもの眠っています・・)
そんなレアフレームと運命の出会いを果たしたオーナーは大胆にもCOOK PAINT WORKSにてカスタムペイントを決行。このフレームの顔でもあるヘッドチューブメッキラグをマスキングで輝かせフォレストグリーンにお化粧直ししました(元はブラックでした)。ラグのフレームの魔力、人はなぜこのパイプをつなぐ接合部に魅せられてしまうのか。メッキラグに引っ張られすぎずに、クラシックに寄せすぎずにTHOMSONのパーツに現行11速s105コンポにてモダンに組んでいるとこが好きです。革サドルと本所フェンダーとの混ぜ感、塩梅。軽い、強い、精度がいいでおなじみのTUBUSのリアラックにパニアバッグを仕込めば通勤からショートツーリングまでこなします。
どうでしょう気になったバイクはありました?次組むあなたのバイクの参考になる組み方はありましたでしょうか?全てのバイクにストーリーがあり、全てのバイクがこれからオーナーと新しい生活を育んでいくんでしょう。
バイクカタログの中から参考になるバイクを探し出してもよし、粉のカタログにはまだ無いような新たなバイクを生み出すのもよし、自転車を乗り始めるにはぴったりの季節、カタログパラパラ自転車の妄想はいかがでしょうかー