通勤を除いて、休日のライドや遊びで跨る回数が一番多いSurly Krampus.
この1台でいろんな山やパークにカチ込んできました。
このKrampusが僕の初めてのSurlyとなるわけですが、控えめに言って最高です。
派手に転びまくって骨が砕けようともフレームは無傷というタフさ、転んで変速機が壊れてもすぐにシングル化できるフレームディテール、そして今のMTBでは欠かせない要素でもある29×3.0の29er+プラットフォームを10年以上も前に生み出したSurlyの凄さ・かっこよさを乗れば乗るほどに実感します。
ぶっちゃけて言えば、初めのMTBはSurlyでゆくゆくは別のフレームに載せ替えようと考えていましたが、むしろこれがいいし、なんなら現行のKrampusも欲しいと思うくらいフレームのことも好きになったし、Surlyのことも大好きになりました。
そんなわけで最近Surlyを組むのがとても楽しいです。
本日は立て続けにかっこいいSurlyを担当させていただいたのでご紹介させてください。
Straggler 56
コロナ時期に組み立てたStraggler。
これまで乗ってきた数年の間で、これがあったら便利だなとか、乗り方のスタイルも変わってきたので、今回はそれを踏まえて大幅なアップデート。
最近太いタイヤの自転車を増車されて、そっちがかなりまったりめな乗り味だったので Stragglerを速い系に振りたいと言うことで「軽量化」が今回の大きなキーワド。
フレームを物理的に軽くするとなれば、やはりカーボンフォーク。
オーバーサイズヘッドセットに使えるcarbon forkは弊社ですぐご用意できるものは
今回使用した *WILDE* wayfinder carbon fork (1-1/8″ steerer)と*WOUND UP* gravel x disc fork の2つ。
「速い」がキーワードですが、大前提として「街乗りバイク」があるので色々オプションがつけられる3連ダボがついたWayfinder forkに。
カーボンフォークだけどラックがないと街乗りバイクとしては不便だからラックをつけたい。
カーボンフォークとラックはあまり相性がいいものとは言えませんが、めちゃくちゃ気持ちわかります。
Bikes. Parts. Chaos.
Serious steel bikes for people who don’t take themselves too seriously.
あまり真剣に考えすぎない人向けのスチールバイク。
Surlyのフレームダンボールやホームページに掲げられた言葉。
やりすぎは危ないけど、あれしたいこれしたいの大体を叶えてくれるし、こんな感じだから組み方にもあまり縛りもないですし、僕らがいつも言う「Surlyは懐が深い」というのもそういうところですかね。
とは言え、センターのダボは貫通してなかったので、どうやってつけたらいいものか悩みましたが、大先輩のトミーさんの知恵をお借りして旧型の24pack-rackでステーの位置を調節して取り付けました。
普段使いを快適にするために、フロントハブをダイナモ化。
選ばれたのはSonのdiscダイナハブ。耐久性もピカイチだし発電時の抵抗も少ないので快適度がグッとUP。
色合わせを気にしないこの感じ、見習いたい。
これまではフリクションのサムシフターでしたが、カチカチと変速が決まるShimanoのインデックスバーコンにサムシフター台座を組み合わせてシフターを手元に。
シフト台座はPaulのthumbiesで細かいところまで抜け目なし。
クランカーバーをお使いでしたが、少し前傾なポジションを作れるようにフラットバーを。
今年のハンドメイドバイクショーMADEでも、一際オーラを放っていたBtchnのクロモリLow rise。
絶妙な曲げが非常に握りやすい逸品。
無音ハブことONYX VESPER
回転の滑らかさはもちろん、最大の特徴は足を止めた時に通常なら「ジーッ」っと鳴るラチェット音が鳴らない、昨今の電気自動車のようなハブ。
音も特徴的ですが、ペダルを踏んだ時の遊びもほぼなく、ペダルがどの場所にあってもすぐに車輪にトルクをかけられるのでパワーロスゼロ。街乗りはもちろん調子いいですが、オフロードの斜面などでも絶対に調子がいいハブ。
またクイックディスクハブも作っているところも流石です。
カスタムしたての部分に目が向きがちですが、使い込まれたアメリカンパーツがめちゃくちゃかっこいい。
最後まで入れるかどうか悩んだpaul 100% pure crank.
汎用性の高いスクエアテーパーで、スラム3ボルト式のスパイダーやダイレクトチェーンリングを使えば、多段もフロントシングルも使える優等生。
少しお値段はしますが、持っていて間違いないパーツ。
オーナー様ならきっと使い込んでくれるので、その姿も楽しみであります。
このステッカーいいなあ。
リメイクで作られたL社のサドルバックが面白い。
ジップがおもちゃっぽいのも好きです。
そうだそうだ、「軽い」がテーマだったので、実は結構軽い gravel king と、最近よく耳にする薄くて軽いTPUチューブの組み合わせになっています。
あとニップルはいつもならPhilの真鍮ニップルをつかうのですが、ここもアルミニップルにしてラックをつけた分細かいところで重量削っています。
ラックやバッグは着きましたが、きっと当初のテーマの「軽く」は多少なりともクリアしているはず。
い、いいなぁ、Straggler。
自分のstraggler欲求が刺激された一台でした。
本当に楽しかったです。ありがとうございました!
次に参ります。
disc truker 58
Surlyが欲しい。だけどスピード感よりも、まったりで安定して走れるフレームがキーワード。
そうとなれば、Disc truckerがおすすめです。
こちらのオーナー様は高身長で股下も長かったので58サイズで着地。
通勤や、お家周辺の移動としてがメインなのでギア周りはシンプルにフロントシングル。
できるだけ楽な姿勢で乗れるように、ハンドルは戻ってくる感じのものが希望。
元々はhihi-barの予定でしたが、お家でパーツを調べているうちにSurly ヒューマノイドの金子さん発案JAM-barに遭遇。
なんとなく、Hihi-barや大きく戻ってくるプロムナードなハンドルを勝手に想像していましたが、JAM-barの合わせは面食らいました。めちゃくちゃかっこいいです。
クルーザーチックなハンドルにはついついフランジ付きのグリップをつけたくなってします。
今回は入荷したてホヤホヤなA’MEのCam grip.
フランジがシフターの邪魔をしてしまうので邪魔にならないようにカットすればギア付きでも問題なし。
WALD 139basketはマストだったので、天板の面積が広い24-pack rackを。
Everydayバイクには欠かせないダイナモライト完備。
これでつけ忘れることはありません。
ペダルは名作XC-III
ソールに食いつきすぎず、滑りにい。これまでたくさんお取り付けさせていただきましたが、個人的に再ブーム到来中。
シンプルながらも各パーツに特徴があってスタイルのある1台。
安定感のある乗り心地が好みな方はdisc truckerおすすめです。また、他のモデルに比べて跨ぎやすく、小柄な方へもおすすめしたいフレームです。
オーダーありがとうございました!
Surlyいいなぁ。。。
まだまだ紹介できてないかっこいいSurlyが溜まっておりますのでパート2に続きます。
本日はこの辺で!