こんにちは
上馬店より一周です。
先日の夏至はswiftcampoutで週末のお店を抜けさせて頂き、
幡ヶ谷メカニック金子さんの地元である山梨県へ足を運んで来ました。
みなさんと一緒に自転車に乗ってではなく、今回サポートカー運転がメインだったので金子さんが寝る間も惜しんで考えたコースはあまり味わえなかったのですが。
外は真夏日の中、クーラーの効いたハイエース車内でみなさんが愛車に乗っている様相を見守っていました。
カーナビ従えているにも関わらず 待ち合わせ場所に向かうまで3度ほど道を間違えて一人見知らぬ土地で迷子になっていたのですがそれはまた別の話。。。。
普通免許を取得してはや10年過ぎましたが車の運転はいつまで経っても慣れませんね。心身ともに自転車に最適化され過ぎているのだと思います。
一部の区間は車をデポしてみなさんと一緒にライドを楽しめるエリアもあったのでもちろん自転車も持って行きました。
いつものBlackMountainCycles monstercross。
campoutに向けて特段セットアップは変えていないのですが昨年北海道に行った時と同様フロントにはPass and Stowの3rail、
そして思い入れという概念はとうに超えたその昔日本一周を共にした、swift indiustriesのパニアバッグはこの手のキャンプライドでは欠かせない存在です。
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サブちゃんが作ってくれたショートムービーもご覧くださいませ。
都会派の多いBluelug社内ではぶっちぎりの田舎出身者だと思っている自分ですが、金子さんの地元もなかなかのものでした。
自分の他にもBlackMountainCycles乗りが数人。La cabra、MCD(Mod Zeroの先祖)、Mod Zero*2。
印象的だった京都はHumhumhugからの刺客タカタカくんは借りもののシングルギア(!)にしたMod Zeroで参戦。
これでみんなと一緒の登りの多い道程楽しんでくれたもんだからビックリです。。。
フレッシュマンパワーですねぇ。到底真似できる気がしません。
ペダル周りはFGFS乗りならではなセットアップと根性が垣間見えましたね。
個人的MVPは彼に授与したいなと思います。
舞台となった北杜市は自然豊かな環境はもちろんのことそんなフィールドに招かれるように格好良いお店も点在、
昨今そんなお店がどんどん増えているようでまた行きたいと思わせてくれる素晴らしいところでした。
もし山梨県に足を運ぶのであれば自転車持って是非に。ご参加頂いた皆様ありがとうございました。
そんなcampoutロス著しいここ数日ですがバイクチェックの筆をとっております。
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monstercross (50)
ニューロットのカーキグレーのモンスタークロス。
ファーストバイクとして組むならこんな感じにしてもらえたらば間違いないでしょう。
自分が思う必要最小限をまとめたらばこうなる、な1台。
マイナーチェンジが重ねられ、ヴァージョン6.1の今ロット。このカーキグレーのフレームカラーももち良し。
この20年弱のmonstercrossの歴史上フォーククラウンのラグは過去数度変わっており、
ここ最近の前ロットまではアイコニックなラグであるPacenti Paris-Brestクラウンが使われていました。
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現代ではスタンダードになった650BホイールをはじめてMTBへ持ち込んだカーク・パセンティ氏がデザインしたこの名作ラグ(何故か弊社webストアで単品販売があります)。
この最小公約数的ディティールのフォーククラウンは今なおシーンでも愛されている逸品中の逸品なのですが、
日本の輪行カルチャーにおいてはmonstercrossのアイコンともいえる50Cのワイドタイヤを飲み込んだ際、車輪の脱着時にブレーキシューとホイールが引っ掛かり少しだけ手間ということがありました。
今回のクラウンは物理的に幅が広くなったこともそれが無くなりました。
前ロットのクランベリーmonstercrossまではParis-Brestクラウンが採用されているので、歴史的背景と機能を天秤にかけてチョイス頂けたらと思います。
ブレーキはカリフォルニアはチコのPaul componentのアルミ削り出し正真正銘アメリカ製のカンチブレーキ。
自分の中ではこのフレームとこのカンチブレーキはワンセットまであるくらい。ドロップバーでワイドタイヤの組み合わせとなれば他箇所のコストを抑えてでも絶対に組み合わせて欲しいですね。
カンチブレーキジャンルそのものの制動力は上品めではあるので、その中でもストップパワーの大きいPaulを選んで頂きたいという機能的な側面もありますし長らくアメリカのシーンを支えてきたというバックボーンはやはり強力。
モダンなディスクブレーキのバイクが世のスタンダードだからこそ現代においてもキャラ立ちしているこのカンチブレーキという存在。
ダートバイクにおける原初のブレーキであるこのブレーキ、乗ってみたらばレスイズモアを実感出来ると思います。
モダンなバイクは乗る上で不便しない機能が全てあるけど本当に大事な気骨はひと昔のバイクに全て詰まっている。とも感じることが出来ます。
不思議なもので不便さを遠ざければ遠ざけるほど、乗り手にとって快適なバイクにどんどんと近づいていくほどに”楽しさ”のボリュームは萎んでいるように感じるのは自分が多くの自転車に触れる機会に恵まれたメカニックだからなんでしょうか?
ギア周りはGRX、 このカルチャーにおいてコスパというキーワードをいの一番に出したくはないですがこのチョイスが鉄板。
700x50Cのこのタイヤ幅に最適化されすんなり馴染む、カバーするギアの帯域や動作のスムーズさそして日本で自転車に乗る上でのコスト面でのSHIMANOチョイスの大義。
選ぶ理由が無さすぎるくらいに間違いないんですよね。
気のもんですがこのフレームカラーでマイバイク組むなら真っ黒にしちゃうかな〜、と思って形にしてみました。
シルバーブラックどちらでも馴染みいいカラーなので気分で色々やってもうてください。
こちらは上馬店頭展示車なので試乗も是非に。身長165cm弱くらいの方から適合かなと。
Mod Zero (47)
こちら、最先端のカーボンロードバイクに乗られていたオーナーのネクストバイクとして選ばれたGo Greenなモデルゼロ。
オフロードバイクとしていわば本文で組ませて頂くことの多い同モデルですが、すこし珍しくオンロード用途に寄せた1台として組ませて頂きました。
モデルゼロが登場して、マイバイクとしても手に入れてからずっとず〜っと言っているんだけれど、この手のタイヤが適合するバイクらしからぬ舗装路上での加速感を活かして700x35Cのオンロードバイクとして組んでも絶対調子いいよな!!!という思い。。。
ようやくこの組み方がズバッとフィットするオーナーにご案内することが出来て嬉しいです。
それまで乗られていたロードバイクではどうにもフィットせず求めていた要素、グッとペダルを踏み込んだ時に余すことなく進む力に変換してくれる感じ。
そしてカーボンバイクほど繊細でなく(これ重要)無機質でもない、多くの意味で信頼のおける長きにわたって付き合っていける相棒としてチョイス頂きました。
先日のこのチャート動画でも急にマイモデルゼロへの愛が噴火してつい熱量高くしゃべってしまったのですが。
こいつの真価は悪路だけに留まらないんですよコレが。またまた〜と思われるかもですがマジで舗装路でも早いんですって。みなさん1回乗ってもらっていい?もういい?
ライド体験にフォーカスされたBlackMountainCyclesのバイク達の中でもこのバイクのフィーリングの良さは、一段も二段も抜けて日本の住環境にフィットしていて最高に感じるというのはずっと言い続けてきたことなのですが。
8割のオンロードと2割の悪路を織り交ぜたコースをそれぞれ純度高く楽しむとあらばこのバイクが最高得点を叩き出せると常々思っています。
まぁそんな機能的な部分もさることながら、やはりこのセグメンタルフォークの本能的に格好良いと感じる造形はオトコの子なら誰しも刺さるってもんです。
パッキングに適したラック、ケージマウントも必要十二分に充実していますし、実際に取り付けるかどうかは置いておいて機能添加の伸び代が大きいに越したことはないです。
そういう意味でもオン/オフ両用で1台だけ所有するとなったらこのバイク以上の選択肢はないと思っています。
地味に最小の44サイズはかなり小柄な方まで対応するサイズ感なのでアクティブに駆けたいけれど、大きい車輪のバイクの選択肢が少ない女性オーナーにも乗ってもらいたいなとひっそり思っています。
踏み込んだパワーロスをゼロでぐんぐん加速していくバイクにしたいオーナーの要望に応えるべく、キーになるホイールはASTRALの剛性高いリムであるRADIANT、そしてタイヤはそれまでのロードバイクでも使われていたというGrand Prix5000。
レースシーンでも実証済みのこのタイヤとRADIANTの物理的なリムハイトが生み出す瞬間的パワーにも耐えうるどっしりがっちり感。
Grand Prix 5000 ASTRはそれなりのボリュームを持たせた地味に嬉しい35Cのラインナップがあるのも見逃せない点、多少パッキングを絡めてな使い方を考慮してもいいバランスのサイズかと思います。
white indの傘下であるASTRALと合わせてハブはwhite ind、BlackMountainCyclesと同郷ペタルマの地のコンポーネントを織り込んで。
フィジカルの強いオーナーの強靭な脚力でもしっかりと応えてくれるホイールセットに仕上げました。
前バイクで使われていた11速ULTEGRAのブレーキレバーを 使うべく、ブレーキ系統はそれに合わせて機械式ディスクブレーキのEQUALを。
油圧ディスクブレーキがメインストリームな昨今、モデルゼロでも油圧タイプを使用することが少なくないですが、飛行機輪行でご遠方に持って行き大自然を堪能する予定のオーナーなので、よりラフに扱いやすいEQUALは有用かなと。
全体的にオンロードにフォーカスした組み方ですが、今後のオフロード、グラベルでの伸びしろも期待してギア周りは前バイク同様GRX。
ギアの帯域こそオフロード寄りの軽めの帯域が広めにはなりますがレース的に、シリアスに脚を管理するのでなければ十分な範囲かなと思います。
このローディッシュビルド、ちょっとマイモデルゼロでもやってみたさあるのでこっそり真似しようかなぁと画策中。
この手のボリュームタイヤ飲み込む1台にありがちな、少し細めのタイヤを履かせた時のフレームフォークの空間とのスカスカ感もほど薄く。
ホイールのリム高のおかげなのか思いの外華奢にも見えなく、佇まいもしっかりと成立しているのが素晴らしい。。。
フルフェンダーでも付けてダイナモライト取り付けてロングライドも意識した感じで組んでも良いよなぁ、、、
いや、Road持ってるじゃんか俺と思いつつも、あれは完全オンロード特化なのでまたモデルゼロとは微妙にニュアンス異なるわけで。。。
う〜んやはり此奴、懐が広過ぎますね。
そんなGo GreenのMod Zeroも最小の160cm前後からお乗り頂ける44サイズが残り2本、Bluelug入荷サイズとしては最大の56サイズが残り1本となりました。
毎製造ロット、フレームカラーの展開が変わるBlackMountainCycles。いまのところMod Zeroのニューロットは製造及びに入荷予定はありませんので惹かれた方はご英断頂けたらと。
グラベル、オフロードジャンルのドロップハンドルのバイクとしては非常に秀逸なバランスの1台、土砂利遊びするとなれば自信持って、鼻息荒くオススメさせて頂きます。
半信半疑の方は各店にある試乗車に乗って実感してみてくださいね。
今回はこの辺で
それではー
いっしゅう