こんにちは
上馬店より一周です。
アメリカMADE出張より帰還、の直後に風邪を拗らせまして長期離脱しておりましたがつい先日復活致しました。
今回のアメリカ出張のメインの目的、いわばラスボスであるハンドメイドバイクショーのMADE、
それに至るまでにいつもの出張であればラスボス級に相当する訪問先の数々で胸いっぱい、
情報量盛りだくさんで未だに頭の中は整理がついていません。特濃の初アメリカでした。
サンノゼのPhilwoodのファクトリーへ行ってピーター御大直々にファクトリーツアーの案内をしてもらったり、
(ファクトリー内にあるスタッフバイクが鬼だった)
オークランドのPASS AND STOWのガレージではマットさんが目を輝かせながら、新旧プロダクトのお話やラックを作っているところを実演してくれたり、
ウォルナットクリークのRivendellではグラントさんと先日日本に来てくれたスタッフのジェームスとアントニオにアテンドしてもらってのシェルリッジでのライド、
ポイントレイズステーションのBlackMountainへ行ったらばマイクさん直々に例のコレクション達の紹介をして頂いたり、
MASHストアではマイクに会って秘蔵のバイクを見せてもらったり、、、
前半戦のSFエリアだけでこのボリューム。
(上記以外にも訪れたところ、会った人はたくさんいるのですが今回のメインであるMADEに辿り着かなくなってしまうので割愛、また追って各場所、人のことも書かせて頂きますね)
過去造船所だった大きな倉庫を貸し切ってのポートランドでのMADEバイクショー、
まずは入場前にはじまる駐輪場バイクチェック、
SFエリアと比較して明らかに行き交う自転車の数も多く、期待値もマシマシ。
さ〜てチェックしていくか、なんてカメラを用意し始めたらば早速子載せBURLEYのトレイラーを取り付けたポートランドローカルビルダーのIRA RYANのバイク。
既に駐輪場にも1台しれっと置いてあって2台。両方ともラックワンオフ?っぽい。
BREADWINNERでビルダーをしていたこともあって、勝手にドロップバーの早い系バイクの印象が強かったのでこれにはちょっと驚きつつ。
なんてフガフガしてたら銀髪女子が颯爽とSIDIのシューズでMAKINOに跨って現れたり、
その近くにSPEED VAGENが停まってたりするもんだから混乱しちゃうのです。
本当に彼の地の人たちはジャンルの境目がない!
(あれ?でもブルーラグもそうか。とか思ったり)
うぉーBANTAMのコミューター、WALDのジャイアントバスケットに合わせてラック作ってる。
やっぱハンドメイドのラックはロマンあるなぁ。溶接の集合部分も凄い。
このAMIGOのSSCXも格好良かった。というかビルダーのバイクだったっぽい。
(こんなに格好良いんだからブースに置けば良いのに)
このバイクはフレームビルダーのプロトっぽかったなぁ〜、
Sklarのsupersomethingも数台見かけました。現地でもかなり人気っぽいですね。
この前日ディナーを共にしたCubhouseのショーン、相方のティーボもこのタイミングでバッタリ。
アナダイズドされたBeach clubの新作アルミグラベルに乗って現れました。こちらは後述。
駐輪場のほんの一部ですらこのボリューム、会場に入ったら一体俺はどうなってしまうんだ、
情報過多過ぎて身体と心がバラバラになってしまうんじゃないかと戦々恐々としつつ鬼ヶ島に突入しました。
ここからは順不同に見たことをザザっと書いていきます。
会場突入したらばドカンと視界に飛び込んでくる、white industriesブース、Rolfとの共同出展でした。
SOULCRAFTでのフレーム作りはお休みしているwhite indのエンジニアのショーンとはじめまして。
ブースに並んでいたバイクはSQUID、ROLFのホイールにマルチカラーのロゴを配したらしさ満点の1台でした。
しれっとブースの裏手におそらくスタッフのであろうSOULCRAFTが停まっていたりするのが繋がりが伺えていいですね。
台湾メイドのフレームと並行してハンドメイドラインも展開しているWILDE、
ショーバイクはラグドのフレームというだけでもかなり意外でしたがメッキも施してのラグドのスペシャルなEarth shipが目を惹きました。
フォークはもちろんWILDE製 wayfinder!
ハンドメイドラインもバリエーション豊かに展開されてゆくWILDE、これからの動向に目を離せません。。。
Bluelugでもファンの多いビルダーの1人であるRETROTECのカーティス・イングリス。
特徴的なクルーザースタイルのフレームはやはり心惹かれます。ただクラシックの模倣ではなくきちんとモダンバイクとしてこのスタイルなのだからRETROTECは素敵なんです。
SRAMのUDHを盛り込んだタイタニウムのMTBがド迫力でした。ロードは値段ついてたけどサイズでかかったなぁ。。。
今回のMADEのいちお題としてSRAMのUDHは旬とあって率高し。
MADE前に発表されていたPMW製の既製のロッカーエンドのリプレイスでUDHに対応するモノを盛り込んだバイクにニヤリとしました。
(写真のバイクではないです)
アメリカ在住日本人フレームビルダーTomiiのナオさんは細身のロードを打ち出していましたが会場内のfavorite率高いのが印象的でした。
彫金家らしい細やかなディティールを施したステムキャップやコラムスペーサーはさながらインディアンジュエリー。
KINGブースにもTomiiのバイクが1台並んでいましたがそれも凄かった。。。
BREADWINNERブースはこれまでタッグを組んで鉄フォークを手がけていたIgleheartさんが引退したことで、BWビルダーのトニーに象徴的なセグメンタルフォークは継承されていった様子。
それはフォークブレードのロゴからも垣間見えます。
こちらはLa marche、過去フィックスドギアフリースタイルで有名だったトムが手がけるバイク。
MADE用には特別なSSMTBとTOWN&COUNTRYと名付けたオールラウンダーなモデルを展示していましたが、個人的には彼の出自でもあるトラックバイクに非常に心惹かれました。
太いチュービングからなるマッチョなトラックフレームなんですが、少しブルックリンみも感じる独特な雰囲気がオリジナルさを感じさせてくれました。今出展のトラックバイクでは一番心掴まれました。(トラックバイクはシンプルなジャンルだけに個性を感じさせるのは一際難しいんだろうなとも感じます)
ビルダー自身がナイスガイなのも乗ってみたくなった理由の1つ。
鬼才Black Catブース、フルサスのチェーンステーだったり、ハンドメイドブルムースバーはKINGのトップカバーインテグラル。
ペイントまでビルダー自身で手掛けるかなり珍しいビルダーですが、フレームに、ペイントに、全てに手が凝りすぎて途轍もない領域に入っているなと。
個人的にずっと好きなポートランドのビルダー、TONICfab。
ショーバイクのシングルももちよかったですが、ビルダーの息子(1枚目右下)のモノステーのトラックバイクにビビっときました。
ショーバイクの華やかな格好良さも良いけれど、ビルダーやその周りの人間が乗ってるリアルなバイクに自然と目が行きます。
LarkinのダレンラーキンはCubhouseのショーンが打ち出すBeach clubと共同出展。
ラーキンのグラベルバイクは作り込みがともかくエグかった。
ヘッドチューブ下ワンはインテグラルで上はカップ圧入でフォークコラムは1インチ-OSのテーパード。狂ってるぜ。
シートチューブはカーボンチュービングと寡黙なビルダーらしい繊細なフレームワークでした。
(ラーキン名義のDreamerも展示されていましたがどんどんブラッシュアップされていきますね)
これまで謎に包まれていたBeach club、今ショーに合わせて発表された新作アルミフレームのAl denteは独特なアナダイズドが非常に目を惹きました。これ現物見て欲しいなぁ。。。凄い格好良かったです。
おわり