上馬店のタニです。
今日は「載せ換えビルド」のお話です。自分のバイクをイジイジしてカスタム日記にしたので、触発してカスタムしたくなっちゃう方がいてくれたら幸いです。
元々乗っていたバイクから、新しく手に入れたフレームにまるっと載せ換えて組み立てるのが「載せ換えビルド」。
他メーカーのバイクからSURLYに載せ換えたり、、
SURLYからCRUSTに載せ替えたり、、
RivendellからRivendellに丸っと載せ替えたり、、
日々多くの載せ換えビルドがピットで繰り広げられます。今日はRIVからRIVのパターンで、RIV同士は他モデルとパーツの規格とテイストが一致しやすいし、タイヤクリアランス以外ほぼ互換を持つことが多いので載せ換えることも多いです。
ーーーー鉛筆ーーーー
今日のカスタム日記はちょっと異例な載せ換えビルドで「同じフレームから同じフレームへ」の載せ換え。なんのこっちゃかというと、
僕は過去「CLEMからCLEMに載せ換えた」ことがあります。

愛車のCLEM H styleから、

CLEM L styleに載せ換え。出来上がったのが、

CLEMです(そりゃそう)
当時は「タニさん何やってんの」「引くわ」とわずかの嘲笑をGETした載せ換えビルドでしたが(きんもちいい)後悔はないです、(いや、ちょっとH style今となっては欲しいけど)幸せです。
そして時は経ち歴史は繰り返す。

これは僕のFRANK JONES Sr.、サイズは51.5。ウエンツが乗っていた物を譲ってもらったので、合わないサイズではないですが、ちょびっとサイズが小さくて気になっていました。(身長173cm、PBH83cm、サドルハイト71cmです)

でもしかし体格に対してコンパクトなRIVだったら、ドロップバーやマスターシュバーなど、トップチューブが短いフレームに有利なハンドルを選ぶことができる、ってメリットもあります。加えて、

一般的なシートポストよりセットバックが大きなRivendell Lugged Seatpostを使ってお尻を引くのもいいかもしれません(27.2mmなのでそこだけ注意)
上記な感じでとっても気に入っていて。ふと稀に「一個上のサイズ53が手に入れば最高なのになー」なんて浮気心が脳裏を過ぎることがあっても、フレームもう無いしな、なんて諦めて乗っていたのですが、
ある日53サイズFRANK JONESに乗っているスタッフに酩酊がてら「ねぇねぇ53サイズのFRANK JONES譲ってくれよ」なんて無茶なおねだりをしてみたら、まさかのOK。譲ってもらいました。

向かって右のBLUEのフレームが53サイズ。。やったぜ、言ってみるもんだ。
載せ換えビルドの前は、

サドルハイトやコクピット(サドルの先っちょからステムxハンドルの交点まで)を測ってメモしておくと載せ換え後のポジションセットがスムーズです。

バラすとなると寂しい気持ちがモワモワと、、このグリルバーカラーも気に入っていました。

フレームの下ごしらえをして(つけたいBBが両側フェイシングが必要なタイプなので削ります)

作業は割愛一旦完成。なんせ同じフレームなので、寸法以外は特筆することなし。

A.HOMER HILSENでお馴染みのこのブルーも憧れていたカラーなので、旧カラーがどうのとか言ってたくせに組み終わる頃にはケロッとしていた自分が怖い。変更点はシートポスト、フレームが大きくなった分セットバック分が不要になったのでプレーンな手持ちの65ポストに変更しました。
しばらくこの感じで乗ってみよう。
——鉛筆——
新しく載せ替えた53サイズのFRANKはその後快適。適正サイズバチっときて最高です。
なんかでも余計なことしたくなってきた、、

MYパーツボックスをゴソゴソとひっくり返していると、あった。PHILの固定コグ。

ほらペダルだって出てきた(昔からMT-lite+ストラップ派)
FRANK JONESのフレームを作ってもらった際、確かグラントさんのブログで「トラックバイクじゃない」「フリーギアで組むもの」ってしっかり書いてあったと思うけど、ちょっと試してみようかな。
・・・・・二週間でフリーギアに戻しました。楽しかったけど、リアバック長いしマラソンタイヤが重くて地面にくっついて足首折れそう
——寄り道おわり——
ここからはちゃんとしたカスタム日記。フリーギアに戻したら、もっと楽めなポジションで乗りたいなーなんて欲が出てきました。バイクチェックを兼ねて組み立て中の写真と完成写真ミックスでどうぞ。

ハンドル交換前、こんな風に「握って快適な位置」に合わせて新旧ハンドルを重ねてみるとステムの突き出しの検討をつけやすいです。
パーツボックスから発掘したCHOCO BARにします。
アルバスターシュバー → チョコバーに交換となるとステム長さそのままってことはまずないのでステムは長い物を探します。80mm→110mmで検討つけました。

110mmの日東さんに作ってもらったPOWER STEMがしっくりきそうです。パカっとオープンクランプなのでハンドル交換遊びもしやすい。

レバーはもちろん、僕が愛してやまないBL-R780。これで3セット目や・・名品です。

DIA-COMPEの名品MX-2と同じくV⇄カンチの引き率変換機能が付いています。

グラントさんのブログで「でも、シマノが不思議と、でも素晴らしいことに、なぜか作り続けているものを紹介したい。それは、このロードレバーだ。」と紹介しているこの↑R400と並んで、R780はずっとシマノさんに作り続けて欲しい名作レバーだと思います(シマノさんへアピール)
再びパーツボックスをひっくり返して

自分のグリップコレクションズにしっくりこなくてゲンナリ・・黒ばっかじゃないか。
困った時は教祖のバイクを見てみよう。

グラントさんのCHEVIOT。わざとオーバーサイズのフレームで組んでいたり見どころ満載なのだけど、グリップの周りのアイデアに刺激を頂戴します。先日のグリップブログで書いた、

カチカチのダッチマングリップに、

ESIのグリップをクッションがわりにチョキっと半分に、

あとはフォースの導きのままに、コットンバーテープをブラ紐シュラシュププ、

ニスで閉じ込めてセイル紐が解けないようにして、引きで見てOKだったらグリップは完成です。

しばらくサドルの角度、ハンドルの角度や高さと格闘する日々が続くので、強力マグネットで六角レンチを持ち歩きます。

フレームサイズも大事だし、サドルハイトもハンドルまでの距離もとっても大事だけど、RIVENDELLは特にサドルの角度、ハンドルの角度がとっても大事だな、と最近思います。
大事、と言うより、神経質にならなくていいのでほんの些細な角度で「しっくりくる」「快適」ってとこが見つかることがあるので、”神経質にならずに”、現状に慣れちゃわずに変えては乗り、変えては乗りで探していく過程を楽しんじゃいましょう。

仕上げはセニュエラ旗を。決して僕はカタロニア独立主義ではないし外国人の僕が首を突っ込むことではないと思いますが、僕のバイクの印として貼ります。僕の自由です。
そして完成、手ぶらで乗りたいバイクになったので

しばらくはZEITGEIST BAGで乗ってみようかと思ったのですが、

買ったけどずっと使ってなかった「WALDの深いやつ」ことMulti Fit 1352 front basketが今一度輝く気がしてきました。

ハンドルバーバッグを前後逆につけたのは乗りながら手を突っ込めるよう。

U字ロックをトゥストラップで、サッと出し入れギュッと固定。カゴが深いので、ネットがペロンと開いたままでもホイールに巻き込まないっていうとこも気に入っています。

気楽になんも考えずに乗るバイクにしたいので、チェーンガードはマスト。作業着DICKIESでもラフに乗れます(それでも裾留めバンドはした方がいいけど)

コグは17/19のダブルコグ。フロントは42tなのでギア比2.47と2.21(貧脚仕様)

雨でも乗るけどフルフェンダーはこのバイクには大袈裟な気がしたのでZEFALでよしです。

RIVにしては珍しくスタンド台座なしのフレームですが、用途的に必要だったのでつけました。松屋や吉野家、すき家の前に停めれます。ペダルは大好きなグリップモナークのチタンカラー!これは思い入れのあるペダルです。

(バルブキャップはノブデンさんにいただいたもの)
全体図

*RIVENDELL* frank jones Sr. (53)
シングルスピード好きのスタッフが多いブルーラグの中で、ギア付き派筆頭と自覚していたつもりでしたが、やっぱりシングルのバイクは楽しいです、ダイレクトな踏み心地、バイクがバウンドした時の無音感。ギア比もどうやら2.2-2.3で良さそうです。

春に来るHOMER HILSENを、PAUL MELVINあたりを使って少し細めのタイヤでシングルスピード滑空機なんかで組んでしまう猛者な方はいないでしょうか、、格好良さそう。もちろんお持ちのバイクからの載せ替えビルドのご相談も大歓迎です。
最後まで読んでくれてありがとうございます、タニでした。
 
				