こんばんわ上馬店のタニです。
今まではブログで色々書いてきましたが、最近頑張っているyoutube。店頭で「見ましたよー」の反響を少しずつ頂いたり。嬉しいです。
最近楽しかったのは、↑デジ&チューヤンのコンビのやつ。(デジ!後ろー!)視聴者目線で普通におもろかった。
実は先日僕も撮ってもらって、今日の21時に公開なんですが、デジのようにうまく喋れないし緊張しいの鼻声の自分は動画だとちょっと何言ってるかわかりません。
しかし編集担当のサブちゃんがめっちゃ頑張って編集してくれてるので、ブログ派の方も是非youtube見ていただけたら嬉しいです。
とはいえ僕のようなローテク人間は、まだまだブログの方が馴染みがあったり。でももうブログって古いのかしら(それでも読んでくれる人がいまだに沢山いて感謝)。自分がそうだけど、気になるものを検索かけて、出てきたどこぞの昔のブログにヒントが隠されていたりね。ブログの良いところもある。
今日はそんなローテク人間、もしかしたら未来検索かけてここに辿り着いた方を意識してコチラをお送りします。なんてことはないものだけど、きっと喜んでくれる人がいると思うので自信作。
*BLUE LUG* XMC crank。
もう2021年なのに、3枚歯のクランクを作ってもらいました。
世はフロントシングル全盛。次々とコンポメーカーより発表されるフロントシングルの波。
しかし3枚が良い時がある。そしてコンポの進化と反比例して盛り上がるOLD MTBやそれをルーツとするRivendell、CRUSTのミックスビルドにも使って欲しいクランクです。
ブラックもあります。
決してフロントシングルを否定しているわけでも、フロント多段を肯定しているわけでもなく、似合うバイク、見合った用途がある限り絶対になくしてはいけない選択肢だと思います。
しかし今まで使っていた選択肢は淘汰され、残ったものは値段の高騰もあり。こりゃオリジナルで作らなければバイクが組めんわい、という事になりました。
ニッチな化石と思うことなかれ。意外と応用も効いて、インナーを外してダブルにしたっていいし・・
↑個人的に好きなのは、アウターを外してのダブル。大きなタイヤのオフロードバイクや太RIV=HilliBikeに無くてはならない(この辺は後述します)小さなギア比設定。
加えて外したアウター部にバッシュガードを付けるのも良いと思います。
そしていつか時空を超えて、OLD MTBやRivendellのフレームを組もうとパーツを探している人が、このブログにたどり着いて「ここにあったか!」という出会いを生み出したい。ブログの良いところ。
このクランクを選んでくれたお客様のバイクを2台見てください。
*RIVENDELL* atlantis (53)
ATLANTISはRivendellの”ALL-ROUNDER”。
CLEMより速く、SAMより太いタイヤが履けて、ROADINIには積めない量の荷物が詰める。その万能な長所からツーリングバイク、旅バイクとして組む方が世界中に多い。
このオーナーも「旅バイク」というキーワードでバイクをお探し。ultra romanceの写真に出会って、彼の愛車でもあるこのフレームに行き着きました。
All-ROUNDERだけにほぼ全てのRiv系ハンドルが取り付け可能なトップチューブの長さだけどドロップハンドルにて。
ドロップの時はステムは短め、50-70mmくらいで良い感じのポジションが作れます。コットンテープをセラックニスで飴色にコーティングしました。
納車前のこの写真では、バッグや積載なしの状態ですが、沢山の荷物を積んでのツーリング。そんな時はきっとトリプルのクランクが活躍します。
日常の街中とは車重も路面も上り坂も異なる状況。テントと寝袋と食材とビールを積んだ状態での峠道。トリプルインナーが火を吹きます。平日の通勤では使わないかもしれないギア、でも未来そんな乗り方遊び方が想像できちゃう方は是非トリプルクランク視野に入れてみてください。
前カゴだけのエブリデーバイク、MTBタイヤを履いてHILLIBIKE、前後にキャリアを付けてツーリングバイク。組み方の幅が一番広いのがATLANTISだと思います。
そしてもう一台もRivendell。(たまたま2台Rivになっちゃいましたがブラック使ってロングホールトラッカーやスペースホースあたりを組むのも乙だと思います)
*RIVENDELL* susie w. longbolts/wolbis slugstone (53)
Rivendellのラインナップ中、トレイルライド、オフロードが得意なフレーム。
用途はマウンテンバイクに近いのだけど、佇まい通り速度感やマインドはちょっと違ってて、「HilliBike」と定義されたバイク。
最大2.8”(70c相当)の大きなタイヤクリアランス。SURLYで言うならKARATE MONKEYのポジションと言ったら伝わりやすいでしょうか。KARATEみたいなビュンとしたスピード感はないですが。
林道や里山、河川敷やトレイル遊びをRivendellで走りたくなっちゃう方はきっとこんなタイヤが必要で、そしてそれに合わせて欲しいのが、XMCクランク、トリプルのクランク。
個人的にHilliBikeにおすすめの組み方。3枚のうちアウター、重いギアを取っ払ってダブル作戦。
街乗りRivendellならきっとPCD110のダブルでギア比は十分。
だけどそれだとインナーが最小34tになるので、大口径オフロードタイヤでガレガレ道の昇坂だと軽い方がちょっと足りない。そこでこのトリプル30t以下のインナー。普段使わなくても「あって良かったー!」ときっと声が出ます。
アウター残してももちろんいいですが、太Rivではあまり使わないアウターを削ぎ落としちゃうこの組み方、ちっちゃな前ギアの佇まいが個人的にすごく好きです。
そしてそして。このバイクの何たってハイライトは僕の仕業ではなくって
オーナー自らがペイントしたchoco-moose bar。これはヤラレタ・・無骨なHillibike、泥に塗れた時にこのペイントブルムースバーがきっと格好いい。COOKでも塗れるのでご興味ある方是非。
CLEM、JOE、ATLANTIS、もうすぐ会えるかなカモノハシPlatypus!太いMTBタイヤでRivendellをHilliBikeとして組みたい方は是非参考にしてくださいね。
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新作XMC、トリプルのクランク。
繰り返しますが、フロントシングルを否定しているわけではありません。
僕もフロントシングルが合うバイクはフロントシングルで組んで所有していますし、両方好き。選べることが大事、両方あることが大事。
でもこのまま右向け右!で前のギアが減っていって、しまいにはフロントディレーラーがなくなってしまうなんて暗黒未来、それは困る。自転車がつまんなくなっちゃう。
なんてのは大袈裟かもしれませんが、これから組むバイクに、古いフレームや昔の愛車のリビルドに、トリプルXMCクランクをご活用ください。
「きっとそのJIS穴からは、時の波の音がする・・」
長くなりました、タニでした。