ブルーラグのHPには沢山のコンテンツが用意されているんですが、お時間ある時に是非見て欲しいのは『SPECIAL CONTENTS』の数々。
僕達が参加したイベントのレポートや海外のブランドのインタビューページなど見応えたっぷりなラインナップ。

今日はその中に最近追加されたSingular cyclesのお話。

Singular cyclesは2006年に誕生したイギリスのブランド。僕は15年程前に自転車屋さんで働く様になった位の時でした。例に漏れなくピストから入った僕には当時29erという大きなタイヤを履かせたMTBが印象的でした。当時はカルト的に「シングルスピードMTB」がブームであり、特に走破性の高い29erは各ブランドから発売された訳です。
(余談ですが僕自身もSalsaのエルマリアッチを買いましたし、BMCのマイクさんがHARO在籍時にデザインを手掛けたお気に入りバイクらしいMary 29er SSも当時人気だった様に思います)
Sigular cyclesは他の量産ブランドと比べクラシックなデザインで強く記憶に残っていました。
当時働いてたお店では取り扱いが無く触れる機会が無かったのですが、時を超えて数年前からブルーラグで取り扱いが始まりました。

ランドナースタイルの“PEREGRINE”からスタートし、ダートドロップバイクの“GRYPHON”と取り扱いさせて頂きました。

フレームを組み立てる機会は多くなって来たもののブランドのヒストリー的な事は知ってる様で知らない事だらけでしたし、知りたいと思った次第ですのでグローバルチームの力を借りて、設立者のSamさんにインタビューをお願いして、Webチームの力を借りて特集ページを作って貰いました。

SINGULAR Sam Alison Interview

Samさんのルーツや意外?なトラックバイクとの関係、個人的に面白かったのは子供の頃に初めて再燃してるゴルフの話。
僕はゴルフを全くしないんですけど、なるほどな。って思いました。

Singular cyclesのバイクが気になってるから読むも勿論ですけど、サイクリストとしてやブランドオーナーとしてのSamさん個人の話が面白いので是非読んで貰えたらです。

合わせてスペシャルなフレームが入荷してるのでこちらもご紹介。

*SINGULAR CYCLES* kite titanium frame set

チタンフレームですよ。まさにスペシャル。
Kiteは多用途に使えるマルチなフレームとして用意されています。
グラベルバイクやツーリングバイク、クロスバイクとしてもどんな使い方にもドレスアップが出来るフレーム。チタンフレームの特性上「錆び」に強い特権はこれらの様に様々な楽しみ方をしたいって時には大きな強みとなりますね。

ここから昨年ご遠方からのご依頼で組み立てさせて頂いたバイクと共にフレーム細部を観て行きましょう。

*SINGULAR CYCLES* kite titanium (L)

フラットバーで組み立てのこちらは最強のコミューターバイクであり、オフロード探査機としても活躍できる仕上がりとなりました。

*SINGULAR CYCLES* kite titanium (L)

Singular cyclesのお馴染みであるヘッドバッジ。「Kite」は「とび」の事らしいですね。(とんびととびって一緒らしいですね。正式はとびらしいですが)
チタンフレームの特有の無垢な神秘的な質感は自転車乗りの永遠の憧れ。

*SINGULAR CYCLES* kite titanium (L)

驚きなのはフロントフォークまでチタン製ってね。大体のブランドはカーボンフォークを合わせる事が多いと思うので斬新。
チタン製のフォークの乗り心地は好奇心をそそります。フォークまでチタン製の事を考えるとむしろ値段が安く感じてくる不思議。(決して安くはないですよ!)
このフォークが多用途のこのフレームにピッタリで左右に3連のパックマウント付き、フェンダーダボは勿論でダイナモライトの配線を内装出来ます。
ブレーキワイヤーこそ外留めになりますが、ハンドル交換等に伴って作業性を考えると好印象。

*SINGULAR CYCLES* kite titanium (L)

チタンフレームの溶接痕はご飯のおかずになりえるじゃないかと思ってます。
フレーム側にもラックダボを備えてるのでパニアバッグで通勤バイクなんていう夢みたいな組み方も出来ちゃいますね。

*SINGULAR CYCLES* kite titanium (L)

*SINGULAR CYCLES* kite titanium (L)

ココだけの話ですが僕は”耳付きエンド”フェチだったりするので、このフレームのチャームポイントとしてそっとお伝えしておきたい。

*SINGULAR CYCLES* kite titanium (L)

気になるタイヤクリアランスは29×2.1″ or 27.5×2.4″なので、もう好きに組んじゃってです。
僕だったら29×2.0″(700c×50c)のドロップハンドルでモンスタークロスとして組むか27.5×2.1″あたりのタイヤのバックスイープのハンドルでダートツアラーとして組むかなって妄想してますね。

*SINGULAR CYCLES* kite titanium (L)

今回はフレームのご紹介になってしまいましたがパーツアッセンブルも抜かりないドリームビルドの組付けを担当させて頂いて感謝です。
末永く楽しんで頂けたら幸いです。

自転車乗りは一度は憧れるチタンフレーム。
高額になりがちなだけあって多用途に使えるフレームを選びたいのは僕だけじゃないはず。
そんな時この「kite titanium」なら様々な要望に応えられるフレームだと思います。

ブルーラグにはS、Mサイズが入荷してますのでビビっと来たかはお気軽にご相談下さいね。

インタビューに応えてくれたSamさんに最大の感謝!と共に本日のブログを締めさせて頂きます。
「kite titanium」以後お見知り置きを~。