ただいま。

アメリカ出張から帰ってきました。

翌日から手を真っ黒にして働いています。

MADEより帰還しました。その1

MADE2024

毎年の出張でキーになるのは、

 

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「MADE BIKE」という北米最大のハンドメイドバイシクルショー。

exhibitor listを見るだけでも、ハンドメイドバイクに興味がある方ならば、おおぅ…ってなる夢みたいなショーです。

数多くのフレームビルダー(オーダーメイドでフレームを作ってくれる職人さん、スーツでいえばテーラーさんです。)や、

様々な分野の自転車ブランド、自転車店などなど…、

もちろん僕らに纏わるメーカーさん達もたくさん集まる素晴らしい機会。

同じ場所で様々な人達とコミュニケーションがとれるし、新鮮な感性や文化が溢れているとんでもない場所だというのは、以前出張に参加したメンバーからも伝え聞いていました。

そんな場所、自転車屋だろうがなかろうが、自転車好きなら絶対に行きたいに決まってる。もちろん僕だってそうだ。

でも少しだけ自分は不安だった。

渡米が決まったのはつい先月のこと。

アメリカに出張なんて超最高じゃん‼︎と妻に言われたけれど、

まず僕は超がつくほど飛行機に乗るのが苦手。

なんであんなでっかいものが時速1000キロで高度34000フィートのところを飛べるの⁇逃げ場なくない⁇もうだめだ。って気持ちになる。

そして緊張と恐怖感で寝れない。ちゃんと今回もそうだった。

(まだ着かないの…ってなっている時の僕目線。)

そんな理由もだけど、最近はちょいとメンタルが弱ってたフェーズだった。

自転車ってなんだろう⁇って考えてた脳みそがずっとぐるぐるしていたり、色んな事が頭の中でパンパンになってた。

日々を過ごしながら落ち着いて一つづつ片付けて、頭の中をシンプルにしたいタイミングだった。

未来ある弊社若手達に座を譲った方が、それはそれで実りがあるんじゃないですかと、社長とチューヤン君に正直に話した。

ごちゃごちゃ考えないでもうとにかく行ってきなさい。あと飛行機は落ちないから。と諭され、

頼れる隠れ兄貴のサブちゃんをリーダーに、上馬店のシャミセン、代々木公園店のサンバ、

(&ベガスの優しき裏ボス)の出張メンバーにジョインした。

そんなちょいとよわよわな自分にとって、今回の出張はとてつもないカンフル剤だった。

この一週間で起こった事全てがあっという間で、でもしっかりと記憶に残っているくらい鮮明な出来事ばかり。

今から書いたら本当にキリがないから、今日は一個だけ。

レジェンドビルダーにも素晴らしいバイクにもたくさん出会えた場所で、

僕がずっと会いたかった人がまさかのMADE会場にいた。

WAKEMANさん。彼はSURLYのOGメンバーであり、

現在タイヤブランドの「HOUSE OF LOOPTAIL」を作っている人。

僕がSURLYを巡る冒険をずっとしてきて、それにゴールなんか無いけんだど、

でも生きている内に必ず会わなきゃならないと思っていたキーパーソンだ。

普通に会場をタイヤをぶら下げたバックパックを背負ってプラプラしていたのを目撃し、興奮と戸惑いを隠せないまま挨拶をした。

色んな話をしたけど、昂っていたし英語もままならない自分だったから聞き逃した事もあったけど、

サブちゃんがしっかり動画を撮ってくれていたので後ほど翻訳してちゃんと理解しようと思う。

そんな中でも覚えている、心打たれてしまった一言があった。

「自転車で遊ぶのはFUN(楽しい)の為なんだよな。」だって。

その言葉を聞いてから、この旅で出会った人達がまさしくそうだったし、全ての自転車を楽しんでいる人達が愛おしくなった。

 

みんなただの人間で、ただの自転車好きだ。

僕らもだし、僕らが憧れを抱いて会いにいった人達だってみんなそう。

ポートランドのライドで初めましてだったCRUSTに乗った彼も、

トレイルを叫んで走ってたねーちゃんも。

実はMADEの後にカリフォルニアにも行ったんだけど、

サンフランシスコの坂をゲラゲラ笑いながら走る彼らも、burrito食ってた彼も、

ポイントレイズの山に囲まれたかわいい街に佇む自転車店の店主も、

フェアファックスの歩道でウィリーの練習してたガキンチョも、

山の上で声を掛けてくれたお金持ちっぽいロードバイカーのおじいちゃんや、

プロテクターガチガチのマッチョなフルサスEマウンテンバイカーも。

まじで雲の上の存在と思っていたおじいちゃん達も、

今思えば結構キツかったんじゃない⁇ぐらいな山をガッツと超ポジティブマインドで一緒に走った彼女も。

全員FUNしてるサイクリストなんだ。

それを感じるのにわざわざ海を跨いだ事は決して無駄じゃなく、

遠くの地でも同じように楽しんでいる人の生々しさに触れた事が、今の自分にはとても大切な事だったんだと思う。

僕がなぜ自転車を好きかという事をもう一度分からせられた、答え合わせになった。

だから僕は飛行機嫌いを克服したい。またそんな彼らに会いに行けるように。

本当に、またたくさん自転車に乗って話がしたいです。

(これは雲よりちょい下のシャミ。)

一緒に行った後輩達に期待されながら出張ブログの一発目を今書いているけど、

具体的な出来事の話よりも先に、自転車はFUNだって、これだけはまず伝えたかった。

MADEのショーも、ライドも、ショップツアーもこれから色んな形で続々とポストがあると思うけど、引き続き期待していてください。

それでは。