YouTube担当のサブです。
今年もThe Cub Houseが主宰する Los Angeles Invitational の時期がやってきましたね。
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昨年の事。サブは、ウエちゃんと参加させてもらって、人生で2度目のハンガーノックをくらう過酷なライドを経験しました。
苦楽共に想い出がたくさんあるので、サブ視点で少し振り返ってみます。
実は、The Cub Houseのショーンから熱烈なラブコールを受けて参加することになったLA Invitational 2024。
思い返せば、ショーンとの出会いは2023年ポートランドで開催されたMADE BIKE SHOWでbeach clubを見せてもらった時から。
出会た瞬間からもう既に友達みたいなショーン。この皆に好かれる明るいキャラクターはもはや才能。
The Cub HouseやTeamDreamのフレンドリーで格好良いイメージは、ショーンが震源地である事を改めて認識する。
ショーンは、ULTRADYNAMICOの2人ともとっても仲良しで、この日も一緒にモーニングライドしてもらいました。
ポートランドで最高の時間を過ごしていたこの時、1年後にLAの山の中でハンガーノックをくらう事になるなんて知る由もなかったですけど。
時は流れ、2024年。
MADEからの出会いを経て、ショーンにご招待いただいたLA Invitationalに初参戦。
ここで今一度、LA Invitationalの概要をざっくりと。
イベントは2日間に渡って行われ、一日目はグループライド。二日目はカーショーと自転車用品のフリマです。
The Cub Houseのショップと店前道路、横っちょの駐車場を基点にイベントが行われます。
たぶん、勝手にバリケード張ってる???さすが自由の国アメリカ。近隣に愛されてないとこんなこと出来ないと思うwww。
The Cub Houseはダウンタウンから少し離れてる分、閑静で開放感があってめちゃくちゃ気持ち良い場所にあります。
って事で思わず写真を撮りたくて、ウエちゃんに走ってもらうの図。店横がこの抜け感。
位置関係はこんな感じで、LA中心部からは、東にちょっとズレてます。
さて、前置きが長くなりましたが、LA Invitationaの1日目、ライド部分にスポット当ててサブの最高の経験をシェアします。
ライドは、難易度別に3カテゴリあって次の通りでした。
シングルスクープ
距離: 27マイル(43.5 km)
標高: 4,100フィート(1,250 m)
ダブルスクープ
距離: 38マイル(61.2 km)
標高: 6,300フィート(1,920 m)
トリプルスクープ
距離: 62マイル(99.8 km)
標高: 10,000(3,050 m)
事前情報も少なく、広大なロケーションを走ってる写真の印象しか知らなかったので、ウエちゃんとサブは、最もイージーなシングルスクープでの出走を希望。
ウエちゃんはMy beach club持参だけど、サブは借り物バイクだし、どちらかと言うとイベント全体の記録を目的としてたので「時間的にもシングルで良いよね!軽く走って良い写真撮って帰ってこよー。」って感じでした。
とは言え、40km。主にダートを含むヒルクライムなんで、水と補給食くらいは持っておきたい!
スタート時間すら分かってなかった僕たちは、ライドに同行してくれるマティ(The Cub House)に尋ねた。
「ぼくら何も持ってないけど大丈夫なの?」
マティは答える
「途中のエイドステーションで水も食料ももらえるから大丈夫だよ!」
そうこうしていると、ざわざわと人が集まりだし、補給食無し1ボトルっていう多摩川ライド並みの軽装のまま、いつの間にやらライドが始まった。
慌てて付いていくウエとサブ。
「え?もうスタート?水も補給食もないんだけど」
「まぁ、マイペースで走るならイケるっしょ!」
こんな会話があったかな無かったか、クールなバイクに乗った大集団にまざる。
山までは、しばらくオンロード。
BIKEは、フルカーボンからRIVENDELLまで。上下ジャージもいれば、短パンTeeシャツのラフなスタイルもあり。 それぞれ拘りを持った格好良いサイクリストが500人超で大移動するのは圧巻。
この時、ウエちゃんはサイクルジャージで、サブはロンTee短パンでした。今思えば絶対レーパン欲しかったーーー!
因みに順位を決めるレースではないので、みんなニコニコお喋りしながら走ってます。
走りきったら貰えるこのワッペンが目的。(Blue Lugが参加するのでカタカナバージョン作ってもらった)
しばらく走っていると何やら行く先の斜度がおかしくなってきます。
いよいよ山の始まり。
序盤はまだ余裕の走りで、写真をパシャパシャ。でも斜度はエグイですよ。
「おお、だいぶ登ったねー」なんて余裕をみせつつも、ボトルの水は底をつき始め。エイドステーションを目指す。
撮影もそこそこに、ようやく1つ目のエイドステーションに到着。
ここでボトルへの水分補給ができると思ってたんですが、最後尾ぐらいを走っていた僕たちが到着した頃にはタンクは空。なんとかありつけた小ちゃいコーラとリンゴを流し込んで再出発。
今思えば、距離的にもここがシングルスクープのゴール??ぽかった。確かにここまでなら1ボトルでも走りきれてたし。
しかしこの時は気付けず。ライドは続く。
と言うのも、スタート前の話では「シングルスクープに着いたら車でピックするよ!そこから少し行けば写真が撮れる良いロケーションもあるから!」なんて話だったので、どこかで車に出会うと信じて走り続けていた2人。
どんどん標高は上がり雲行きが怪しくなっていく。
こんな濃霧の中を登り続けることしばらく。いっこうにお迎えは来ない。
電波もないのでショーンと同行し通訳してくれてたワカコ姉さんとも連絡は取れず。
「話しが違うやん!!!」
薄々状況に気づき始めた僕たちは「走りきるモード」に切り替えた。
この辺りから後半はずっとダートのヒルクライム。ひたすら登る。ジワジワ削られるサブ。
ここで、ずっとサポートしてくれたマティを1枚。ありがとう!
するといつの間にか霧は晴れ、嘘みたいな景色が広がってちょっと元気になる。
ここが言ってた撮影チャンスなのか??
分からんけど、きっもちー!
反面、ここもしっかり登ってるのでしんどいのは変わりません。正直景色楽しむ余裕は無し。
その後、頂上から見て気づいたことですが、さっきの濃霧は雲の中って事。
登りに登って雲を突き抜けた瞬間ウソみたいな快晴になったんですね。
これには感動したけど、このころサブのHPは底を突き始め、ちょっと行ったところでノックダウンするのでした。
これが、人生2度目のハンガーノック(涙)。
意識薄れ、目は霞んで見えなくなり、チャリ漕げず、ついに座り込むサブ。
1度だけハンガーノックの経験があったので、何か食べれば回復する事は分かっていて、怖さは無かったけれど食べ物が無い!!
どうにも身動きできなかったところに神の手が。
既にダブルスクープの頂上まで走り終え、折り返してきた人たちに水と食料を頂きました。雲の上から降りてきた神様感ヤバい!手を合わせたい。
朦朧とした意識の中、名前を聞くことも出来ず、いつかお礼したくてなんとか撮ったのがこの上の写真2枚でした。(もし見ていたらご一報ほしい)
この補給で意識を回復し再出発!
正直、ライドの写真を撮る余裕はなく、休憩で止まってる写真ばかりですみません。
そして、写真が無いのでめっちゃ端折りますが着きました!雲の上のエイドステーション。
(端折った区間も更にひどいゴツゴツ路面でめっちゃ登ってますからね。)
奥の方にブースあるの見えますか?ここがダブルスクープの折り返し地点。
下に見える雲海を突き抜けて登ってきたと思うと感動。リアルは、写真の10倍は壮大ですよ!めちゃくちゃ最高の景色を見れました。
ここで撮ったのが次の写真で、ウエちゃんもブログで良く使ってくれてるので既視の方も多いかと。
サブとしては渾身の1枚です。一度気を失いかけてそこから数百登ってますからねw。
だけど、気候も良くて、音楽が流れ、みんな楽しそうで、まとめて最高の眺めで達成感やばくて吹っ飛びました!
エネルギーチャージのお菓子を口いっぱいに頬ばってのダウンヒル開始!
スケール感を見て欲しくて、あえて引きで撮った図。真ん中にウエちゃんとマティがいるの見えますか?
お次は、マティとマティパパ。チームドリームのジャージを着こなしててカッコイイ!!!
雲の上のダートダウンヒルなんて、そうできる事ないので、これは最高でしたね!
ちょっと写真を撮る余裕が出来ているw。
ただし、このダウンヒルも簡単ではなく、ウエちゃんはパンクを数回繰り返してたり、サブは油圧ブレーキが熱で不能になり、終盤は方ブレーキで降りてたりします(汗)
あっという間(と言っても30分以上ノンストップでダート下ったの初めて)のダウンヒルを終えて街へもどる。最高の絵!
そして、ワッペン貰ってパシャリ。
サブの短パンがめくれ過ぎて、お見苦しいですが、これが「レーパン履いてたら良かったな」の根拠です。
ペダリング時にまとわりつく生地がしんど過ぎてめくってました。
ヤッタゼ!!でもやっぱ、しっかり走る時は、ちゃんとレーパンはこうゼ!!
最後に、自分の準備不足のせいで、LA Invitationalが過酷な印象になってますが、本来そんな事は無くて、総じてハッピーなイベントだったことをお伝えして終わりたいと思います!
この時、ウエちゃんがテストしていたジャージが無事製品化され今年販売されたことも感慨深いでございます。
動画もまだの方は見て下さいね。
YouTube担当:サブ