相変わらず毎日、新入荷や再入荷で慌ただしい弊社ですが本日は少し飛び道具的なフレームのお知らせ。
昨年を思い出すと強烈に印象に残ってる事と言えばCMWC2024。
いくつ行われたレースの中でも興味深かったのが「カーゴバイクレース」
多くのカーゴバイクが一挙に集まるなんて事は滅多に無いですし、個人的に日本ではカーゴバイクって珍しいバイクって印象でしたが海外では意外とポビュラーなんだと思わされました。
その位、参加人数が多かったし実際に跨るメッセンジャーを見てると普段から乗りこなしているんだろうという所作を感じる事が出来ます。
この時に行われたレースは「防災」がテーマになっていたそうで、それを想定した荷物になってたそうです。
バイクに積載してマニフェスト(指示書)をこなすタフなライダー達を見る事が出来ました。
災害時の活躍も期待できる訳です。
実際の話、現代において書類を運ぶって事は昔より少なくなってきているはずだし運ぶ荷物自体も様々なニーズを求められるんだろうと想像できます。
この辺の話は金子さんのブログが分かりやすい。
(実際昨年旅行で行ったパリもカーゴバイクが多く走ってたなー)
今回のCMWCのWTNB(女性とその他性別)で三連覇を果たしたエマさん(表彰台の真ん中)はデリバリーレースをカーゴバイクで走り優勝してるんですよね。
カーゴバイクは走るのが遅いってイメージが勝手にあった訳ですがそれもどうやら違うみたい。
メッセンジャーの仕事で使う訳ですから機動力が無いと行けないのは当たり前か。
とにかく海の向こうではカーゴバイク自体が僕が思ってる以上に活用されているんだという事実を横浜で感じる事が出来たのはメカニックとして貴重な経験だった訳です。
と言う事でブルーラグからもご提案。
*OMNIUM* mini-max v3
さっきのエマさんも所属するコペンハーゲンの”世界最速”メッセンジャーカンパニー 「バイエクスプレッセン」というメッセンジャーカンパニーが製作する「OMNIUM Cargo」。
mini-maxというモデルを用意しました。
(因みにエマさんのバイクはチタン製!!)
同社の「Cargo」というモデルと比較して短いホイールベースで普段乗ってるバイクと同じようなハンドリングで割と自然に乗る事が出来ます。
カーゴバイクの中では取り回しや操作性が良いと思うので、より都市向けに作られたんだろうなと想像が出来ます。
海外の様に道が広く自転車レーンが完備されていない日本にとても合ったモデルだと感じます。
「ミニマックス」という名前なので積載量に対して不安を持つかもですが充分だと思います。
メッセンジャー会社が作ったバイクならメッセンジャーの為のものじゃないの?と疑問に思う方も居ると思います。日常生活にミスマッチじゃない?ってね。
僕もカーゴバイク=仕事のイメージでしたが
こんな風にお子さんを乗せてる写真が幾つか出てくるんですけど、マジで最高じゃん!!って思いました。
毎度お馴染みのRadavistの記事がこちら。
こっちは別モデルのCargoなんですけど、こんな使い方憧れる!!
こんな感じで僕の頭の中にあった「カーゴバイク=仕事」ってイメージは見事に崩れ去った訳です。
(お子さん乗せ用のアダプターは現在、メーカーに問い合わせ中です。)
とは言っても何も子育ての為のバイクって訳でもないので例えば、どっさり荷物を載せてキャンプライドに行ったり、気になるあの娘の引っ越しを自転車で手伝ってあげてもいい訳です。
ちょっと話題になりますよね。そんな事したら。
今回はブルーラグらしくフレームでの入荷だったので職権乱用(組んでみたかったから)して展示車として組んでみました。
別にわざわざ説明するような事じゃないんだけど荷物載せる前提なので油圧ブレーキで組んでます。SHIMANOで手頃な値段で油圧ブレーキが手に入るので良いですね。
(気付いてる方も居そうですがスライダーエンドなのでシングルでも組めます。きつそうだけど。笑)
スタンド台座は勿論用意されております。オススメはやっぱり耐荷重バッチリの *BL SELECT* URSUS double jumbo stand ですね。というかコレ以外だと不安です。
フロント20インチでリアが700cの組み合わせ。リアは700cと言ってもクリアランスは最大55mmにフェンダーなのでほぼ29インチですね。
シュワルベのコミュータータイヤだと前後で揃えられるし、耐パンク性も高いのでピッタシですね。
折角の展示車なのでチャームポイントになる様に*STRIDSLAND* narrow wide chainringを。
フロントシングル設計なのでナローワイドリングは必須です。
同じ北欧ブランドだからかSTRIDSLANDのインスタでもちょくちょく出てくるのを見ると彼の地では本当に浸透しているんだと感じれます。
前述の通りフロントシングルの設計なので広いギアレシオが良いと思います。今回は11速です。
大きなタイヤクリアランスを活かしてオフロードタイヤを履かせてのダートカーゴバイクにもチャレンジ出来る様にとの願いでGRX。
僕達の強みは隣に縫製チームが居るのでジャグ兄にお願いしてシンデレラフィットのラックエリアカバーを作って貰いました!
この辺はメカニックの脳味噌だけじゃどうにもならないので毎度助けられます。
こちらからリクエストせずともバッチリ似合うカラーで拵えてくれるのは、流石だぜ、ジャグ兄!
今までSURLYのBig dummyの様なロングテールバイクは扱ってきたものの、また別パターンのカーゴバイクの取り扱いに期待大。
こんなバイクが走る世の中良くないですか?東京の方は勿論ですが地方の方にも伝わって欲しいな~。
実はフレームでこの車体の他にもう1台入荷したんですが、有難い事に既にご成約済み!!
(追加オーダー入れてますが、届くまで時間掛かると予想されます)
どんな組み上がりで、どんな風に使ってくれるのか今から楽しみです。
この車体も対面お渡しのみとさせて頂きますが、販売できますので気になる方はまず是非試乗からどうぞ~。
北欧繋がりでこちらもご紹介。
HULSROY CYCLESはデンマークのハンドメイドバイクブランド。
と、偉そうに言ってますが僕はこのボトルゲージが届くまで知りませんでした。
興味が湧いて調べてみると、
うん!カッコいい!個人的には一番上のALL ROADが大変好みですが、最後のキッズバイクも気になる。三枚目のROADにlook momのボトルが刺さってるのにも個人的にはポイント高い!(偉そう)
そして実はこのHULSROY CYCLESもカーゴバイクから始まったそうなのですよ。めっちゃ偶然!
今回入荷したボトルゲージはステンレス製のボトルゲージは見た目と耐久性を備えてます。
珍しいのは左、右、対称の 3 つのバリエーションがある事。
左と右はサイドローダー(横にスライドしてボトルが取れる)なので、フレームサイズの小さいバイクでもウォーターボトルがすんなり抜けますし、フレームバッグの装着にも一役買ってくれます。
左右あるので、右利きでも左利きの方でも選べちゃう。
どれも選んでもシンプルでどこかクラシックなデザインは様々なバイクのスタイルに合いそうです。
この手のボトルゲージはやはりking cageですが対抗馬となりえるか!?
今回紹介した他にも、STRIDSLANDやGREPPなど気付くと北欧ブランドの勢いを感じます。
そもそも日本と比べて自転車先進国の国々ですから改めて考えると当たり前か。
僕自身、北欧といえばIKEA位にしか思ってませんでしたがこれからは自転車関連にも注目ですね。
皆さんも是非お見知りおきを~。