皆さん、公開中のスパイダーマン見ました?(TOPの画像はアベンジャーズを意識したけどサンタが全然乗り気じゃなかったのでかなしい)
僕は見ましたよ
スパイダーマン好きにはたまらん面白さと感動で涙止まらなかったです
子供の頃、本気で蜘蛛に噛まれたらなれるんじゃないかと考えてましたからね(笑)

ご無沙汰しております
久しぶりでも書くのはやはりトラックバイクのブログ
やっぱり好きなんですよね
自転車にハマったきっかけでもあるし、コレのお陰で知り合えた人も沢山
そんなトラックバイク今回はホイールの話を、いやっっ
PROの話をしましょう(*’ω’*)ブヒ

日々オンラインストアを覗いてる方ならご存知かと思いますが、突如現れた*PHILWOOD* Pro high flange track hubの色物が!!
ブラックとポリッシュは以前からUPされていましたが、ついに色気ムンムンのカラーパーツが仲間入りしました。

PHIL=耐久性は高いけど他に比べると少々重たい
僕はそんなイメージでした
絶対に壊れないを追求した結果なので仕方なかったのでしょう、、、
でもやっぱり聞こえてくるのが、世界中のPhilユーザーからの「軽いの作ってくれぇ~」っていう声
これだけ求められるとさすがに無視は出来ないって事で渾身のハブが誕生しました

ちなみに、定番のハブはClassicと呼ばれるモデルです。
では、ClassicとPro Trackでは何が違うんだと言うのを紐解いていきましょう

やはり大きな部分だと、圧倒的な重量差

Classic front262g rear379g =641g
Pro Track front222g rear270g =492g
-149gも違います
比べて驚き、同じくUSAメイドのPAULやWHITE INDUSTRIESよりも軽いってんだから大したもんですよ謎の上から目線

っで!なぜこんなに差があるのか
それはそれは地道なパーツの使い分けによって成されているんですね
一挙大公開という事で、

まずはハブシェル
いわゆるボディの部分

ここは同じ素材を
でも味付けが違います
そうです、肉抜きがされてます
金属の塊を軽くするなら削ってしまえと言わんばかりの大小の無数の穴があります
ホイール組む時にスポークどこに通すんやろ?って思っちゃいそうですね!!!!
(*’ω’*)ブヒ

そして、大事な大事な心臓部分のベアリングは、どちらも回転性については言う事無し(シール部分が茶色が純正・黒がカーボナイトベアリングです)
純正のベアリングがしっとり回転するのに対して、Pro Trackについているカーボナイトはツルツル回るイメージ
乗り込んでオイルが馴染むと更に回転の抵抗が無くなります。ほんとに

ロックリングが
ステンレスとアルミで違います
なんてったってPro TrackのロックリングはBBツールで固定出来ます。
パーツと工具の接点が多いので、しっかりトルクを掛けられるのが美味しいところ

上記は分かりやすい所でしたが単体で見ると何のパーツだ?となりがちなスモールパーツにフォーカス

とその前に、、、
そんなハブを使って4カラー、2種類の謹製ホイールをこしらえました

1つ目
合わせますのは *H PLUS SON* archetype






ピッカピカのオールポリッシュでクラシカルな印象がパッとバイクを明るくしてくれます。
気になる重量はフロント888g+リア995g=1883g
同じ組み合わせで組んだものと比べると約300gも軽くなっております

同じ組み合わせで色違いもご用意してます。
こちらはブラックをベースにパープルのPro Trackを、、、
パープルって毒々しさがあって車体にハマればかなりカッコ良くなるイメージですね
差し色を入れる事でオリジナリティが一気にUPします。
オーダーの参考に是非!!

そして、オールブラックの悪そうなヤツも↓
贅沢なハブには贅沢なリムを*ENVE* ses 2.2 clincher rim

ENVEのリムは専用品で、インターナル(ニップルがリムの中にあるタイプ)なのでよりスッキリした見た目になります。


取り扱っているパーツで、最上級なのではないでしょうか
ENVEを目当てで来店される方は多くは無いですが、ある一線を越えると自然とたどり着いてしまうのがこちらのブランド
専用のブレーキシューやライダーの体重によって推奨空気圧が変わっていたり、難しそうな所もありますが、極上の乗り心地を提供してくれます。

そして、カーボンならではの軽さフロント773g+リア875g=1648g
自転車の軽量化で一番手っ取り早いのはライダーの減量なんて言いますが、僕は下手にジム行って痩せるより(行っても続かなさそう)毎月のジム代をパーツに充てたい
オラはそんな人間だ

はたまた、何だか見た目がスッキリしているなと勘づいたかたは鋭い
僕たちのお店で良く組ませて頂くのは32Hなのですが、Pro Trackはスポーク数が少ないフロント20本とリア24本と言う組み合わせ
こんなにスポーク少なくっていいの?と思っちゃいますよね
全然問題なしです、大体の方は自転車に乗ってて飛んだり跳ねたりしないじゃないですか?
本数が少ないのでその分、軽量化されるのは勿論、空気抵抗が減るっていうメリットがあります。

僕は昔、前後16Hのホイールでスキッドとかしてました
意外と振れも出ずだったので乗るのが上手いんだなと思ってましたが、恐らく良いホイールに救われてたのでしょう

 

けどやっっっっっっぱり頑丈さに振り切ったホイールが良いって方もご安心
今となっては定番のローフランジハブに別注したquillの組み合わせもご用意してます。
何を別注って気になる方はこちらをどうぞ

 

そして
スモールパーツに話を戻して、、、
まずはこちら

ハブとフレームを固定するのに必要不可欠なボルト
ステンレスとチタンに分かれていて、微妙に頭の形で判断できます。
外径変わらずなのがClassic
少しテーパー(末広がり)してるのがPro Track

これだけで半分近く軽くなってます

パッと見で小さいけど色が違うのが分かるエンドキャップがこちら

これと

これと

これ
もうわかりましたね?

 

 

そうですこれです

Classicは前後同じくステンレス
Pro Trackはフロントがアルミでリアはステンレス
前後で素材が違うんですね
リアよりフロントの方が負担が少ないって所から変えてるんでしょう

もう少し深掘りすると
リアだけステンレスに熱処理を施して硬化強度を上げてるというこだわり
Classic・フロント→ステンレス リア→ステンレス(熱処理)
Pro track・フロント→アルミ リア→ステンレス(熱処理)
このこだわりの強さ
物作りに一切の妥協が無いですね

でもね、まだあるんです
絶対にぱっと見じゃわからない

ハブシェルの中に入ってるのでお目に掛ることがない縁の下の力持ちこと
アクスル(車軸)の違いについて

並べると違いが分かりやすいかと
これも前後で違うんですね
Classicはフロントがアルミ(右)でリアがステンレス(左)

Pro Trackは前後アルミ

前後アルミでもリアだけ超々ジュラルミンと呼ばれる最高峰のアルミが使われています。
アルミの中でも高強度な分、高価なので航空機、人口衛星、ロケットなど
文明の利器に使われるような代物が入ってます
ちなみにロックリングと同じ素材です
よぉ~く見ると文字が刻印されてますね
「7075」っていうのがアルミの番手になってます

いかがでしょう
高けりゃいいってもんじゃないですけどPHILはやっぱりそれだけの違いや、価値があるという事がお分かりいただけたのではないでしょうか?

最後にホイールを履かせた写真がこちら

うむうむ、悪くないですね。
軽くて丈夫でスイスイ進む
三拍子揃った調子良さげなホイールになりました
満足です(*’ω’*)ブヒ

勿論
この組み合わせじゃなくてハブの色をかえてオーダーするとかでも大歓迎であります。

春に向けてのカスタムの参考にしていただければ!!!

 

ほなまた