今日の上馬日記はバイクカタログ更新です。
最近組ませていただいたお客様のバイク達、そして僕らの提案店頭展示車、そしてそしてスタッフのバイクなんかをカタログ状に積み重ねていく死海文書「カスタマーズバイクカタログ」。
本当はこの何倍もバイク組ませてもらってるし写真も撮りまくってるんだけど、ご紹介がなかなか追いつかない。やばい。頻繁に発射しないとパンパンになっちゃうので今宵も放出します。
本当ジャンルレス様々で面白いので、一緒に見ながらバイクチェックしていただけたら嬉しいです。
まずはカスタムペイントからこだわって組ませていただいたALL-CITY ”space horse”からいきまーす
*ALL-CITY* space horse
ご指名No.1であるSURLYの牙城をジワジワ崩しつつあるALL-CITY。同じミネアポリスのバイクメーカーでありSURLYの弟分的なブランドであるALL-CITY(ボスのジェフがSURLYのポールを手本となる存在でリスペクトしてる、って言ったのを思い出します)
そんなALL-CITYのフレームは、ぶっきらぼうなSURLYに比べると何処か都会的で垢抜けていて、実際に乗り味はスピーディ。カーボンフォーク搭載のモデルもあるけどマジメなレーサーバイクじゃない。レースと遊びの境目がない彼らならではのラインナップ。
このSPACE HORSEはALL-CITYの中では一番マルチで多彩な組み方ができる、言うなれば一番SURLYに近いフレームかも?と思っています。ツーリングバイクに組んでもよし、日々の生活車エブリデーバイクに組んでもよし。
そんなA/Cきっての万能型フレームをCOOK PAINTにてカスタムペイントして組みました。オーナーはデザイナーさん、自らカラースキームをデザイン(!)それを具現化します。
ALL-CITYのフレームはペイントやデザインが凝っていることが多いし、SURLYとちがって剥離の工程を挟まなきゃなのでリペイントすることは少ないのですが(費用も時間も膨らむため)、バッチシ塗れます。
深いネイビーからリアのつま先に向かってパープルのフェード。そんでもってリアのphilのクイックがそのグラデーションの終着になってるってストーリー。
オーナーが今まで乗っていたバイクもお店でいじらせてもらったことがあるので、僕らが意識したのは1号機よりも遠くに行くことができるバイクにしたら気に入ってもらえるかな?1号機では行けなかったところにオーナーを運んでもらおう!ってところでした。
景色を見ながら乗れるポジションを取れるようサドルハンドルの位置関係を仕込んで、回転系はPHILの前後のハブを中心に気持ち良く前へ進むものを。広いタイヤクリアランスには走る道を選ばないオールテライン全地形タイヤを。お休みの日の行動範囲がブワッと広がってくれたらいいなーと妄想しながら組みました。
そしてこのフレームの醍醐味は拡張性。納車直後の姿から、乗っていく中でどんどんリファインを積み重ねることができるところ。この先不便を潰して変わっていくのが楽しみです。どんなとこにも乗りまくってくださいね。
(ちなみによく聞かれるこのフロントラックはRAWLANDのもの。まだオンラインショップ等でご紹介できてないけど、お店にあるので気になる方是非見に来てくださいな)
続いては、なんだかんだでも不動の指名率1位、SURLYの名車クロスチェックをば。
*SURLY* cross check
初めてのスポーツバイク、とのことだったので、未来オーナーがどんな乗り方、趣味嗜好になっても対応できるものを・・となったらSURLY CROSS CHECKが自然と選択肢に。
万能万能っていうけどどう万能なの?って疑問は僕らのバイクカタログ絞込み検索”cross check”を是非見てください。本当に多彩で多様です。
このフレームがファーストバイクだった人は大概乗り換えずに乗っている人ばかりです(当社調べ)。カスタムの幅が広いので、そのままの姿で乗ってる人は少ないですが10年乗ってる人もいます。乗り手の走る距離や道、環境に合わせて必ずアジャストできるのがこのクロスチェック。
深いインディゴネイビーにペイントして、パーツはクリーンにシルバーで。輪行して旅行先でも乗りたいってお話を頂いていたので、使えるギアの幅は大きく。フロントはロードコンポ、後ろのギアにはマウンテン用の大きなスプロケ仕込みました。坂だらけの土地に持っていっても楽しめるように!
シフターはハンドル先っちょバーコン。STIより故障やトラブル少なくコスパも上々。その分シートポストやステムはNITTO、丈夫で美しく、この先ずっと所有していても価値が変わらないものを。レザーサドルも新品よりも使って味が出てからの方が宝物になる算段です。
ドロップハンドル、トゥクリップは挑戦の部分。これに慣れて今まで行ったことないところにも乗って行ってくれたら嬉しいです。ちなみにこの*FAIRWEATHER* M174AA all road bar、手前にククッと戻るフォルムは楽チンポジション作りやすく、リーチもドロップも短いので初めて使うドロップハンドルにもってこいです。ドロップつけたいけどあんまキメキメの姿勢で乗るのはなーって方にもオススメです。
僕らがよく組ませていただくSURLY、カーボンバイクよりも重いかもしれないけど、その競技バイクは果たして10年後も乗れているものなのか。SURLYならきっと10年後も自分の毎日に欠かせないものであってくれます。大げさじゃなくて本当。
そして本日最後のご紹介はRIVENDELL。
*RIVENDELL* clem smith Jr.
アメリカのバイクの中でも異彩を放つRIVENDELL、その中でもさらに異彩を放つCLEM SMITHのLスタイル=またぎやすいトップチューブを持ったステップスルーバージョン。
ブルーラグのスタッフジェニーの愛車でもあるように、その形状から女子チャリに選ばれることが多いのだけど、このバイクのミソは、オーナーが男子ってとこ!あえてL styleを男子が乗る、ってとこ!
フレーム形状は女性的な印象与えちゃうかもだけど、マウンテンバイクのタイヤも履かすことのできる広いクリアランス。オフロード走行も可能な屈強なチュービング。極太いタイヤもバシッと制動できるVブレーキ。CLEM L-styleは女子だけのものにあらず。
手前に大きく戻ったハンドルはクラシック車をイメージさせちゃうかもだけど、このボスコバーは幅550mm。太いタイヤもコントロールできてユサユサ振ったらグイグイ進みます。バスケットやキャリア、荷物を運ぶための機能を盛り込んでも全然へっちゃら。
その見た目で受ける先入観ではなく、個人的にはクランカーや創世記マウンテンバイクのような男らしいタフな組み方をしてみてほしいです。
そしてRivendellのバイクは自己表現のツール。ライフスタイルに合わせていじって、汚して、その人らしさが積み重なってきたらようやく完成するバイクです。
ちなみにこのオーナーのバイクは今こんな感じ、
https://www.instagram.com/p/BSbHm4dgnuf/?taken-by=bluelug_kamiuma
だいぶオーナーの色に染まってきてます。ヤレたレザーサドルにステッカーチューン。デカめのバスケット付けちゃうのにイカついマウンテンタイヤ・・・だいぶ唯一無二になってきてる。
納車直後のピカピカよりも、しばらく乗って汚れてきてからの方が格好いい、って価値観。で、実際そうなのがRivのバイク。本当不思議なバイクメーカーだなーって思います。
本日は以上3台のご紹介でしたー
他にも様々なバイクが見たい!って思ってもらえたら「ブルーラグバイクカタログ」を除いてください。そして気に入ったバイクがあったらブックマークして教えてくださいね。ジャンルまぜまぜの超広い守備範囲でお待ちしておりまーす