羨ましすぎやしませんか。おい。

RivendellのWillくん、Jamesくん、Calling In SickのAdamくん、Sklar BikesのAdamさんとブルーラグのメンバーがサンフランシスコの街を走るだけの動画。ハブのラチェット音、タイヤがグラベルを踏みつける音、楽しくて溢れ出してしまう笑い声こそが最高なBGM。こういうRawな編集には視聴者をより引き込む魔力があります。純粋に自転車に乗りたくなる動画なので是非観て欲しいです。

どこか遠くの山に遊びに行ったり、自転車に荷物を積んで旅に出たり、カチッとジャージを着てスピーディに遠くを目指したりと、ライドにはたくさんの形があるが、 この動画を観て山に走りに行きたくなった訳でもなく、バイクパッキングトリップに行きたくなった訳でもなく、ライクラに身を包んでストイックに走りたくなった訳でもない。

誰かと目的なくただ一緒に走りたい。という気持ちになった。

そんなパーフェクトタイミングに地元のアン・レーサー・サイクリストの先輩方からライドのお誘いをいただいたので、尻尾をぶんぶん振って参加させていただきました。

10年前くらいに初めて会ってずっと一緒にスケートをしていた先輩と、僕の地元の近くにお住まいでお店にもたくさん来てくださるお二方にも来ていただき、とても楽しいライドになりました。

Rivendell A. Homer Hilsen、Clem Smith Jr.2台に、Crust Wombat。
地元神奈川で僕が好むノンコンペティティブなバイクシーンがあることを知れたのが何より嬉しい。

皆さんインターネットやSNSを通じて出会ったワケではなく、道端ですれ違ってお互いに「あっ!」ってなって出会っているのが面白い。しかも、どんどん仲間が増えているというのも胸熱。

自転車というアナログな乗り物に熱中する人同士が、アナログな出会い方をして輪を広げていくこの様は、まさしくローカルバイクムーヴメント!


せっかくなので、僕もこの日のライドのダイジェストを作ってみました。

上のYouTubeの動画の6:00辺りでサンバが「やってることはSFも日本も変わんないっすよ」みたいなこと言ってるけど、確かにそうなのかもしれない。仲間同士集まって、夜までひたすら自転車に乗るだけ。

「自転車に乗ること自体が目的のライド」というより「誰かと共に時間を過ごすことが目的のライド」だったなあ。
と、解散後にしみじみしながら一人でペダルを回して帰る道のりもよかったなあ。この日は気づいたら80kmくらい走ってました。

デコボコのトレイルでアドレナリンをドバドバ出すライドや、スピーディに自分をプッシュするライドもいいけど、こうして遅くも速くもないペースで、その辺走るライドの方が案外一緒にいる人とのサドルトークが捗るし、心の距離も縮みやすい気がしています。

OKBさん、M西さん、M月さん、

ライドにお誘いいただきありがとうございました。おかげさまでとても楽しくて、充実した休日を過ごせました。

どんな形であろうと自転車って楽しいし、好きになってとよかったなあ〜って思った次第です。サイクリストの多くは自転車にハマって人生変わったなんて言うけど、決して大袈裟ではないと思います。お金はもちろんかかる趣味だけど、それ以上に得られることや、自転車に乗っている時にしか思いつかないアイデアや発見もあるし、マインドをクリアにできたり。

今回のライド中に先輩が「なんかこうして自転車乗ってると調子いいんだよね。頭の中がスッキリするっていうかさ。この時間って絶対必要だよね」みたいなこと話してたけど、ホントその通りなんですよね。

なんかもうみんな自転車乗ればいいのにね。(投げやり)

上記のことをまんま絵に映し出したようなページを最近入荷したCalling In Sick Magazine issue 15で発見した。

(ちなみに今回の表紙は皆さん大好きRivendell staffのWillくんが撮った写真だそうで!)

“RIDE THOUGHTS” (ライド中の思考)ってタイトルの12コマ漫画。

「ここじゃ何も考えられない。ちょっとチャリ乗ってくる」と言って画面から離れて自転車に乗りに行くが、目に入った物や感じたものを脳が認識しているだけで、何も考えてないってオチ。

でもそれでいいんです。心の健康はこういうことで保たれているんだと思います。

幡ヶ谷メカニックのミンミンが提唱するBIKE THERAPYってやつですね。

ついでと言ったらアレですけど、マガジンの他にもnew stickerやアパレルが到着していて、オンラインストアにUP済。各店にも振り分けていますのでよかったらcheckしていただけると嬉しいデス。

今回のカーネル的推しステッカーはBlue Lugをネタにしてステッカー作ってよとアダムお願いして作ってもらった”Blue Lug Meme Sticker”とアダム節前回系”Hit By A Car Sticker”。

Blue Lug Meme : あなたとあなたの友人は、ブルーラグオンラインで送料を安く抑える為まとめて大きな注文をして奨学金の返済を遅らせていませんか?もしそうならばCalling In Sick Magazineも気に入るかもしれません。

Hit By A Car : ボリナスリッジをVans Slip-Onを履いてライドするより車で轢かれた方がマシ。 

フーディはブラックとグリーンの2色展開。
本国は黒のみの展開ですが、アダムにお願いしてJAPAN SPECIALとしてもう一色作らせてもらいました。

せっかくだからアダム色選んで〜とお願いしたところ、案の定グリーンでした。プリントまで。

グラフィックはSF Bike Traderの中の人Reuben Sawyer氏によるモノ。

ボディは10年前、98%のスケートブランドがこぞって使っていた今となっては懐かしきIndependent Trading Companyを使用。

Calling In Sick Magazineのプロダクトの全てを見たい場合はコチラからどうぞ!

最後に、雑誌始めにあるEditor’s Note (編集者の注釈)の翻訳でお別れとさせてもらいますね。

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今回の号から表紙の下部にあった”エクストリーム・オルタナティブ・サイクリング・マガジン”というキャッチフレーズを無くしたことに気づいた人もいるかもしれない。俺はこのキャッチフレーズに少し疲れていた。”エクストリーム・オルタナティブ”というのは冗談半分でつけたフレーズだった。何事でも”エクストリーム”と自称している奴はイタイと思っているからやめたんだ。もう一つの理由としては、俺はオルタナティブなバイクだけが好きなわけではないからだ。

いくつか前のissueからパキパキなロードバイクやジャージ姿を誌内に掲載している。インスタのDMやYouTubeのコメントでそれらに対して不満の声ももらっているが、彼らが何に期待しているかが分からない。俺が参加したライドの動画に映り込む人々が乗るバイクの種類が気に入らないのか、俺のインスタの投稿に映る人たちの服装に文句を言っているのか?サイクリングは自由で誰でもできることだ。ルールなんてクソ食らえ。

俺は大学の時からジャージを着て自転車に乗っていた。着ていて気持ちが良いし、そういうライドには理に叶っていると思っている。
RivendellやMashに乗る時はもちろんジャージは着ない。ENVE MeleeやCrux DSWに乗るときは理に叶っているから着る。
俺が普段皮肉ったりする物はもっと複雑で具体的なものだ。カーボンフレーム、ジャージやディスクブレーキをただ嫌うことはありふれた奴がすることだ。

Calling in Sick Magポッドキャストでは、雰囲気を和ませる質問として「サンフランシスコのサイクリングシーンについてどう思う?」とよく投げかける。サンフランシスコ住みのゲストのほぼ全員が「クールだけど、ハバツ意識が強いよね」といったような回答をする。

ゲストの中にはロサンゼルスのシーンを例に挙げる人もいて、彼らはヴィンテージのマウンテンバイクに乗るグループ、RivendellやCrustに乗るグループ、カーボン製のレースバイクに乗る人がが混在するグループライドを見かけることがあると話すんだ。誰もが楽しんでいる様子で、ここ(サンフランシスコ)ほど自転車の種類に対する偏見が少ないように見える。

俺の推測では、ロサンゼルスは自動車文化に深く染まっているため、どんな種類の自転車に乗ろうとも、自転車に乗る行為そのものが肯定的に捉えられているのだろう。サンフランシスコではサイクリングがより日常的であるため、他のサイクリストの存在がロサンゼルスほど熱狂的な反応を引き起こさないのかもしれない。

カーボンバイクに乗り、ビンディングシューズにジャージを着ることが、普段着にVANS Slip-OnでRivendellに乗るより優れていると言っているわけではない。ただ、好きなことをするのがクールで、他人を批判したり、別のタイプのサイクリストを異質扱いする必要はないということだ。

友人のLucが言っていた「アダムはただサイクリングが大好きなだけなんだ」というのが正解なんだと思う。
俺の投稿に嫌味なコメントが付くのを見ると少し胸が痛む。人々が態度を改め、どんなジャンルの自転車も自由に楽しむことを喜び、自分と趣味の違う人を非難しなければ、もっと楽しい時間を過ごせるはずだと思うから。

そこでCalling in Sickに新たな時代を刻みたい。イケイケにカスタマイズされたRivendell AtlantisなどのOGシットから、ガッデムCanyon Ultimate CF SLX 9.0まで、あらゆるものを取り上げていこうと思う。

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ここ日本でもどんな自転車に乗ろうが自由だし、お互い同じ自転車好きとして尊重し合いながら楽しめたら良いですね。

Calling In Sickのニューチャプターも楽しみだよ、ありがとうアダム!

✌️

-カーネル