上馬店のシャミです。
今回は改めてMADEにフォーカスして書いていきます。
またしばしお付き合いいただければと…
遅ればせながら「MADE BIKE SHOW 2025」の本番を振り返ります。
連日店頭にて「おかえり〜」とわざわざお声がけとってもうれしいです。
もれなく10倍返しでもはや自慢話に近い体験談を聞いていただいてありがとうございます。
もうしばらくはお付き合いください。
初日。
会場にてチェックインを済ませるや否やそこにいたのは。
キャメロン・ファルコナーだ。。。
正直こんなにフラっとさっぱり会えるなんて全く思っていなかったので「あれれれ???きゃめろん???」
彼も僕の憧れのビルダーの1人なので一瞬なにも信じられてなかったです。笑
彼に関してはまた後ほど触れさせてもらいますね。
会場の中に入る手前にブースを構えていたのはVELO ORANGEご一行。
新作のフレームや、リムなどのプロトタイプが展示してありました。
新しく作っているリムが展示されていて20″,27,5″,29″(700c)とサイズ別で展開予定だそう。実に楽しみ!
サングラスをかけているのがボスの「イゴアさん」で、長髪さらさらヘアの彼が「クリントさん」でお二人は以前日本にもきてくれて、「ORANGE OUTSIDE」を代々木公園店でしてくれました。
それ以来「チャリで来た」に2人ともハマっていてこの時のグループフォトもそれでした笑
入ってすぐ目の前のブースには「WHITE INDUSTRIES,Rolf PRIMA,ASTRAL Cycling」のブースがデーンと構えていました。
このファルコナーの車体みて違和感感じた方は相当めざといです。
タイヤの規格が32″というサイズ。29erと言われる29″よりもさらに大きいサイズ。ASTRALのリムとMAXXISのタイヤが使われていました。
ちなみにビルダーのキャメロンに32″のことを聞いたら「身長の高い人だけが満足に楽しめるサイズで流行ることはないだろう」とバッサリ。
まぁ確かにな。俺乗れないもんな。
もう少しこのブースでのお話をさせてください。
この青いフレームはRob Roberson(ロブ・ロバーソンさん)が手がけたフレームです。
彼もアメリカのハンドメイドバイクシーンにおいて伝説的な人物の1人です。
彼のことを調べようにも、何も出てこない。唯一出てくるのはRADAVISTの記事のみ。
ウルトラダイナミコの3人や、その友人たちにも聞いてもみんな口を揃えて「彼がベストなビルダーだ」っていう。
ホームページもないし、SNSもやってない。なんならスマホも持ってないって聞いてそんな仙人みたいな人いるんか。って思った。
それと印象的だったのは彼がフレームを制作する際のほとんどの金属加工を「手作業」で行っているそう。「No machine,No machine」ってずっと言ってた。
考えられないほど非効率的だけどそんな彼の作るフレームは超高精度だそう。
ラグのデザインも自分でしてヤスリと金鋸を駆使して…。みんなから「レジェンド」と言われるわけだ。
みんな大好きPAULのブース。
みんな大好きなのは日本のみんなだけじゃなくって万国共通だった。
PAULのブースもひっきりなしに人がきててみんな手埋まってたりでなかなか一緒に写真撮るチャンスなかった。。。
「来年はPAULの工場見学おいでね〜」ってしれっとお誘いをもらった。ぜっっっったいに行きたい!!
アーカイブなんかもみてみたいしあれだけブレーキの種類多岐に渡っているのにアジャスターなどの小物まで全部削り出しで作ってる工場のラインをみてみたい!!!
PASS AND STOW のマットさん。彼がBest of rackのラックを作っているマットさん。
ブルーラグのリフレクターが置いてあるんだけど、これは販売している分らしくって!!!!
このMADEに合わせてブルーラグに注文してくれたんですって…
この会場でもたくさん売ってくれて本当に嬉しかった。
今年の彼のブースは完成したラックがメインのブースになっていました。(超個人的には生でラックを製作するときに使う治具を見てみたかった…)
みてもわかる通りマットさんはお茶目で陽気な人です、可愛い。
PASS AND STOWのブースの一番高いところに展示してあった「FALCONER」はマットさんの私物で、期間中毎日これに乗って帰っていくのでした。
そして、マットさんの隣にいるのがまたしてキャメロン・ファルコナーさん。。。
お二人は仲良しで、キャメロンさんは荷物を毎日マットさんのブースに置いてた笑
そして帰ってきて写真見ると本当に自分が恥ずかしい。何してんの…
BTCHN’のブースで一際目を惹かれたのがこのバイク。
こちらのバイクはビルダーのタイラー本人のバイクだそうです。
最初の方にも登場した32″規格のホイールを履かせたビッグウィールバイクでした。
チェーンステーを短くするために極端に曲げられたシートステーや3Dプリントを駆使しパイプよりも細いチェーンステー集合部。
おまけにフロントフォークは「これ溶接じゃないよね?」と質問したら「グルーだよ」と。接着剤を使っているらしい。
もちろんただの接着剤ではなく、カーボンなどに使われるエポキシ系の下手な溶接よりも強度の出せる接着剤です。
チタンの陽極酸化処理を応用して狙った色だけでなく狙った柄まで実現しちゃったり、22.2mmハンドルクランプ径のステムを作ったり(これは去年の一周リクエストのやつ)と今年もタイラー節は健在でした。
最後の写真もめっちゃ好きな写真。
ポートランド滞在中に間違いなく一番お世話になったひとたち。
ULTRADYNAMICOのブース。
彼らには到着したその日からお世話になっていて、朝のライドにも連れて行ってくれた!
「ポートランドの朝」なんて素敵な響を好きな自転車でさくっとライド。
MADEが終わった後みんなでピザを食べに行ったり、そのあとはデザートのアイスを食べに行って。
そのままパトリックのお家にみんなで遊びに行って。
朝から晩までみんなで遊び尽くして普段集まった時にやる遊びの仲間に入れてもらったような感覚でした。
ウルトラダナミコの3人や、周りの友人たちからしたらそれほど特別なことじゃないのかも知れないけど(パトリック邸でのくつろぎっぷりを見るに。)、普段やってるようなことを一緒に共有できたことが僕らにとってはとっても特別でした。
彼らが日本に遊びにきてくれた時には逆に普段乗りに行ってるところに一緒に行きたい。帰りははま寿司で打ち上げでもいいな。
RON’S BIKESの新作「CR-1」流行りのミッドリーチキャリパーロードバイク。
アルミではなくクロモリのフレーム・フォークでCRUSTのdreamerと同じくダレン・ラーキン製のバイクです。
加速が良くいつまで乗っていられるよな乗り心地に心酔してました。
「chapman cycles」僕は初めて生で乗られてるのを見た…
オーナーはshovel researchの彼女。(インスタ)
MADEその①はそろそろこの辺で折り返し。
次回号で最終日の出来事まで一気に振り返ります。そして一同オレゴン州ポートランドを離れ次なる目的地である憧れの地、カリフォルニア州サンフランシスコへと向かうのです。
ポートランドでの最後の夜は僕たちの友人であるVELO ORANGEの面々とディナーで締めくくりました。
この夜もまたただの自転車好きの人たちが一緒にご飯食べているくらい気を許した夜でとっても楽しかったなぁ。
それではまた次号で。
シャミセン