悩みでもあり嬉しくもありな話。
「BRIDGE CLUBってマウンテンバイクじゃないんですか?」
という質問。一見してそうですよね。でも僕はちょっと違うと思っています。
暇さえあればSURLYのカタログを見ている自分。
特にこのジオメトリ表(寸法設計図みたいなもの)を穴が開くくらい見続けてしまう。
今回話題に上がったブリッジクラブと、
ザ・マウンテンバイクのLOWSIDE(ロウサイド)。
比べてみたくて写真を撮ってみたけど、数字だけ見てもちんぷんかんぷんですよね。
なので重ねて貰った。
※・赤→ブリッジクラブ・透明だけどグレー→ロウサイド
重ねてもうーん…って思ってるでしょ!?分かってるから!!俺もそう!!
でもLOWSIDEの方が前に長いっていうのは一目瞭然。
元来マウンテンバイクは荒れた下り道で本領発揮できるように設計されているものが多いのだけど、ご他聞にもれずサーリーもそうなっています。
トップチューブ(フレーム前三角形の上のほうのパイプね)が長くなると、上半身および腕からハンドルまでの空間が長くなります。
これはリーチという、足の位置からハンドルまでの位置に影響するんだけど、比べてみるとここも数値に開きがある。
長すぎたら駄目だけど、ちょっと長いけど扱える位の余裕を持たせることで、下り坂での安定感が得られるそう。
短すぎると荒れた路面をダイレクトに感じて安定感が損なわれて結構ヒヤヒヤすることも。
ちなみにBBという足を回す軸の位置もLOWSIDEのほうが少し高め。
重ねるついでにこんな車種も。
※両方赤いけど、ブリッジクラブとミッドナイトスペシャル。
フレームサイズの差はあると思うけど、ブリッジクラブがマウンテンバイクフレームよりかはツーリングやコミューターバイクに設計が寄っているのがよく分かる画像だと思います。
SURLYが提唱するオールロードモデルのミッドナイトスペシャルと比べると、やっぱりブリッジクラブの方が少しダートを意識した設計。
比べて分かった事は、ブリッジクラブはどのカテゴライズにも微妙にかぶらないって事…。
毎度SURLYパラドクスに誘われてそっとカタログを閉じます。
導入が長かったけど、今日はSURLYのバイクチェックしたかったんだと思い出しました。
いつもだとCROSS CHECKやSTRAGGLER、LONG HAUL TRUCKERをご紹介することが多い。
それは彼らがオールマイティな車種だからだったり、一見して癖のない自転車の形だからだったりします。
故に人気車種だし、組むことも多いので露出も比例して。
でも、その人気車種以外にもSURLYって当然あります。
使用用途によってはオーバースペックだからと候補からはずれたり、
ニューカマーなフレームは皆様子を伺っていたりと…。そんな車種も光る原石。
俺はSURLYが好き過ぎるので、そういった車種にももっと光が当たって欲しい。
そんな私情も込めて紹介する2台です。
SURLY ECR M SIZE
本来はどんな場所でも行ってこい!!っていう全地天候型ツーリング車のECR(イーシーアール)。
今回はフロントラックとライザーハンドルをつけて、少し気の弛め、だけど見た目がイカついエブリデーバイクとしてお渡しさせて頂きました。
※・グレー→ロウサイド、・透明だけど白→TROLL(トロール)
因みにECRはトロールの兄弟、今回はそのTROLLと比較したけどLOWSIDEなどのマウンテンバイクと比べると少しコンパクトめ。
あくまでツーリングバイクとしての、長距離や平坦な道で疲れない為の設計なんですね。
タイヤは中々街中じゃお目にかかれない3インチの極太タイヤ。ホンダカブの前輪より太い。
ツーリングバイクカテゴリーなので、各所の補強もガチガチに。荷物をたくさん積んでのライドでバイクがグニャグニャしない為の工夫がここ以外にもたくさんあります。
ちょっとギリギリのクリアランスになってしまったけど、このSIMWORKSのフェンダーに助けられました。
29インチ用の物が結構ジャストフィット。
見た目はオーバーな感じが否めない。でもそれでいいじゃん!!乗りたい形に乗ってほしいし、意外にこういったタイヤも走ってみるとアレ?進むぞってなります。
買った後に色々な可能性を感じざるをえない、未来の自分が喜ぶかもしれないモデルです。
SURLY BRIDGE CLUB S SIZE
冒頭にお話したフレーム。ジワジワとお客様に浸透しているのを感じます。
こちらはメーカー完成車なのですが、やっぱSURLYだなーっていう佇まい。すでにどこでも行けそうなルックスです。
まず飛び込んでくるのはカゴ。自転車が小さいのではなく、カゴが異様に大きいんです。
アクセサリーのちょい足しでこんな感じのマッチョエブリデーバイクに。
普通のコミューターバイクとは違う最強感があります。スーパーの駐輪場にこんなバイクがしれっと停めてある未来が見たい。
もしかしたら 既視感ある方はこの写真でピンと来るかもしれません。
都内近郊の電気店の社用車として今日もびんびん働いているかも。
それでは。