生きてりゃいいこともあるもんだな〜が久しぶりに炸裂。
なんとも光栄なことに、RIVENDELLの旧ATLANTISと今はなきRAMBOUILLETを組ませていただける機会がありましたのでそちらをご紹介。
RIVENDELL/RAMBOUILLET
日本製のRIVENDELLがあった頃のモデル、ランブレット。
おそらく東洋フレームさんが製造されていた頃のものなのではないでしょうか?
今になって買っておけばよかったと後悔がリフレインする、罪深き魅惑のフレームセットをベースに組み立て。
車輪を付けただけの状態でデッドストックとなっていたフレームを救済したことから歯車が回り出しました。
ロードバイクよりも、もっとリラックスして。
ランドナーよりも畏まりすぎない感じ。
何より今組む空気感を大切に、ご提案をさせて頂きました。
まずはドロップハンドル、FWのM174を使いました。
クラッシーな丸型ハンドルを現代に似合うシェイプにモディファイしているので、タウンユースでも少し上体が起き上がるので、視界も良好。
オーナー様のご要望でレバーは、ビョンとアウターが露出するタイプのものをチョイス。
レバー、やや握りづらさは感じるけれど、ほとばしる当時感。
やれやれと思いながら愛でる要素。こちらもチャームポイントに認定。
ダイナモライト界のキング登場。
SINE WAVE CYCLESのCYCLE BEACONをチョイス。
サイクル=自転車
ビーコン=灯台の意味。
暗闇を突き抜けろ!
コックピット部分の視覚的充実感にどうしてもフォーカスしがちですが、RIV品番の中でもローディッシュなフレームのポイントを抑えて、ドロップの判断はとてもいいですね。
クリアランスも35Cあたりと幅もありますし、タイヤさえ変えれば、このセッティングでグラヴェルコンディションもアリかと。
バスケットはなしの判断でした。
なので、日常お使いになられるのにサドルバッグを。
SWFTのZEITGEISTをチョイスして頂きました。容量も10L弱ありますので、手荷物プラスαの許容はあるでしょう。フラップついてるので、気にせず色々詰め込めるのはバスケットにはないセールスポイントですね。バスケットだと飛び出るのがどうしても気になりますから。
こういうフレームがあったから、JACK BROWNというタイヤが生まれたんだろうと、勝手に想像。
トレッドパターンがチェッカーフラッグになってます。
このタイヤを履けただけで満足しちゃう状況は、BGのRock’n Roadと近いジャンルにいる名品です。
個人的には、ワザとレーシーなバイクに付けるのも好きで、CXのオフシーズンタイヤでおすすめさせていただいた過去の性癖も吐露しておきます。
ダイシュキ。
Suginoといきたいところだけど、ここはモダンなチョイス。
WhiteのVBCがセンターを飾る格好で。
こちらがファーストバイクというのだから末恐ろしい。。
街乗りメインでとりあえずお使いになられるとのことだったので、お住まいの街をフィールドに。
いつかは長距離ツーリングもとのことだったので、そこまでエスコートしてくれる相棒に育て上げるべく、目下練習中とのことでした。
CLEMあたりと乗り分けで、お互いを補完しあう作戦とかも最高でしょうね。
スピード域と用途を分けて、所有自転車を細分化していく。。
ようこそ、こちらがRIV沼です。
RIVENDELL/ATLANTIS
こちらも日本製のATLANTISかと思われます。
僕が調べられる限りだと、Mr.Children『シーソーゲーム』発売以降の2000年代初頭のものなんじゃなかろうかと推測。
当時大阪からRIVの元へやってきたと記載があったので、おそらくこちらも東洋フレーム製なのだと思います。(確かじゃないのでもっと詳しい方いたら教えてください)
ホイールサイズも26インチと、現在ではなかなか組みづらい設計になっていますが、ダートツアラーみたいな着地でいかせてもらうことに。
ご快諾いただいた後に、全てのピースを集めます。
これは正真正銘憧れていた、ATLANTIS…
まさか自分の手で組み立てが出来るとは思っていなかっただけに、感無量。
心なしかラグも簡素な作りになっていますね。
バスケットは、こちらも無しでスタート。
ライトマウントの取り付けに影響するし、M-1はつけておくスタイル。
タイラップで留めてしまえばバスケットもすぐに付くし、良いお膳立てになってます。
ダイナモライトはコストはそれなりにかかりますが、有用性が高いのでATLANTISにも導入。
ちょいと渋めに、SON同士のセッティングで。
絶
景
Mt-campeeもいい感じでハマりました。26インチ設計という貴重な日東品番だけに、もうこれしかないでしょ〜という状況。
ご納車の際は、このキャリアに荷物をドカン!ストラップで固定!以上!という男の使い様。
26インチで白いタイヤのリクエストでしたが、DIRT LANDERに救われました。
デザイナーの金子、ありがとう。
ゴロゴロと派手に転がる感じ、オンロードが得意な訳ではないですが、豪快に走る様が楽しくなってくるので不思議です。
影のMVPはV.Oのメタルフェンダーですね。
26インチ設計のスムース幅広、積極的に作らなくていいゾーンをしっかり抑えてくれるサードパーティメイカーがあるから、レストアバイクが成立する。
ほんとV.Oに感謝。
全貌をもう一度。
RIVENDELLがオールランダーと呼んでいた頃のATLANTIS.
ヘビーウェイトパッキングなツーリングから、未舗装路での探検に、日常を豊かに暮らすための道具という、今のRIVの価値観の礎になったであろう、ATLANTIS.
長年にわたって特別にファンの多いATLANTIS.
楽しいバイクというのはもちろんあるのでしょうけど、このフレームには不思議な頼りがいがありました。
王者たる所以を、組み組み立ててく過程で肌で感じ、漕ぐことで確信しました。
できれば、自分で所有したいとすら思ったけど、夢は叶わず、夢のままにしておきたい。笑
実はこの2台のバイク、ご兄弟で乗られるバイクなんです。
奇跡のフレームを入手したのもすごいけど、ご兄弟で乗られる羨ましさたるや。。
今日はちょっと変わり種で、過去にあったRIVENDELLのバイク2台をご紹介しました。
現物は手に入らないけど、アーカイブとして楽しんでくれるのがいいかな?と思います。
過去の作品も輝きが褪せないですが、これから進化していくRIVも益々楽しみになります。
メイカーとして、日進月歩しているのは間違いないことですから。
=あとがき=
日々忙しくさせてもらっていてありがたいことに、バタバタな毎日。
そんな中でも、仕事終わりの開放感と帰宅後のフリー時間”フィーバータイム”が日常の細やかな楽しみに。
翌日の仕事との狭間の時間に、異様にワクワクして何かを達成したい気分になります。
最近はマヂカルラブリーのオールナイトニッポンがお供に。
帰り道に聞きたいので、ついつい自転車ではなく徒歩で帰ることが増えてしまいました。笑
サイバータバコの回は最近の大ヒットなので、良かったら是非聞いてみてください。
Spotifyでも聞けます。
そんなところで今回はスペシャルバイク2台をご紹介させていただきました。
またまたー。