一台のバイクを完成させてしまったら次に待つのが、アップグレードの野望。完成って概念がもはや自転車にはないんじゃないかと錯覚するほど。
この前買ったばかりだというのに、もう辛抱たまらんぐらいワクワクして時に苦悩にも感じるのですよ。なんかイライラする時有るしね。笑もう!って。
皆さんここからですよ、ようこそこちらの世界へ。
いつだって考えは尽きず、向かいのホーム、路地裏の窓に有るはずもないカスタムのヒントを探すのです。
で、本当に有るはずもないので皆さん時には満点の笑みで、もしくはとても複雑な面持ちでご来店をしていただくのです。
それはそれは気持ちがわかる(笑)スタッフが手厚くご要望を伺いますので、どうぞご心配なさらず。。
代々木公園です。
SURLYのCROSSCHECKです。
以前幡ヶ谷店でご購入いただいた車両をお持ち込みいただきました。
SURLYのALEXさんが悪そうな笑み(主観)を浮かべて『クロスチェックはSURLY中毒を生むゲートのようなものだよ』と申しておりました。まさにその通りだよ、ALEX氏よと。僕はそう思わずにはいられませんでした。
ファーストバイクに決めてもらって、たくさんの経験やカスタムをしていただくにはとてもいい車両だと思うので個人的には初めての方に向いている車両なんじゃないかなと思います。
今回のオーダーは納車時には控えていた足回りそして、ヘッドセットのカスタムをお受けしました。
考え抜いてご決断いただいたのがPHILWOODのヘッドセット。たくさんあるカラーからピンクをお選びいただきまして、車両にアクセントと生涯保証の品質を手に入れました。
地味だけど故障しないのが唯一の性能ことヘッドセット。
ブレーキかけるたびに、ラックに重いものが載っかるたびに負担がかかる部分でして、壊れると修理が高い。そんな側面も持ち合わせています。
PHILのボディは頑丈だし消耗品となるベアリングがリプレースできるので、省コストで使い続けられるというチャームポイントがあります。講釈たれても一番の魅力は見た目が華やかになる、これに尽きます。わっかんないけど靴下イケてるに類似します。
お次はここです。ペダルを漕ぐ上でもっとも重要な部品。それがBB(ボトムブラケット)です。
今回はこちらもカスタムいただきました。
フレームに飲み込まれてしまったら、もう見えません。次会うのはいつかのオーバーホールでしょうか?
他のお客様のBBの写真ですが、4年使用してやっと再会できました。
4年も何もせず、使えてしまうのがphilwoodの魅力。普通はこんなほっとけません。
なんとも美しい部品が全く露出しないという事態なのですが、自転車の内臓となってあなたを支えてくれるのですから、そんなに辛い別れではない。そもそも別れじゃないし。
そんなに安いカスタムではないですが、のちにかかるコストを考えればいい買い物ができましたとおっしゃっていただけるのがとても嬉しくて。
完成です。
目立つ目立たないは部品によってはありますが、総じてとても重要で必ずお買い物分のお返しはしてもらえる事でしょう。
一台組んだつぎの目標は必然的に出てくるであろう、次なる欲求。
無視できぬのが、愛車への奉公ってもんだと思うので、そろそろ一年締めくくりにいっちょ何かしらかましてやってください。
というお話でした。
それではー。