松本です。
最初に脱線。
ナイスバイクのバイクチェックを控えてるだけに、エンジンを温めます。
ブルーラグスタッフの中でも、密かに盛り上がりをみせてる登山部という存在を知っているだろうか。(知るか)
ランニング部の課外授業という形でラフに始まりましたが、なんだか奥が深いぞ。。と思い始めてから、登山が楽しみになりました。
ボーイスカウト出身のチュウヤン、今野ボーイというなかなかの濃いめのメンツ。
この日は金峰山へのピストン。
リーダーチュウヤンのディレクションに、文字通りしがみつきながら、山頂へと歩みを進めます。
睡眠時間もほどほどに、なぜ貴方は辛い思いをして山に登るのか?
ぶっちゃけ分かんないです。
ではなぜ、松本は山に魅せられるのか?
答えは謎である。
ではバイクチェックにいきます。
SURLY /CROSS CHECK
トウキョウバイクがきっかけとなって、自転車に興味を持たれたオーナー様の長年に渡っての夢だったのが、光栄なことにサーリーでした。
『小ダサイ感じが好みなんです』って仰っていただいたのがとても印象的だったんですよね。
この方とは話が合いそうだなって具合で意気投合。
小ダサイのを意図的に作るのって、かっこいいのかき集めるより実は難しいし、それぞれのパーソナリティやセンス試される感覚が難しくて好きです。
美しく見とれちゃうというより、愛嬌のあるやつ路線で組み立て着手。
シングルスピードというのもポイント高めです。
ご納車時にはなかったダイナモは、初回点検の際にお取り付け。
ご予算の面もありましたが、少し使っていてわかった自転車ライトの充電のこととか、夜も走りたくなっちゃうカスタムをということで絶好のタイミングだと思ってご提案させていただきました。
ブレーキ周りPAUL化も視野にありましたが、冒頭の”小ダサイ感じ”とのバランスを保ちつつ。
でもちゃっかりPAUL入ってます。
キラーワード”MADE IN USA”の響にやられて、PAULにハマってくださったのですが、今回はさりげないところに。
MTBライクなダーティな組み方に変える時とかにPAULカスタムじゃんじゃんやってほしいなー。
毎日タフに走れるようにということで、CONTINENTALの中でもパターンのはっきりしたモデルを。
梅雨時期に納車というのもあってか、自然な流れでHONJOをお取り付け。
このオーナー様のバイクで勝手に僕が気に入ってるのがこの部分。
V.Oの可愛いチェンガードは実用性。
骨太でがっちりしたMTBクランクの王道WHITE INDの甘辛コーデに脱帽です。ENOのクランクはいつか1×11speedとかにした時も機能するし割と未来を見据えてのカスタムだったり。
ピアノブラックの純正カラー、これをうまく組んでくれる人も好きです。
カラーサンプルをひと通りみた結果、純正色を選んだオーナーさまのことも好きです。結構褒めたので、お駄賃ください。
ちょっと街乗りでって感じの組み方なんだけど、この感じで片道4時間のビッグライドを経てお店に遊びに来てくれる超人です。
シングルスピードの限界なんてない気がしちゃいますね。
ここがゴールじゃない雰囲気をいつも感じますので、今後もどのように付き合うべきか、見守りつつ唆しつついきたいと思います。笑
最高バイクをありがとうございます。
AFFINITY CYCLES / ANTHEM ROAD
先ほどのクロスチェックとは正反対の走ることに特化した、ピーキーなロードバイク。
NYはブルックリンのストリート育ちであるAFFINITY CYCLESのフラッグシップロードバイクです。
随分と前にオーダー頂いてたのですが、ENVEだったりKINGだったりの入荷でかなりお待たせしてしまったのです。
ただ、ご納車後のオーナーさまの喜んでくださってる姿を見ると妥協して組まなくてよかったなと思います。
機材は特にヒリヒリする感覚があって刺激的。
BMCのロードからの乗り換えというのもあって、前バイクのデータを元にこのバイクをどう乗るか?という答え合わせしていく作業も繊細で好きです。
パーツはそれなりに使い回す予定でしたが、時間もしっかりかかってしまったこと、逆手にとって頂いて抜かりないパーツでの再構成をお考えいただきました。
特に足回りですね。
いつか組んだデモ車にも使ったROLFの完組ホイールをインストール。
見た目に反してしっかりコシのある乗り心地、意外にもガッチリしています。ENDURO製のベアリングも高回転系のパフォーマンス重視というなかなかファンクショナルなホイールセッツ。
コラムスペーサー5mm、ステム長110mmとヒリヒリするスパルタンなコックピットのセッティング。
シートポストのヤグラとステムのフェイスプレートはシルバーに変更して色気を。
25CのびたびたクリアランスにFD装着もなんとか。
カーボン製のFメカバンドを使うことで辛くも逃げてます。
ここはハッキリとオーナー様のご要望があったのでなんとかクリア。
MASH STEELと使い分けをされてるオーナー様。
街乗りのSTEELも結構攻めたセッティングで、松本が担当させていただくお客様では貴重なレース志向の顧客様。
アルミ/カーボンからステンレスへ乗り換えなので、鉄の感覚というかその辺もリスニングしていきたいところです。
大変お待たせしてしまいましたが、結果モンスターバイクになってよかったです。
トラックバイクと使い分け楽しんで!
RIVENDELL / A HOMER HILLSEN
旦那様のMASH STEELオーダーとご友人のCRUST乗りがトリガーとなって自転車の罪深き甘美な世界へと誘われた、オーナー様。
自転車偏差値が高めの水準で、サラブレット誕生の予感でしたが、期待を裏切らないRIVENDELLというチョイス。
非常に嬉しかったです。
当初はSAGEのサムをめがけてご来店頂いたのですが、HOMERに着地。小さいサイズ展開があったことがキーポイントとなってHOMERをおすすめ。
フレームカラーを店頭でご覧いただいた上で即決していただきました。
細かい部分はお任せいただきましたが、色のバランスとか漠然とした”自転車のキャラクター”は楽しんで一緒に選んでいただきました。
忍者巻きなんかもオーナー様の配色センスにお任せ。
いつかは家族でツーリングを目標にしていただきましたが、まずはしっかり街乗りで使えるようにということで、フロントバスケットスタイルはしっかりとフォロー。
大定番になりますが、M-1フロントバスケットとWALDの鉄板でマナーにリスペクトを。
BROOKSよりも綺麗で色気のあるサドルはフランスのジルベルソー。
ナチュラルなので、色の変化も楽しめそうです。
体重の軽さも考慮して、穴あきのサドルで革のクッションを十分感じられるように。
納車時に一番興奮してくれてたのが、息子ちゃんとなんとも嬉しい想定外でしたが、多分お母ちゃんと走るのが楽しみになったんじゃないかな?とマザーラブを感じました。ごちそうさまでした。
メタルフェンダーなんかも似合いそうですよね。
ご家族でツーリングとなったらリアキャリアなんかも。
RIVを買った以上、長い付き合いになるだろうし、自分のライフスタイルとか趣味趣向、いろいろなものを自転車にもはめ合わせて、オリジナルな一台を目指してくれれば嬉しいです。
僕もサムヒルボーン、今やっと気にいる形になってきました。
苦節8年。。笑 ゆっくりやりましょう。
こんな感じで、抜かりないナイスバイク3台のご紹介でした。
実はまだまだ紹介しきれないバイクたくさんあります。。
また近いうちにバイクチェックをしたいと思うので、その際は変わらずチェックをお願いします。
*あとがき*
KAWS観に行ってきました。
フォトスポット化していてシャッター音が鳴り止まない感じ、ぶちゃけ落ち着かなかったです。笑
美術館写真撮影ダメになりませんかね?
とか言いつつ、あまりのクレイジーさに思わず写真撮っちゃいました。
前言撤回確かに写真に残したくなる鮮やかでポップな感じ。
当然ながら手書きなことに驚きです。
オリジナルフェイク期のパッケージ収めた作品、パッケージも自分で手書きしていたのが実物見てびっくり。
KAWS、絵描くのうまいくさいな〜。
おしまい