COGって外したことありますか?

トラックバイク乗りの皆様。これってなかなか自分でやるのハードルに感じるかもですが、実は出来るようになると10分とかで出来ちゃう簡単な作業な割に乗り味変わったりで恩恵はでかいもの。

ちょっと重いけどorちょっと軽いなって思いながら乗っている細かい、フラストレーションもすっきりバッチリ解決出来るので自分で出来るようになるとすごく便利な作業。

個人的には、タイヤ交換の次に覚えたらいいなと思う作業。

僕は飛んだり跳ねたりトラックバイクでしていた頃、乗りに行くときは複数COG持ってああでもない!こうでも無い!していました。大分自転車の感覚変わります。

ということで、どうでしょう?COG交換。

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可能な限りどんな感じか書いてみようか?

イケメン。

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用意するのは後輪を外す工具と、これは特殊な工具「コグ回し」という工具を使います。

これさえ持っていれば簡単に変えられるの。4000円くらいだし、度々やる機会があるのならば、自転車屋さんに任せるより安上がりにもなります。あと出来たらちょっとだけ自慢できます。自分でデッキテープ変えられるみたいな感じ?

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まずは後輪の固定ボルトを緩めてかかっているチェーンをバックステーに逃がします。

このやり方自転車屋さんに入るまで知らなかったけどチェーンが暴れないから、後の作業が効率的になるの。

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後輪外したった!!

こっからが本番じゃ。

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第一関門”ロックリング”

COGが緩まないように最終的な固定をする部品。

先ほどのコグ回しを使うのですが写真のようにロックリングの凹みと工具のつめ先をパズルのようにハメて取り外し作業を行います。これしっかり覚えないと壊しちゃうので注意です。

こいつはいつもの僕らの知っているネジとはちょっと違って逆ネジというネジが切られているのです。「時計回り」で緩んで「反時計回り」で閉まります。

ここ!注意!!!

時計回りで緩めようとしても締まっていく一方なので、一生外れません。。

これでねじ切ってハブをダメにしたパイセンがいたな。。注意!

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取り付けたメカニックの怨念が詰まっているのでかなりしっかり固定してあります。

全身全霊ありがとう。の気持ちで除念しつつ取り外します。

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ARIGATOU!!!!!!!

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ロックリング外れました。

次は本丸”コグ”

こちらは正ネジなのでさっきの逆です。ややこしいですよね!

次は時計回りで「締まる」反時計回りで「緩む」

こちらも固く締められていますので、一生懸命外してください。

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祝!分解!

これからは取り付けの作業に入ります。以外と簡単くさいでしょ?

ここからは取り付け作業。

お好みのチョイスのCOGを愛車につけていきましょう。

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鉄同士触れ合う部分には必ずグリスを塗って鉄同士がくっつく現象”固着”を避けます。

これ忘れると、どんなにARIGATOU!!!!!しても外れないことがあります。未来のために塗っておいてください。ネジの山に満遍なく塗りこみます。

 

後はさっきの逆をやるだけ、感謝の気持ちを怨念に変えて走行中決して外れないように呪いをかけます。

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正確には30Nm〜50Nmっていう締め付けの推奨トルクがあるのですが、しっかり計れないのが現実だと思うので、ネジ同士がくっついた状態で力をかけて4、5回力をできるだけ入れてしっかりと締め込んであげてください。ニュアンスの話が入ってくるので不安なら是非お店で一緒にやりましょう!

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FUZAKERO!!!!!!

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コグが取り付け終わったら、次は「反時計回り」でロックリングを締め付けます。

コグと同様しっかりと緩まないように、締め付けてあげましょう。

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完成のドヤ顔撮り忘れた。。

そうしたらかけ外したチェーンをコグに掛け直して、チェーンテンションを調整しながら、後輪をはめます。チェーンテンションも好みありますが、チャーンが上下1cmくらい上下余裕出来るくらいがオススメです。試してみてください。

しっかりと車輪の中心を出して、正確に自転車に戻しましょう。

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出来た!!以外と簡単だと思うのだが。。

できれば、お客様には自分でやってみる気持ちを共有してみたいし、出来て喜んでいる姿を陰ながら嬉しく思う自分を想像してしまうのです。

ささやかなことかもしれないけど、難しいと思っていたこと、出来ないと決めつけていること実はシンプルだったり。触れ合ってみるとバイアスが解きほぐれて、自分の知識になって友達に自慢している自分に気づくと思うのです。

どんなに技術が進化しようともなんだかアナログな方法でしか解決出来なさそうな自転車。

実はそんな物って貴重で、これからも付き合っていく中でいろいろな発見が待っていることでしょう。

是非前向きに自転車をいじるということ考えてみてくださいね。

全力でサポートいたします。出来る限りで。。

もし本当にやってみたいけど怖いなんてお客様がいらっしゃったら是非一緒にやってみましょうね。最初は僕たちで作業と説明を責任持ってやらせてもらいます、次は勝手にやってもらえるように。

 

ご興味あれば〜!!