こんにちは!代々木公園店のカリカリがお送りしますよ。
今日はRivendellのお話。
Rivendellといえば最近こちらの入荷が記憶に新しいと思います。
実に何年ぶりでしょうか。大変久しぶりにAtlantisが入荷しました。
この時をずっと待っていらっしゃった方も多くお問い合わせ数が入荷数を超えてしまいそうだった為今回はSubmarine green、Sergio greenまとめて抽選という形を取らせて頂きました。ご応募して頂いた方、ありがとうございました。
そして当選された方、おめでとうございます。
Atlantisと言えばな1999年の発売当時からトラディショナルなカラーとして存在するロシアの潜水艦の内装の色をモチーフにした“Atlantis green”こと「Submarine green」は抽選の応募数が多く結果完売となりましたが
もう一色、今回登場の際にこのカラーでも出しちゃうのー!と僕らをビックリさせたSergio greenのフレームはほんのちょこっとだけまだ残っています。
「じゃあ売り切れなかったSergio greenは人気なかったの?」と思ったそこのあなた、ノンノンノン。
このカラーは今後絶対伝説になって行くはず、僕はそう確信している。
なので今日はこちらのSergio greenにフューチャーして話します。
というのと、ブログタイトルをみて皆さん薄々気が付いてると思いますが、、、
今回僕も組んでしまいました、、!My Atlantis!
僕は今細RivであるHomer hilsenを所有し生活のほぼ毎日を共にする自転車となっているのですが
Homerに乗っているからこそ出てくる、野山を駆け巡られるHilli bikeが欲しいなぁという想い、、、。
沸々とそんな想いが出始めた頃にやってきたのがAtlantisでした。
入荷時これはタイミングだ!と思ったのと、今回のロットで登場したSergio greenを見たときビビッときたわけです。
これは乗りたい!!!と思っていましたが抽選となり一旦お預け。
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抽選販売終了後、フレームが数本残った為その中の一本を買わせて頂いた次第です。
僕がSergio greenにとても魅力を感じていた理由は先日の谷さんブログでも少し触れられていましたが
その昔アメリカ本国でRivendellが作られていた時代に存在したカスタムカラーのバイクたち。
当時はアップチャージをすることで色を塗り替えられる事が出来たのでAtlantis以外のフレームでも様々なカラーが存在します。
(このSalukiは多分オリジナルカラー。だけど色味も似てるしカッコいいから載せちゃう)
僕の脳裏と写真フォルダに記憶されているこのバイクたちがブッァ!とフラッシュバックスするわけです。
それと同時に疑問が1つ生まれました。
〝完全に同じ色ではないけど上記のフレームカラー達とSergio greenってなにか親和性あるのかな?〟と。
自分の乗るバイクとなればやっぱり知っておきたい。
そう思った僕は歳も近く普段もメッセージし合ったりしていて仲良くしているRivスタッフのJamesに早速連絡。
Jamesとのやり取りを要約して説明します。
Sergio greenというカラーを作り出したのはRivendellで配送担当をしているセルジオ。
カラーネームに〔Sergio〕と彼の名前が付いてる謎もようやく解けた。
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↑彼がセルジオ。
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↑写真右側
好きなアーティストはDinosaur Jr.で幼女がタバコを咥えたジャケットが印象的な4thアルバムの『Green Mind』(ここにもグリーン)が大好きみたい。セルジオ最高っすね。
そういえば彼Bronzey GreenのSAMにも乗ってるし緑色が好きなのかな?
Rivendellには塗装済みのサンプルチューブがたくさんしまってある夢のようなBOXがあるみたいなのですがそこの中から彼が一本選び少し風合いを変え新たに作り出したカラーこそSergio greenなのです。近年リリースされたダークゴールドや今は製造されていない過去の品番Wilburyのチューブ、ヨヨコー店長松本さんが乗る初期Sam hillborneのsageカラーのチューブなどなど、、、このBOXを隅々までみたい、、!!
そしてここからがミソ。
その塗装済みチューブBOXの中には近年リリースのあった台湾で作られたフレームのサンプルチューブに加え、アメリカ製の時に製作を委託していたWaterford bicycle時代の物や、レジェンドペインターのJoe bell氏が実際に塗ったものがあったりとRivendellの歴史のたくさん詰まったBOXなんだ!とJamesが説明してくれました。
(Thank you for James! 写真の提供と貴重な情報をありがとう!)
つまりSergio greenは簡単に言われれば新しく作られた色ではあるんですが、僕からすれば〝アメリカでフレームが作られていた頃や、今はなきカスタムRiv時代のDNAを少なからず受け継いでいるとてもロマンを感じる色な訳です。〟
そんでもってフレームは1999年から製造されているRivendell旗艦モデルのAtlantis。
この2つの交わりに僕はとっても魅力を感じSergio greenというカラーがあっという間に好きになりました。(ちょろいな自分笑)
しかもこのカラーのAtlantis今後絶対作られないでしょと思うし、このタイミングでRivendellが気になっている方がもしいるのならばこれこそご縁。今ならまだサイズによりますが手に入ります、是非ご連絡ください。
と、Sergio greenの魅力を僕なりに説明させて頂いたところであとはサラッとバイクチェックといきましょう。
*Rivendell* atlantis frame set (sergio green/53)
僕は身長:178cm(高校生の時測った時の記憶)、PBH:84cm、サドルハイト:73cmです。
ALL-ROUNDERとして生まれ荷物を積んだキャンプツーリングや日々の通勤、日帰りのライドなど様々な用途に適しているAtlantisですが、僕は今回まずはトレイルライド用として組み付けました。
なのでタイトルにもハッキリ「My Hillibike」と書いています。
中々ライドに行くことの少ない僕ですが重ーーーい腰を上げるべく自分との制約と誓約を兼ねてAtlantisを組んだ訳です。笑
なのでその誓約を破ると~律する小指の鎖 ジャッチメントチェーン~が心臓に刺さり
僕は息絶えてしまう訳でつ。
そんな冗談はさておき。
トレイルでの走破性をあげるべくタイヤはcontinental Cross kingの2.3をチョイス。ぶっといタイヤがバリかっこいい。
一応Riv本国サイトには2.25インチが適合しますと書いてありますがなんとか入ります、ですがチェーンステーとスタンド(僕は片足スタンドのgreenfiald)が結構シビア目です。無理させずに行くなら2.0〜2.2インチが賢明だと思います。だけど入るんならぶっといタイヤ入れたくなっちゃいますよね、わかるわかる~。
ただリムとタイヤの組み合わせにもよるので詳しくはメカニックまで。(谷さんが確かMAXXISの2.4を入れていたのをどこかで見たなぁ…)
ハンドルは少し前から個人的ブームがきているBosco bar。
とある一枚の写真からの影響を受けて使っているというのもあるのですが、Rivラインナップのダイヤモンド形状フレームの中では最もトップの長い車種になるので戻りの大きいハンドルを選んであげるとしっくり来るでしょう。僕は個人的に周りの景色を見ながら走るのも好きなのでライズが高く背筋をまっすぐ出来るBosco barにしました。
またグリップ部分を少し下向きに垂らして付けると手首が自然とフィットし握りやすくもなるし、見た目もカッコよくなります。本国のページには約7度傾けてと書いてありますが、その後すぐにでも測らないでくださいと書いてあるのが面白い。笑
要は数値なんてあくまで値であって乗って、握って自分のポジションを感じ取るのが一番さ、、って事。
つまりDon’t think, feel!ですな。
Slateカラーのバーテープと色付きの麻紐の組み合わせがお気に入りポイントの1つです◎
そして話は戻り、ドライブ周りは最近こっそり入荷しまだご紹介出来ていないCRUSTオリジナルクランクその名も”Heartbreaker Crankset“!
往年の名作Sugino Ritchey Logic Crankを参考に一から型を起こした気合の入った作り。
ハート型の抜きが出るのも非常にキュート♡
フロントシングル設計のEVASIONやWOMBATのような幅広のチェーンステーを持つフレームにもチェーンラインを崩さず取り付けられるように、ハイオフセットのスリムなアームが特徴的。
BB軸長をかなり短く出来るので漕いだ時にガニ股にならずペダリングもスムース且つクランク部分が広がりすぎず見た目もグーです◎軸長を短くできるということはその分たわみも少なくなる=負荷が少なくなるので強度も高くなるという一石二鳥。
商品名にも由来があるので気になる方はヨヨコーに遊びにきてください。
こっそりお教えします、、笑
そしてきっと誰も気付いてないと思いますがクランクキャップもデフォルトでついてるシルバーの物からしれっとBumpy Crank CapのPewterに変えてます。完全自己満ですが小さなこだわり。デフォのシルバーよりも面構えがキュッとするというか、絶妙な色の違いがいいんすよね。
リアメカは私物パーツBOXにあったALTUS。7,8速用ですが9速運用してます。
この野暮ったさが最高にかっこいい。
今回は結構私物で余っていたパーツを寄せ集めてお財布にもエコな組み方をしています。笑
フロントはSONのダイナモハブ。ライドの時も安全に走れるようにしておきたいですからね。
このハブ組み替えるの今回で4回目くらいなんですが流石の頑丈さでフランジ部分もスポークテンションによるエグれもほぼなくほんと最強。(手が汚くてすみません。)そんで壊れたときはメーカーで修理出来るって、、、そりゃないぜ!SONさんよぉ!(とてもありがとう) 値段以上の価値があります。
リアハブは今回奮発しました、、、!はじめてのPhilwood ギアードハブ!歓喜!涙!
このトゥルンとしたポリッシュ仕上げもほんと物質として美しい。
少し前にPhilwoodの若社長あるギャレットさんが来日した際に聞いたんですが、ポリッシュをする作業はぜーーーんぶ手作業で行なっているみたいです!しかも仕上がりにも拘っていて今この作業をできるのはPhilwoodスタッフの中で唯一ギャレットさんのみ。(今弟子を1人教育中らしい)
実際にポリッシュをやっている映像も見せて頂いたのですがたくさんの粉塵が出るみたいで全身防護スーツを着て作業をしていました。
この話を聞いた時は本当に驚いたし、めちゃくちゃハンドメイド(手作業)なんだなと胸が熱くなりましたね。
松本さんがよく『Philは陶器のような質感が美しいよね』と仰っているのですが正にだと思います。
Rivendellの古いカタログに載っているのはWhite indやクリスキング ではなくやっぱりPhilwoodだし、僕たちブルーラグも日本でPhilwoodの代理店を勤めさせて頂いています。
僕にはまだ勿体無いかもですが、ブルーラグスタッフである以上妥協はしたくない!という気持ちと
両者(RivendellとPhilwood)への尊敬の意を込めて選ばせていただきました。
Rivendellのカタログにもこう書いてあります。
『フィルが作るものは全て最高の品質なんだ。』と、、、。
皆さんも欲しくなってきたのではないでしょうか(?)
トレイルライドに振り切ったので本来前後ラックなしで身軽なネイキット仕様にするか迷いましたが、ライドも何かと荷物がいるのでNITTO R14リアラックに隠し持って使ってなかったSackvilleのbagboy saddle bagの組み合わせで一先ず運用してみます。
(工場の閉鎖でしばらく生産が止まっていたSackvilleですが、もう間も無く皆さんにもいいお知らせが出来ると思います!お楽しみに!)
そして最近はこの最も定番なセーフティーイエローのトライアングルリフレクターが一周回って一番カッコいい。
今の気分とこのバイクにしっくりきています。皆んなもトライアングルリフレクターつけたほうがよかばい◎!
サドルはもちBrooks BL17で。
これが僕のHillibike ATLANTIS。
早く山に走りに行きたくてウズウズしていますのでライドのお誘いも是非お待ちしてます。
ジャッチメントチェーンが今僕の心臓には巻きついているのでその誘いを僕が断ることはきっと出来ないでしょう。笑
なんちって!でも今年はいっぱい走りに行くぞーー!
今回の入荷がとても久しぶりだったように次いつ手に入るかわかりません。
もう一度言います、今ならまだサイズによりますが手に入ります。
このブログが迷われている方の最後の一押しになれたら幸いです。
ただし店頭販売のみとなっております、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
↓不明点などあればこちらのアドレスまでいつでもお気軽にご連絡ください↓
nishimuraアットマークbluelug.com
ご連絡お待ちしております!
ここまで読んでくださりありがとうございました。
代々木公園店のカリカリがお送りしましたよ。
僕が一番大好きな写真のオマージュで撮りました。笑
若き日のWillさんです。かっこいいなぁ。
それではまた!
By カリカリ