代々木公園店サンバです。
あっという間に年の瀬ですね。年末って充実させなきゃっていう謎の焦りがありませんか?僕はあります。
寒くなってくると自転車乗るの辛くなってきますが、僕はなぜだかシングルスピードの自転車に乗りたくなります。
さみ〜って思いながらペダルを踏んで、体があったまってきたら公園で休憩して、歩いて行くにはちょっと遠いぐらいのラーメン屋に行ってみたりとか。
本日は最近組ませていただいたシングルスピードのバイクチェックを。
幡ヶ谷店時代に出会った同年代のお客様に組ませていただいたsteamroller。
インテリアに使う色見本をお持ちいただいてフレームのペイントから。彩度の低いシンプルなベージュをキャンバスにしてカラーパーツを散りばめた目にも楽しい一台に。
ハンドル周りは僕の趣味も取り入れさせていただいてLittle nick barにOuryの原色グリップでアメリカンカジュアルスタイルに。グリップはビビらず派手色が吉の時もあります。ブレーキレバーはOld MTBニュアンスも感じるTech-5を。
コラムスペーサーで遊んでください!とリクエストがあったのでガバッと店頭から掴み取って可愛くごちゃっとさせてみました。(実際はこの部分だけで30分ぐらい悩みまくってます汗)
タイヤはサイドスキンに惹かれてUltra dynamicoのrose jff。太いタイヤで乗ってみたい!ということでインチダウンして650bの48bです。
bruce gordonの同じサイズを予定していましたが入らず、、、48bタイヤはメーカーやリムによっては擦っちゃうと思うので注意ですね。
ここにもアドリブでカラー小物を。
BLオリジナル、オレンジのBumpy crank capがいつものRMCクランクのアクセントに。
フリーコグも最近ニューカラーで登場したWhite indのPurpleにて。どんな色でもいい感じに受け入れてくれるフレームカラーが改めてナイスです。
土臭いニュアンスを残しつつさりげない色使いがおっしゃれ〜!な、個人的にも好きな空気感の一台になりました。(このまま欲しい、、、)
お次もSteamrollerを。
ブルーグレーっぽい感じとリクエストを受けて、ペインターの今野さんにはApple製品っぽいグレーで!と勝手にお伝えしちゃいましたが最高な仕上がりになりました。
ハンドル周りもグレーのトーンで合わせてHi-barとMX-2のPewterカラーで。さっきから色の話しかして無いですね汗
構造がシンプルな分、単純な色合わせとか選んでるパーツ一個一個が目に入る感じ。シングルの自転車の良いところだと思ってます。
このバイクのチャームポイントとしては、初めから両切りハブの両側にフリーコグと固定コグをお取り付けしたこと。ホイールをひっくり返せばフリー↔︎固定を簡単に切り替えられます。
クルーザーライクに乗りたいけれど固定ギアへの憧れも実はあって、、、と足回りはキングオブザトラッククランクのSugino75とDura-aceのチェーンリングを。
この感じでゆったり固定で乗るの絶対楽しいと思うので大賛成です!
パーツ決めで盛り上がって決めたブラウンのTurboがトドメに。
優しそうな雰囲気のオーナー様によく似合う、ナイスバイクを組ませていただきました。冬はこんな自転車に乗ってコーヒー片手に駒沢公園でのんびりしたいな〜
お次はもう少しスピーディーなシングルバイクを。
From NY, BrooklynのAffinityよりLo pro。
攻撃的な前下がりの造形が何度見てもカッコいいです。細身でシルバーでシャキッとしたバイクに。
もはや言葉は要らない本当にありがとうございますなカッコ良さなのですが、細身の日東製パーツを中心にPhilwoodのポリッシュのヘッドセットをインストール。
先日Philのボス、ゲレットさんがお店に遊びにきてくれた時に聞いたのですが、このピカピカの鏡面仕上げは職人さんが一つ一つ手作業で磨いているそう。もはやしっかり工芸品ですね。
ハンドルはSlat bar、685mmです。超幅広のハンドルが増えてきてカウンターでこのぐらいのコンパクトなハンドル幅がカッコよく見えます。
ハブも前後Philにて、アクセントで後ろだけWhiteのフリーコグに合わせてBlueに。
トラックバイク、特にAffinityのバイクにフリーギアが付いた投稿には「トラックバイクをフリーで乗るのは法律で禁止すべきだ」みたいなジョークコメントが付きがちなのですが、そんな人にはトミーさんのこの動画を見てもらいたい!
日常に寄り添ったシングルバイク。こんな乗り方も最高じゃないですか?
スピードが出しやすくシンプルで軽いトラックバイクはシリアスな乗り方をしなくても単純に街乗りで調子良いので、スイスイ街を流すコミューターとして結局最適解なのかも。
クランクはチェーンリングだけDura-aceに変えています。コグもですがここに精度が高いものを使うとチェーンが均等に張れるのでよりスムーズでダイレクトな乗り心地に。
ご提案させていただいてフロントホイールはラジアル組みに。
トラックバイクのマナーなところも大切にしつつ、細部に渡って無駄のないすらっとしたバイクになりました。
他県からのお客様だったのですが納車の日はそのまま自走で帰って行かれたのが最高でした!
最後はおまけで、お客様たちに触発されて最近組み直した僕のバイクです。
入社前に頑張って買った思い出の一台を同じフレームのサイズ違いに載せ替えました。
元々はXSサイズでこんなバランスでした。
ヘッドチューブが短いのにコラムをビタ切りにしてしまったせいでステムをカチ上げていたり、クリアランスパツパツのタイヤを履かせていたのでハンドルを切るとペダルが前輪に当たっちゃってたり、何かと不器用なバイクでしたがそんなとこも(今思えば)気に入ってたXSサイズのsteel。
XS→Sに変わるとトップチューブが3cm、ヘッドチューブが1cm伸びます。跨ぎは若干シビアな感じになりましたが上記の不満点は一気に解決されて大満足。
パーツ類はそのまま使って、、、と思っていたのですが結局ハンドル周りをガラッと今の気分に変更。
幅630mmの日東のB809ライザーバーは近年トレンドの幅広ハンドルに比べると狭めですがこのぐらいが逆に乗りやすいしカッコいい。
OURYの派手色グリップはあの頃のトラックバイクへの憧れを込めて。
Aarnの星条旗カラーのチェーンリング、白Fliteも我慢できず追加しちゃいました。
コグがちゃっちい奴でカッコつかないんで次のお給料日にEuro asiaに変えようと思います。
ギア付きの便利な自転車も所有していますが、結局何周回っても乗りたくなるシングルスピードのバイクは僕にとってやっぱり大切なジャンルだと再認識。
これからの自転車人生で離れることなくずっと付き合っていきたいと思います。
今回はこの辺で。
最後までお付き合いありがとうございます!サンバでした。