最近熱い入荷があった。
woundupってフォーク知ってっか?
10数年前にパイセンから自慢げに言われた言葉を今じゃ自分がネットで宣っている。
あの頃上京したての金子少年も踊らせた、その銘品がスーパー久し振りにブルーラグに再入荷。
簡単なおさらい。
「WOUND UP COMPOSITES(ワウンドアップコンポジット)」と言います。
アメリカのユタ州にある、今時だと少し珍しい製法で自転車用カーボンフォークを作り続けているブランド。
ADVANCED COMPOSITES INCという工場の自転車パーツ部門だったとは知らなかった…。
(主にボートのオールや、高級カーボン製家具(?)、パイプライン系インフラのなんか?を作っている会社さんのようです。)
動画のように、長いカーボン繊維を巻き付け積層したカーボンパイプを用いて、
この特徴的な雰囲気と形のフォークは作られています。
昔話はいくらでも出来るので割愛。ただこの動画のJAMESというライダーが装着しているのに憧れた。
それこそ当時、自分は競輪フレームにミズノのカーボンフォークをswapして乗っていたり、
少し思いっきりが必要な箇所だけど、
結構気分も乗り心地も変わる大好きなカスタム箇所です。
脱線、いや、この脱線はあとでもう一度するつもり。
WOUND UPの話に戻ります。
美しく磨かれたアルミラグにシンプルなカーボンパイプ。一見するとカーボンフォークに見えない繊細な印象を受ける。
裏腹に、前述したカーボン素材の製法により、触って分かる、超がつく剛性感。
メリットの一つでもある振動吸収性もピカイチ…、と言いたいところだけど、
その剛性感が優って少し硬めな走り心地。だがそんなところも硬派で好感が持てる。
この強さに魅了されたシクロクロスライダーも多かったようで、当時のハンドメイドバイクにはカスタムカラーで彩られた物がインストールされているのが目立つ。
今回入荷してきたのはそのカンチモデルである“Team x cross fork”と、
(我がMASH STEELにインストールしたい‼︎)
フラットマウントディスク×12mmスルーアクスル仕様の、
現代版クロスフォークである“Gravel X Disc fork”。
カイセイに先を越された…。MASH ALL ROADにフィットするモデルです。
近年のオールロードバイクでスタンダードな規格のものなので、結構選択肢ありそう。
驚きなのはこの1.5テーパーモデル。
自慢のアルミクラウンがマッチョ、肩下がそのままスリムというチキンレッグスタイルにハマるバイクを見つけたい。
個人的には“commuter fork”、密かに食らってる。
タイヤクリアランスが32cのミドルリーチキャリパー…。フェンダーアイレットが付いています。
スチームローラーやBIGBLOCKはもちろん、PACERみたいな元祖オールロードバイクに付けたら洒落てる…と妄想が止まらない。
他にはトラックモデルの“ZEPHYR”も。グラフィックが何故かヤンチャ。
既にカーボンフォーク入ってるけど巷を賑わすRITCHEYのアレにぶち込んでみたい…。
タクマのバイクにはロードモデルをインストールしているが、
ZEPHYRフォークは1インチサイズも用意しているので古いAFFINITYや競輪バイクにインストールするなんて夢も広がる。
…、
分かってると思うけど自分はフォークカスタムが好きです。
手持ちのバイクは純正フォーク半分、カスタムフォーク半分というくらいに。
軽くしたい、振動吸収性を高めたい、走れるフィールドを広げたい、積載を今よりも増やしたいなど理由は様々ですが、
なにより、変わった事による乗り心地を体感したい好奇心がとても強い。
時にやり過ぎたとか、思ってた乗り心地と違うとかもあるし、その割にコストが掛かるカスタムだけど、
気になり出したらずっとモヤモヤする、一歩踏み込んでバイクのジオメトリー表と睨めっこしてみたり…。
その合うか、合わないかで考える時間も大切だし、可能性が見えた時の気分が最高なんです。
トミーが愛してやまないこのフォークや、センちゃんや僕が楽しんでるこのフォーク、
弊社ワンちゃんと暮らすスタッフが絶賛お世話になっているこのフォーク、
大地やダンカンがあわよくば全部の自転車に入れてやりたいと言ってるこのブランドのフォークとか、
近年入社したヤングガイズ達がくびったけなこのブランドのフォークなどなど…。
目立つのに地味で高価だけど、でも新たな発見と楽しさ、
もしかすると一台買ったぐらいの衝撃と満足感が得れるフォークカスタム。
その提案とお誘いも含めた、新入荷フォークの紹介でした。
それでは。