今となっては自転車バッグ界では不動の地位と、デッドスペースだった場所の有効活用が出来る、
昨今のエブリデーバイクには無くてはならないアイテムと言っても過言ではないと思います。
自分もこのバッグにお世話になる事がたびたびあり、全部の車種についている時なんかもありました。
ですが最近の自分はというと敬遠しがち。何故かと言うと、
立ち漕ぎをした時に膝がバッコシ当たるから。
前重心なトラックバイクや、ステムが低くて短いマウンテンバイクなど、
ゆったり乗るとはほど遠い、アクティブなバイクだらけのマイファミリーだとどうしても起きてしまう悩み。
爽やかな朝に、買いたてのコーヒーを入れて気持ちよく漕ぎだしたIFから発射されたカップのスローモーションが今でも脳裏をちらつきます。
同じ経験を持つ人はそんなバイクに付けている人大半が、あぁー、あれね。ってなってると思う。そしてこうも思ってると思う。
「便利の方が勝るんだからそれぐらい我慢して使えばいいじゃん。」と。
「というか気を付ければ良いだけじゃん」とも。
全くもってその通りだと思うし、それなりの漕ぎ方、乗り方の工夫が出来ない程脳みそが小さいわけではないと自分では思うのですが、
如何せん、乗るならなんにも考えずにモリモリ漕いで乗りたい場面が最近多い故の悩みな訳です。
最近組んだ新しい相棒(オールロードバイク)もまた、同じようにアグレッシブに乗りたい。
しかもステムが短いかつ、周りが渋滞気味でスペースが無く、どうしたもんかと思いを巡らせていました。
ニューバイクちゃんに新しいバッグどうしようかなと、ふと手に取ったSWIFTのステムバッグ、「SIDE KICK POUCH」とハンドルバーバッグの「BANDITO」。
閃きが急に降りてきた。
前にステムポーチを付けれないかな?
自転車の事では思いついたら手が早いのが自分。とりあえずハンドルバーバッグを付けます。
前面にモールと呼ばれるなんかひっかけられそうなループが7枠ぐらいあるので、
装着。まさか前にぶら下げるなんてと思ったでしょ?
おもりを乗っけてシミュレーションしてみたところ、前輪に擦れるわ横にずれるわで、そりゃそうよという状態。
でもまだこれは想定内。自分にはやってみたかった、ある方法がありました。
BANDITOに付いていたゴム。使わなかったのでこれを再利用します。
こんなのを二個作って、
ステムポーチの下から輪っかを生やします。
次にコレ。BLUE LUG multi shoulder cordの出番。あれ、もしや…と思ったあなたは古いツーリングバイクに造詣が深いかも。
ハンドルバーバッグのサイドにあるDカンに縛り、
さっき作って入れたステムポーチ下の輪っかに通して、
ブラケットに巻いて、反対側のバッグDカンにも同じように縛り付けます。
で、で、で、出来たッ!!
ヒモの張力を生かして支えになる仕組みを応用した取り付け例。
ニッチ過ぎて引かないで頂きたいが、自分的には結構手ごたえのあった付け方です。
その昔、ランドナー、ツーリングバイク乗りのバッグでラック無しのバイクバッグなんかであった方法を思い出して現代に蘇らせてみました。
掴んでもストレスが無い場所にヒモが通るので、特に操作性にも問題無し。
ガッタガタのダート遊びをしても外れないか今度試してみますが、オンロードや日常にある段差などでは不安無く使えています。
こんなふうに段差でバッグが持ち上がってしまうなら、
ひもをこんなふうにして留めたら無事解決。
(ニューバイクの話はまた近日紹介します。)
お店で扱う商品だけで実現できたのも嬉しい。工夫や応用がまだまだ様々な商品の中に隠れているかも。