先月、立て続けに2台このバイクを組む機会がありました。
(写真は一台だけだけど、後日また紹介させてもらいます。)
こちらのお方は、工具箱に眠っていた珠玉のお持ち込みパーツ達の行き場としてこのフレームを選んでくれました。
(このクランクを生で見れるとは…。デジも俺も探してる好きなパーツです。)
以前あったBOMBORAというモデルがENVEのカーボンフォークを携えてカムバックしてきました。
CRUSTが提案するソリッドなグラベルロード。その良さはのヨヨコー店センちゃんの自身のバイクをべた褒めするYOUTUBEから知ってたり気になってたりする人も多いのでは。
組み上がっていざ試走してみたら、やべぇコレーっ!!と声が出ました。乗った瞬間からこのフレームのファンになりました。
以前あったクロモリフォークのモデルと全然違ってびっくり。いい意味で乗り物が変わっています。
とりあえず、以前よりもビュンビュン走るバイクになりました。
変わった秘密を知りたいが為にクラスト本国のサイトにあるジオメトリ表とにらめっこ。
↑クロモリフォークタイプ。
↑ENVEカーボンフォークタイプ。
ヘッド角などが全然違うように感じたので明らかな数値の違いを予想していたのですが、表では全く一緒。
んなわけあるかい!!とどうしても信じれない自分は、お店にある前モデルと新しいのを比べてみました。
ありました。大きく違うところ。
↑クロモリフォーク。
↑ENVEカーボンフォーク。
クロモリフォークの長さが実測390㎜に対し、ENVEのカーボンフォークが398㎜~406㎜と、フォークの長さに若干の数値の変化がありました。フォークレイクも一ミリだけ長いという結果に。
それにより若干ではありますがヘッド角に違いがあり、それが見た目とフィーリングに大きく影響したのかと考えられます。
それにしてもまさかのENVEのフォークが標準装備。フレームの値段も前回より高くなってしまったけど、この満足度なら仕方ない。
カーボンフォークがENVEってだけで安心できるのは勿論、このアドベンチャーフォークの拡張性の高さが魅力的。カーボンフォークなのにあれこれ付けちゃおうよって出来るのはずるい。
あーだこーだ言いましたが、率直に欲しくなっています。CRUSTのDREAMERを持っているけど、実はもう少し速い系のアドベンチャーバイクが欲しかったんだなとこのバイクに出会って気づかされました。
でも自分の適性サイズのSが売れちゃったからなー…って事で諦めていたんだけど、最近接客でXSにまたがったら、あれ、むしろ早い系で乗るんだったらワンサイズ下でも良いんじゃね??的に思ったら欲が再発。
早く売れてくれたら諦めが付くからこんなレビューを書いています。
後で夜またホイール入れてフィッティングしよ…。
=============金子の戯言=============
巷に出回っているMASSなブランドのグラベルロード、シクロクロスの完成車をお乗りの方も多いはず。
乗り物として楽しめるモノ、手始めに丁度いいモノも勿論あると思いますが、
大半は乗っているうちに、「あー、ここ!!痒いとこに手が届かない!!」みたいなバイクを買ってしまったり、
どうせハマるんだったらもう少し気の利いた仕様や気に入った雰囲気のヤツにしときゃ良かったかも…。
とか思う事、手にした後に思う事も少なくない。無いモノねだりなわけです。
僕らが扱っているブランド達ってそんなバイクが多いシーンの中で、
結構不効率だけど、貪欲にそういう細かい所突き詰めているブランドが多いかもなーって、
修理で入ってくる他ブランドとかどちらも見ながらふと思ったりします。
どちらもなんの変哲もないただの自転車の形はしているのだけれど、
乗って気付く、自分にフィットする感じ、これぐらいで良いんだよなという安堵感、これも付いてたのかラッキー☆みたいな納得感を得れるものを扱っているというか。
コレこうだったらもっといいよねとか、ここはこうあった方がカッコいいでしょとか、この乗り心地面白そうでじゃない??とか。
作り手の提案と冒険とがダダ漏れていて、奇天烈で破天荒で我が強いけど何だか魅了されちゃう。みたいなブランドって事です。そんなのばっか揃えているなと思ったらちょっと笑けてきました。面白いお店で働いてるなーと。
ちょっと前まではSURLYがそんなブランドの船頭で舵をきってたし、衰えず今も勿論ヤバい提案をしてくれているけれど、そんなSURLYのフォロワーなブランドもどんどん増えてきた。
そしてこのフレームを作っているCRUSTもやっぱりその一つ。目線がちょっと違うだけで理念は一緒。
「こんなバイクあったら楽しそうじゃない??」
そんな提案を毎度全力でぶつけてきてくれます。
もっと気にしてくれる人が増えてくれたら良いな。