BLUE LUGで自転車を組ませて頂く際の大切な価値観であるカスタムビルド。

お客様の使用用途や好みは千差万別だから、ご要望に応じてパーツ選択や組み方を変えていくのが僕らの大切にしているやり方。

それは特にホイールにも良く当てはまっていて、星の数ほどある組み合わせの中からベストと思われるものをご用意してる。

お客様より僕らが詳しいのは当たり前なので、難しく考えずにざっくばらんにどんなホイールが欲しいかお話してもらえると、僕らもより的確に答えを導き出せるし、きっと満足してもらえるホイールが用意出来る。

ホイールのお値段は全て同じ基準で計算されていて、『使用したハブ代+リム代+スポーク・ニップル代+組立工賃(4000円)=総額』というシンプルな計算。

オンラインストアに既に上がっていたり、店頭にぶら下がってるのも全部同じ。

新たにオーダーしたから高くなるとかは全く無しなのでご安心を。

だって既に組みあがってるヤツも結局は僕らが手組みしてた物だから。

つか、ホイールってどうやって出来てんの? ”組む”ってどういうこと? っていう今さら聞けないよくある疑問に答えるべく以下さらさらさらーっとご紹介。

こんな光景をBLUE LUG店内で良く見かけない?

これが代表的な作業で振れ取り台で振れを取ってる、上下左右のバランスを整えて均一な状態に追い込んでる光景。

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これに行く前の下準備や隠れた作業も欠かせなくって、まずはハブ、リム、スポークを揃えるところから全ては始まる。

とにかく早く回転することを求める人もいれば、丈夫さを求める人、両方の人、見た目重視の人、ほんと様々な理由から様々な組み合わせが生まれる。

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組み合わせが決まったら各パーツをノギスで正確に計って適切なスポーク長を出して、スポークカッターでチョキン。

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ちなみにBLUE LUGで使ってるスポークカッターはPHILWOOD社製。 ←これ自慢。

で、ハブに開いてる穴に順番にスポークを通して、リムの方にも通す。 ここにもいろいろあるけど話長くなるしややこしいので割愛。

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で、さっきの振れ取り台に乗っけてニップル回しでクリクリしたり、テンションメーターで均一なテンションになってるか確認しながら黙々と作業を進める。

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こんなセンターゲージっていうかかしみたいな工具で、ハブ軸のちょうど真ん中にリムが位置してるかも確認しながら。

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少々工程端折ってるけど大ざっぱにはこんな流れでシュルシュルシュルーっと気持ち良く回転してくれるホイールが完成へと近づく。

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リムのバルブ穴からハブを覗くとハブのロゴが綺麗に見えたりするのもちょっと嬉しい確信犯的美意識。

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そんなこんなでようやくあなたの自転車にインストール。

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もちろん1から組める = 修理も出来る = 組み替えもOK = ずっと使える ってこと。

これら一連の流れが教えてくれるように、自転車ってきっとみんなが思っている以上に人の手が掛かっていて、アイデアや意志次第でどうとでも変化する乗り物。

スポークの話しとか組み方とか専門的な話を始めたらどこまでもいっちゃう世界だから時にややこしくなり過ぎちゃうけど、最初にお話ししたみたいにざっくばらんなご要望をぶつけてもらうってのがやっぱ一番いいと思うし、それに対してのお答えの中で必要な知識をお話していくのでなんでもかんでもお気軽に。

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質の良い物で適切な自転車を組むと、本当に長く乗れるし、なにより気持ちがいいです。

そんな自転車との付き合い方を知って欲しいし、そんな物の選び方、暮らし方が豊かだと思うので、改めてBLUE LUGみたいな自転車屋さんを今後ともどうぞよろしくお願い致します_(._.)_

で、最後にこれ絶対観て欲しい、というか全てはこの映像を観てもらう為の前振りなので絶対ご視聴のほどよろしくどーぞー。

Wheel building from BLUE LUG on Vimeo.

>>参考までに手組みされたホイールのラインナップをざっくりチェック!