BLUE LUGが現在の店舗に移転したのは2009年3月のこと。

それ以前は2軒隣のもう少し小さな店舗で営業していた。

その小さな店舗が現在は縫製工場化しているのは知る人ぞ知る事実。

自給自足。

自分たちの欲しい物は自分達で作り、まかなう。

それって究極の贅沢であり、快楽と考える。

自分ないし仲間が作った物を身にまとい、日々携行することは、心を豊かにしてくれる。

見知らぬ誰かが見知らぬ誰かから受けた仕事を右から左にこなす。

そうして出来上がった製品よりも、アイツが縫ってくれた、僕の為にこうしてくれた、ちょっと不細工だけどストーリーを感じる。

そんな価値観がとっても好きで、僕らはそれを実現する為、原点であるBLUE LUG生誕の地にミシンを置いた。

それから数カ月、某チビッ子MAX&某HANAMASA巨匠のツートップを中心として、日々あーだーこーだ、金返せとか、ろくでなしとか、お前の足臭いとか、罵り合いながらもなんとか胸を張って世に出せるカワイ娘ちゃんなバックパックが完成した。

名付けて『OWL/オウル』

日本でいう「フクロウ」の意。

なぜかって?野暮なこと聞かないでよ。袋だからだよ、袋。

ほにゃ袋筋太郎先輩に捧ぐ。
owl1owl2owl3owl4owl5owl6owl7owl8owl9

要するにこういうこと…

owl13owl14owl12owl11owl10

史上最高に使いやすいとか、世界最強に丈夫とか言わないよ。

僕らにとってそれはさほど重要じゃない。

もちろん使いやすさも意識したし、丈夫さも意識した。

だけどもっともっとすごく意識した部分がある。

それは、”自分達らしさ”にほかならない。