NYCはブルックリン地区”ウイリアムズバーグ”でバイクショップとしてスタートした”AFFINITY CYCLES”。
地元のメッセンジャーやコアーなピスト乗りたちに愛されるショップとして名を馳せ、 現在ではストリートに限らず、
バンク向けの本格的かつ実践的レースフレームの開発に注力する、最も目が離せないブランド。の一つ。
MASHの来日やWORK FRAMEのリリースやらやらで一瞬目がそっちに行っちゃうのは仕方のないことだけど、、
このアフィニティの存在を忘れてもらっちゃあ困る。誰が困るって、
こんなにイカしてるフレームを無意識に選択肢から外してしまっているあなたが一番困る。
人々に自転車の素晴らしさを伝える自転車伝道師、自転車無料相談所、自転車優良斡旋所ことブルーラグが、
今日はブルックリンが生んだアフィニティ三兄弟を解説込みでご紹介。
*AFFINITY CYCLES* kissena track frame
現アフィニティにおけるフラッグシップ的存在のキッシーナ。
戦闘機を思わせるエアロチュービングの好戦的フォルム、リアセンターの詰まったジオメトリーを生み出すために、ホイールに沿って弓形にくり抜かれたシートチューブ。純粋に走りに特化した姿は美しくもあり、異形とも言えます。
UCI世界選手権やRED HOOK CRITをはじめアメリカ国内外を問わず様々なレースで華々しい記録を刻み続ける言わば怪物。その性能面については耳触りよい言葉をあれこれと並べずとも数字が実証してくれます。
全面に入ったグラフィックが目を引くシートチューブは一体型のISP(インテグラルシートポスト)ではなく一般的な27.2mmピラーが使用可能。シートを取り付け、高さを調整し、ポジションを決定した段階でカットします。いわゆるISPと比べアジャスト量が多く、サドルを変更したのちも容易にポジション出しができる。という一面も。
座面ギリギリまでチューブが伸びた姿はかなりの見ごたえ。切ってしまうのがちょっとだけ勿体ないですが(笑)
トラック競技用として設計されていることはもうお判りだと思いますが、実は完全なるトラック専用ではない箇所が一点。それは前後に設けられたキャリパーブレーキ用台座。無理な加工や工夫をせずとも容易にブレーキのセッティング可能に。さらにインナールーティング仕様でワイヤーの取り回しも大変スマートに収まります。面積の広いチューブはカスタムペイントの絶好のカンバスとも言えるでしょう。
ルックスだけじゃない、本物の走りを追求するスピード信奉者にお似合いな一本。
そしてアフィニティと言えばこいつ
*AFFINITY CYCLES* lo pro track frame
アフィニティの金字塔であり一つの完成系。前下がりのパシュートスタイルが極めて印象的。
クロモリにしては珍しい扁平したチューブはもう一つの特徴であり、大チャームポイント。ブルックリン仕込みのストリートな雰囲気の中にモダンでレーシーなエッセンスを添加。ブルーラグでは鉄板とされてますが、ブルホーンバーとの相性が極めて良好。下げて、落とすスタイルが至高。
上記のキッシーナ同様、もちろんブレーキ台座付きのインナールーティング式。
インパクト大なジオメトリーに比べれば相当プレーンなデザインですが、フォーククラウンにのみ控えめな装飾が施されています。細く、まっすぐに伸びたソリッド過ぎるブレードの良いバランス取り。良アクセント。
アフィニティラインナップの中ではルックスも乗り味も一番ストリート寄り。
颯爽と裏路地を、渋滞したタクシーを、交差点の人ごみをひらりひらりとかわす姿を想像して下さい。
多分最高に調子良いイメージが浮かんだはず。
*AFFINITY CYCLES* metropolitan track frame
三兄弟の中では一番落ち着いた雰囲気の長男っぽい末っ子。って言えばOK?
フレームの形状に飛び抜けたフックはないけども、普遍的デザインは飽きることのない、飽きる要素が皆無な永遠のスタンダード。競輪フレームにソースを得た伝統的ジオメトリーからは、言い知れぬ説得力が漂うマジカル感。
勿論メトロもインターナルルーティング(ブルーラグで取り扱っているアフィニティフレームは日本限定仕様につき、
全て標準でブレーキ台座付きのインターナル仕上げです♪)。
ロゴや装飾の一切を配したミニマルデザインの中で、逆にひときわ異彩を放つ特別製のペイント。焼きたてのアスファルトとも黒炭とも言える独特な風合いと質感を表現。渋さをさらに渋さで塗りつぶすオールブラックは大変潔い仕上がりです。酸いも甘いもひとしきり楽しんだ、人生経験豊かな大人のあなたにこそ贈りたい一本。末っ子だけども。
どのフレームにも力強い個性と存在意義があり、示す方向がはっきりとしているのでこの三本からあなたの好みの一本を探すのはそう難しくないでしょう。トラック以外のフレームが欲しいと言われると困っちゃうけど(笑)
灯台下暗し。あなたが求めるものは以外と近くにあるかもしれません。メーカーの枠をこえ、一歩引いた視点から全体を眺めてみるとと自ずと答えが見えてくるかも。
魅力のグッズあれこれご用意して御座います。
アフィニティオーナーでもそうでなくても今一度チェックしてみて頂戴。
一度辿った道であれ、季節が違えば見える景色も感じる空気も違うかもしれませんので。
ご注意を。