ブルーラグに入社して5年が経ちました。
時の流れの速さに脳の処理が追いついていませんが、時間は止まってくれないのです。
それと同時に、5年間この職場にいても自転車の欲がちっとも落ち着かないのもまた困ったもんで。
Surly Steamroller (今はフレームの状態)
Rivendell Clem Smith Jr.
Rivendell Frank Jones Sr. (後輩のパートナーバイクとして譲り渡した)
Crust Bikes Evasion
Crust Bikes Lightning Bolt Break-Away
Black Mountain Cycles Monstercross (サイズ合わず同僚に譲り渡した)
Crust Bikes Wombat
入社してから乗ったバイクの数は7台。(今乗れる状態のバイクは4台)
ブルーラグで働いていると嫌でも多くのジャンルの自転車を目にするし、嫌でも色んな自転車が欲しくなってしまうし、乗りたい自転車の気分もコロコロ変わってしまう。
そんな中でも「やっぱりいつ見てもカッケーよなー」と思うスタイルは「Everyday Bike」というスタイル。
カゴ+ラックにゆったりハンドルが付いていて、毎日の生活の中で乗りやすく快適な自転車のこと。
僕の中では “ブルーラグといえば” なスタイルだと思ってます。
「Everyday Bike」というのも鹿児島店のボス、そして元祖ブルーラグメカニックであるアゼミさんが作った言葉。
(その話はこの動画で詳しく聞けます)

僕が初めてブルーラグに足を踏み入れたあの日、スポーツ自転車をママチャリのように組み付けるこのスタイルを見たときに走った衝撃が強過ぎたせいか、ずっと変わらず好きなんです。
どんなに増車しようと結局どの自転車もEveryday Bikeスタイルに変身させてしまう。
イベントに出場したバイクも、山を走るに行ったバイクも、キャンプで乗ったバイクも気付けばすぐラック付けちゃうし、すぐゆったりハンドルにしちゃう。

こうだったのが

すぐこうなっちゃったり、

これが

こうなったり。
そしてまた激しいライドやバイクパッキングトリップに行く時にセッティングを戻す。(そんなライド行くこと少ないんだけど)
これがなかなか面倒だし、この癖をやめて日々の足バイク、トレイルバイク、プレイバイクなどと自転車屋さんらしく乗り分けることをしたかった。
なぜなら、用途がはっきりとしたバイクの方がかっこよく見えるお年頃になったから。とでも言いましょうか(黙れ)
今持ってるバイクの中でEveryday Bikeとしてフィックスできそうなバイクがないか見てみる。
僕がEveryday Bikeに求める条件は以下↓
・ギア付きであること
・太すぎず細すぎずなタイヤクリアランスであること
・ラックやフェンダーが付けやすいこと
・使い回しが効く伝統的なパーツで組めること
・リムブレーキであること

Clem
ギア:有
タイヤクリアランス:太
ラック、フェンダーダボ:◎
伝統パーツ互換性:◎
ブレーキタイプ:リム
実際クレムたんのEveryday Bikeポテンシャルが一番高いことは言うまでもない。
ただ、(最近行けてないけど) 職場の皆とRiv縛りのオフロードライドに行ける状態にしておきたい。つまりフェンダーをつけたくない。タイヤとフェンダーの間に泥や石ころが詰まってしまうと厄介ですからね。
さらに、僕が持っているのは旧ロットクレムのため26インチホイールで、深大寺倉庫までの往復20kmコミュートはちょいしんどい。よって却下!

Evasion
ギア:有
タイヤクリアランス:太
ラック、フェンダーダボ:◎
伝統パーツ互換性:△
ブレーキタイプ:ディスク
乗るのが楽しすぎて遊びに振り切ったバイクに変身させたくて26″化計画をしている+わりと癖のある互換性のパーツを使うのでキャッカ!

Wombat
ギア:有
タイヤクリアランス:太
ラック、フェンダーダボ:△
伝統パーツ互換性:◯
ブレーキタイプ:リム
どう考えても普通に山で遊びたいじゃんか。きゃっか!

Lightning Bolt Break-Away
ギア:無
タイヤクリアランス:中太
ラック、フェンダーダボ:△
伝統パーツ互換性:◯
ブレーキタイプ:リム
固定ギアでほぼ毎日往復2okmのコミュートは膝が痛い。けどFIXIEは持ってたいし、そもそもギア付き探してたので却下!
結局のところ自分がわがままなだけだし、新しい自転車を買う口実を必死に探してただけなんだけどもね。
こうなってしまった以上頭の中はニューバイクのことばかり。さーてどれにしよっかなあ♪

ドドド

ドドドド

ドドドドドド

生活のツール、足として使うことを念頭にブルーラグで長年多くの自転車を触ってきたデジさんが設計したランドナースタイルベースのEveryday Bikeフレーム、Fairweather Dodo (ドードー)。
「多くのことを掻い摘むことが出来るフレームより、1つの目的のために作られたフレームの方が美しい。」という言葉をとあるビルダーさんが言っていたのを思い出してもうこれしかないと思ったんですね。
というわけで、どん。
こちらがマイ・エブリデイ・バイク、マイDODOでございます。
フレームのデザイナーであるデジさんご本人に組み上げていただきました。
ビルドテーマは「ポートランドローカル感」
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雨が多いポートランドローカル達のEveryday Bikeは高確率でフェンダーがついていて、その、「ちゃんと毎日乗ってそう感」がたまらなく痺れるもんで、いつか絶対フェンダーバイクに乗りたいと夢見てました。
こうして尊敬する先輩がデザインしたフレームで実現できてうれしい限り。
初フルフェンダーで毎日ウッキウキ。普通だったら絶対思わないけど、是非とも雨降ってほしい。
こういう風に、いつもはネガティブに思うことをポジティブに変える力が自転車にはあると信じてます。
フルフェンダー + バスケットでほら、Everyday感が滲み出てきます。
禁断の前後ダイナモセットアップも導入。毎日乗るからこそお金をかけたい。
お昼ご飯をちょっと素朴にすればなんとかなるって(震え声)
Frontはイナタく*BUSCH+MULLER* IQ-X (black)
Rearはカチッと*SON NABENDYNAMO* rear light seatpost mount (black)
デジさんこだわりのカンチブレーキのワイヤー受けがありながらも、Vフレーキをチョイス。
雨の日も乗る想定で組んでいただいたので、ここは制動力重視で。
「こうして組んで欲しいとかないから好きなパーツ使ってねー」と優しく言っていただいたので決して気まずくないですよ。
このウネウネハンドルバーはSurly Open Bar。666mm幅という遊び心なのか偶然なのかわからない数値が好きで採用しました。
ヘッドセットはChris Kingのレッドヘッドセット。「レッドヘッドセット」って言うの楽しい。
繰り返しになりますが、毎日乗る自転車だからこそ足回りはしっかりしておきたい。
ちょっとがむばって妥協なしのホイールを。
Front : *VELOCITY* quill rim (polish) x *SON NABENDYNAMO* SON delux (black)
Quillリムのシュッとしたロゴがなんか好きでついつい選んじゃいます。
クラシックなビルドにtech気味なQuillをぶち込むのが好きです。

絶対伝わらないと思うけど、Vansにアウトドアブランドのシェルジャケ着ちゃうみたいなチグハグ感が好きなんです。
グリップは*HERRMANS* primergo grip (black)。ぶっちゃけ超ダサいけどそれが好きだし、手首がイッちゃってる勢の僕からするとこういったエルゴノミクス系のグリップはだいぶ助かるものです。
ブレーキレバーはここ最近再入荷のあった*PAUL* love lever compact。使ってて気持ちの良いレバーだとつくづく思います。
我らがYouTubeマジシャン、サブ氏が入社する前に行っていた伝説のYouTube LiveのPaul回が疲れてる時におすすめです。

サイバー自由人ヤムりんと仲良くレバーだけ交換してます。

ウィルコムのバッテリーカバー交換してる平成高校生カップルみたいで結構キモいと思ってます。世代バレる発言を自らしていく。

クランクはヘイシャのYMC-W crank setで、2×9の王道セッティング。デジさんのアドリブで入れてもらったブラウンのクランクキャップはコチラ。
ペダルは入社当時の5年前に買ったガビガビの*MKS* XC-III bear trap pedal (black)。
前も何かで書いたと思うけど、ニューバイクに使い込んだペダルを使う感覚が、ニューデッキに育て上げたトラックをつける感覚に似てて好きです。

BIKE CHECK恒例のお気に入りポイントはズバリ、Ritchey好きなデジさんのアドリブで忍ばせてくれたRitcheyトップキャップ。
おまけでラモちゃんにもらったこのデジさんステッカーもお気に入り。
チャリ通時、遊びに行く時、お買い物時、毎日どんなオケージョンでも気持ち良く乗れるバイクをゲットできました。
文句一つないバイクに仕上げていただいたので毎日乗りたいし、他のマイバイクたちは乗り方や用途をよりハッキリさせられそうでウキウキの無限ループです。
じてんしゃたのしいね。
✌️
-カーネル












