初めまして。
グローバルチームの”こいこい”です。
昨年の5月ごろに入社して、早いものでもう1年経ちました。
普段は深大寺倉庫でグローバルオンラインストアの出荷や海の向こうのショップへ卸売りのお仕事をさせてもらっています。
先日アップされたミンミンさんのブログはもうご覧になりましたでしょうか?
店頭では少し前から、オンラインストアでは今月4日にアップされたCRSUT BIKESの新モデルDerechoのご紹介。シグネチャー元のAnton Krupickaさんについても詳しく書かれていますのでぜひ!
僕もミンミンさんと同じくCRUSTを複数所有しているので、乗り味の違いをお伝えできればと思います。ぜひ最後までお付き合いください。
まず僕が所有しているCRUSTのバイクたちがこちら。
Evasion (XM)
こちらは入社前に代々木公園店のトミーさんに組んでいただいた1台。
直前に敢行した伊豆大島ソロバイクパッキングの経験からどうしてもツーリングバイクが欲しくなって増車しました。
この写真では27.5インチのホイールにULTRADYNAMICOのタイヤの組み合わせですが、スピードを求めて昨年末に700Cに組み直しました。確かに速いんですが、乗っていて楽しいのは27.5インチだったなあと。早くも戻したい…
Bombora (M)
こちらは友人が乗らずに寝かせていたフレームを譲り受けて増車した1台。
初めは700Cで乗っていたんですが、今は27.5インチになっています。EVASIONの逆パターンです。
やはり650B/ 27.5インチをベースにデザインされているからなのか、僕自身の好みはこちらでした。
(訳あってMTB用のタイヤを履かせているのはご愛嬌ということで)
*CRUST BIKES* Derecho (56)
ウエンツさんにバチッと組んでいただきました(ウエンツさん、お忙しい中ありがとうございます!)。
フレームは持っているバイクとの比較やミンミンさんと相談して56サイズに。
どちらもトップチューブが560mmで近い感覚で乗れるかなと思ったのと、
シグネチャー元のAntonさんよろしくなミッチミチのタイヤでスタンドオーバーが上がる予定だったのが主な理由です(29 x 2.5インチというもはやMTBってタイヤとの組み合わせで地面から約85cmでした)。
181cm、股下85cmの僕が靴を履いて少し隙間ができるかなくらいの高さです。
組み上がって乗った瞬間に感じたのは、まずとにかく「速い」、そして「軽い」。
EvasionもBomboraも700Cで乗っていましたが、この2台とはまた違った感覚でした。
実際の重量で比較してもそこまで大きく変わらないですが、圧倒的に軽く感じますし、本当によく走ります。
Reynolds 853はいわゆるクロモリとは配合から違うそうで、熱処理されているって説明にも納得な良い硬さです。
言うなれば「踏んだ分だけしっかり進む」ってところでしょうか。
ベンドのないストレートなセグメンタルフォークのおかげでハンドリングも軽く、少しクイックな感じに。
ユニークな細いトップチューブ(25.4mm)と太いダウンチューブ(34.9mm)の組み合わせは踏み込んだ力に対してはしっかりとした剛性感があるのに対して、乗り手にはしなやかに作用していてこれまた不思議な感覚です。
足元に硬さがありながらも乗っていて快適なのはきっとこのモノステーのおかげでもあるはず。
ここからはセルフバイクチェックを。
ハンドルはRITCHEYのventuremax XL。
CRUSTのtowel rack barとほぼ同じ幅という攻めたワイドドロップバーです。
元々別のバイクに使っていて余らせていたのでちょうどいいやとこれを使いました。
それに合わせてステムとシートポストもRITCHEYで。
どんどんブラックパーツだけになっていく時代にシルバーを作り続けてくれるところが好きです。
ブレーキはSRAMの油圧を選んでみました。
このあたりはウエンツさんと相談する中で少し”機材感”のあるバイクにしたくなったのであえてのSRAMです。(単純すぎるかもですが、SRAMで組むとフレームサイズも相まって海の向こうのバイクみたいに見えるのがまた良い。)
足回りも抜かりなくな構成で、SRAM Force 1クランクにPhilwood OBBの組み合わせ。
Evasionと違って68mmのBBシェルなのでロードクランクを使えちゃうところが憎いです。
シートチューブ裏のHUNTERxHUNTERステッカーは気づいたらウエンツさんに貼られてました。
自分で貼るとなんか気になってすぐ剥がしちゃうタイプなんですが、誰かに貼ってもらうとそうはならないの不思議。
ここで気づいた方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
そうです。このバイク、シングルスピードなんです。
EVASIONにも採用されているスウィングエンドのおかげでチェーンテンショナーやエキセントリックBBなどを使わずともすんなりシングルスピード化できちゃいます。他の2台との差別化も図りたかったので思い切ってえいやっとシングルに。
「フリーボディーにカセットスペーサー」はウエンツさん的自転車美学に反するとのことで、PAULのdisc word hubにWhite Industriesのフリーホイールでシングルスピード化を実現。これにしか使えないという縛りと引き換えにこの美しさが手に入ります。トラックバイクで例えるなら片切りのハブでホイールを組む感覚でしょうか。
そしてこのバイクのもう一つの特徴といえば前後ダイナモで組んであること。
こういうしっかり走る系バイクにダイナモライトがついている姿、僕は好き。
シングルスピードで前後ダイナモ付けるんだ!?って少しのミスマッチ感も◎。
個人的には初のダイナモだったんですが、とにかく明るいし快適だしで夜道ではその恩恵受けまくりです。
もちろんサドルの下にはトライアングルリフレクター。
たくさんの在庫の中から真ん中がピンクのものを探して取り付けました。
定番のYellowやSilverはもちろん、アソートや柄物にはこうやってお気に入りのカラーを探す楽しみも。
ぜひ店頭にお越しの際はお気に入りを見つけてもらえたらです。
CRUST BIKESの新作、いかがでしたでしょうか?
Evasionを超えるタイヤクリアランスにスウィングエンド、Bombora譲りのロードバイク規格と軽快な乗り味。看板モデルの良いところを融合したようなまさにそんなフレームです。
29インチをベースに設計されているため56サイズ〜と大きいサイズのみの展開ですが、サイズが合う方はぜひEvasion、Bomboraと合わせてぜひ一度ご検討いただければ。
しばらくこのバイクは幡ヶ谷店に展示車として置いてますので気になった方はぜひ試乗にいらしてくださいね。
今年はこのバイクでどこかへキャンプツーリングに!
またそのときはレビューしますので、お楽しみに。