五歳の頃、父親の仕事の関係で家族全員で渡米した。
インディアナ州のシェルビービルという小さな街で幼少期の四年間を過ごした。
いきなり、日本語もままならない時期に現地の学校に通いはじめ、幼いながら多くのカルチャーショックを受けた。
五歳ながらも辛い思いをしたことはうっすら覚えていますが、はっきりとした記憶はそれ程ないのでそこまで辛くなかったのだろう。
それよりも大人になった今、アメリカで過ごしたおかげでたくさん貴重な経験をさせてもらっているので、あの時家族総出でアメリカに移住する判断をした父と母にはとても感謝している。
とはいえ、人生山あり谷あり。帰国子女ならではの悩みもあったりするのだ。
帰国してから21 年が経ったが(信じられない)、ずっと言われ続け、これからも何百回と言われるであろう無茶振りが、
「なんか英語しゃべってみてよ。」だ。
全然いいけど、大体の確率で微妙な反応されてイラッとポイントアップ。
極め付けは「じゃあちょっと英語で会話しようよ!マイネームイズ〜ハウアーユー!」
という超絶つまらん振り方をしてくるヤカラ。
I’m doing good. Thanks for asking.
と普通に返すと、向こうは沈黙。そして「もっとなんかないの?」とキレ気味で言われる。
英語で話したいって言ったのは相手なのに。
この流れを人生で何回繰り返したかわからない。まあ、アラサーになって減ったけどね。
ツンツンしたい訳ではなくて、扱いが雑なのがイヤよ〜ってことを伝えたい。そんなこともあるんだなーと思ってもらえたら嬉しい。
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