僕は幼少期をアメリカのインディアナ州・シェルビービルというど田舎で過ごした。
車がないと本当にどこへも行けないような地域で、周りはとうもろこし畑か、だだっ広い空き地かみたいな小さな街たった。
現地の学校と、毎週土曜日に日本語の補習校に通い、小学生ながら忙しい毎日を過ごしていました。

アメリカでは、9月の終わり頃から一気にハロウィンムードになります。

 
お店も学校も家もテレビもラジオもみんなハロウィンで持ちきり。

 

English、いわゆる”国語”の授業ではハロウィンに因んだホラーストーリーの音読や、

給食では着色料たっぷりの毒々しい色のクッキーが出たり、遠足でパンプキン狩りに行ったり、クラスでハロウィンパーティをしたり。

大人も子供もみんな楽しい時期なのです。

ハロウィンシーズンで一番楽しいイベントといえばやはり、当日31日のトリック・オア・トリーティングだろう。

そうです。仮装をし、ジャコランタン(顔が彫られたカボチャ)の形をしたバケツを持って、夜に近所の家を訪問し、”トリック・オア・トリート!” (お菓子をくれないとイタズラしちゃうぞ!)と叫び、大量のお菓子をもらいに行く例のアレです。

実際にそれでお菓子をくれない大人もいるし、実際にイタズラをしちゃうヤンチャキッズもいます。

最もポピュラーなイタズラは”TP” 。(トイレットペーパー攻撃)

僕も毎年仮装してトリック・オア・トリーティングに行かせてもらっていました。

一年目はカウボーイ
二年目はスターウォーズのオビワン・ケノービ(妹は救急戦隊ゴーゴーファイブのピンクの人)
三年目はスクリーム
四年目はラッパーのリュダクリス (ワイルド・スピードのテズ役の人)

(写真これしか見つからなかった)

シェルビービルは小さくて静かな街ではあるが、日本ほど平和ではないのも事実。子供が夜に外出することなんてほとんどありません。

だからこそハロウィンは楽しかった。いつもは見ることのない夜のシェルビービル、辺りには仮装した友達がたくさん。なんだかイケナイことをしているかのようなスリルがあって楽しかったのを覚えている。

仮装はもちろんハロウィンにおいては重要な要素のひとつだが、家のデコレーションもこの行事のみどころだろう。

子供たちは仮装、大人たちは家の雰囲気作り。(この時期になるとホームセンターがホラー人形で溢れます)
本物のジャコランタンを作って玄関に置いたり、怖い人形を置いたり。気合い入りまくってる家は本気でホラーすぎて泣き出してしまう子が出るほど。

一通り近所を回って家に帰ってからは、バケツいっぱいのお菓子をドバーっとテーブルに出し、むしゃむしゃします。
いつもならハミガキして寝る支度をする時間に喰らうキャンディはこれまた美味いんだ。

あの量のお菓子を数日で食べきっちゃうことを今考えるとゾッとするけど、ハロウィンまたやりてえなー。